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【万両の育て方】増やし方や植え替えの方法などを解説

2023/11/28

万両の基本情報

科・属 サクラソウ科ヤブコウジ属
種まき時期 4〜5月
植え付け時期 4〜5月、9月
開花時期 7月
植える場所 明るい日陰や半日陰
育てる場所 風通しがよく、気温10℃以上の場所で育てる
肥料 2〜3月の実が終わったあと、油かすを追肥する
夏越し・冬越し 夏は直射日光をさけ、冬は冷たい風に当てないようにする

万両(マンリョウ)は、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑性低木です。深緑の葉の下に付ける大きな赤い実が特徴で、古くから日本庭園の庭木や盆栽として親しまれてきました。−5℃ほどになる環境でも育つことがありますが、基本的に寒さには弱く、できるだけ寒風の当たらない半日陰で育てます。関東より北の地域で育てる場合は、鉢植えで育てるのがおすすめです。

万両と似た植物に「千両」がありますが、千両は実を葉より上につけ、葉の縁が万両よりもキザギザしており見分けることができます。

万両の育て方

万両 マンリョウPhoto by kikuchixさん@GreenSnap

日当たり

万両は、本来は常緑樹林の地表に自生しているため、明るい日陰や半日陰の場所が適しています。春と秋は西日を避けた半日陰に、夏は直射日光に当たらない明るい日陰、冬は寒風の当たらない場所で育てます。

土づくり

万両の用土には、水はけと保水性がよく腐植質を含んだ土が適しています。鉢植えで育てている場合は、「赤玉土(小粒)8:腐葉土2」や「赤玉土1:腐葉土1:鹿沼土1」を混ぜたものがおすすめです。

地植えで育てている場合は、植え穴に掘った土に腐葉土を3割ほど混ぜ込み、1週間寝かせるとよいでしょう。

種まき・植え付け

植え付け

万両の植え付けは、4〜5月または9月が適期です。地植えにする場合は、明るい日陰や半日陰の強い風の当たらない場所に植えます。植え付けしてしばらくは支柱を立てて苗木が倒れないようにするとよいです。

種まき

一般的には苗から育てますが、11〜2月頃に赤く熟した実を採取することで、種まきができます。種まきの適期は4〜5月です。

種まきをするときは、果実を取り除いて種を取り出し、種が乾燥しないうちに蒔きます。約3〜4ヶ月後に発芽して、10〜15cmほどになったら植え替えます。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。乾燥させすぎると葉先が枯れて生育が遅くなります。一方で常に土が湿っていると根腐れを起こす可能性があるので注意しましょう。

地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。しかし、植え付けしてからしばらくの間や雨が降らない日が続くようであれば、土が乾いたら水を与えます。

肥料

万両には、基本的に肥料を与える必要はありません。株を大きくしたいときには、実が終わった2〜3月頃に骨粉入りの固形油かすや緩効性化成肥料を追肥します。

剪定・切り戻し

万両はもともと枝数が少ないため剪定の必要はありませんが、長年育てていると間延びして樹形が悪くなることがあります。万両の剪定をするときは、実が終わった4〜5月頃が適期です。下部の伸びすぎていると思う枝を中心に剪定します。

夏越し・冬越し

夏越しと冬越しのための特別な作業はありません。夏は直射日光や西日といった強い日差しを避けた場所で、冬は寒風の当たらない場所で育てるようにしましょう。

植え替え

鉢植えの場合は、2〜3年に一度ひと回り大きい鉢に植え替える必要があります。植え替えの適期は4〜5月または9月です。植え替えの際は、根を切らないように注意して行ってください。

品種によっては、成長速度が遅いことがあるので、鉢全体に根が回っていなければ植え替えしなくてもよいです。

万両の増やし方

万両は一般的に「種まき」「挿し木」「取り木」などで増やすことができます。挿し木や取り木の場合は、剪定した枝を使って増やします。

挿し木

万両の挿し木は5〜7月が適期です。

3〜5cmの長さに剪定した枝を挿し木用土に挿して、風の当たらない日陰で水切れしないように管理します。3〜4ヶ月後には根が張ってくるので植え替えます。

取り木

万両の取り木は5〜7月が適期です。

5〜6月頃にカッターを使って、2〜3cmの幅で樹皮を剥ぎます。緑の部分は削り取り、白い部分を露出させてください。その部分を十分に湿らせた水苔で覆い、さらに水苔が乾燥しないようにビニールを被せて、上下をゴムなどで縛って止めます。 9月頃に発根したら、茎を剪定ばさみで切り離して植え付けます。

風情ある万両を育てて楽しもう!

万両Photo by ゆう☆さん@GreenSnap

万両は、正月の縁起物として親しまれ、お金にまつわる名前から花言葉も「徳のある人」や「慶祝」などとよい意味となっています。庭木にもおすすめですが、盆栽で小さく楽しむこともできますよ。

ぜひこの記事を参考に万両を育ててみてくださいね。