【オダマキの育て方と種まき時期】花が終わったら?こぼれ種で育つ?
2025/9/11
オダマキの基本情報
科・属 | キンポウゲ科オダマキ属 |
分類 | 落葉性多年草 |
種まき時期 | 2〜3月、9〜10月頃 |
開花時期 | 5〜6月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
オダマキはどんな花を咲かせる?
Photo by 丸眼鏡のらさん@GreenSnap
オダマキとは、キンポウゲ科オダマキ属の多年草で、日本原産のミヤマオダマキや西洋オダマキが一般的に知られています。開花時期は5〜6月頃で、直径3cmほどの独特な形をした花を咲かせます。花色は紫やピンク、白、黄色などで、咲き方もバリエーション豊富です。
似た花に「風鈴オダマキ」という植物があり、オダマキには5枚の萼(がく)の後ろ側にとんがった距(きょ)がありますが、風鈴オダマキには距がなく見分けることができます。
オダマキの種まき時期はいつ?
オダマキの種まき時期は2〜3月頃、または9〜10月頃が適期です。
オダマキは太い一本の根を深く張る直根性なので、苗植えや植え替えを嫌います。そのため、種を鉢や花壇に直接まく直まきが一般的です。
苗から育てる場合は、根を傷つけないよう、根についた土には触らずそっと植え付けてください。
オダマキの育て方
日当たり
オダマキは、日当たりのよい場所で育てます。午後には明るい日陰となるような場所が最適です。夏は直射日光に当たると葉焼けしてしまうので、明るい日陰や30%ほど遮光して育てるとよいです。
水やり
オダマキの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありませんが、日照りが続いて極端に乾燥しているときは水やりをしましょう。
用土
オダマキは水はけのよい土を好み、市販の草花専用培養土や山野草の土が使えます。また、ミヤマオダマキは岩場などに自生しており、地植えの際は軽石や腐葉土を多めに土に混ぜておくとよいです。
肥料
植え付け時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。追肥は、3〜9月にかけて緩効性肥料を数ヶ月に一回置き肥をするか、希釈してうすめた液体肥料を週に1回ほど与えてください。
肥料には、リン酸とカリウムが多めのものが向いています。
切り戻し・剪定
オダマキは剪定の必要はありません。ただし、花後に種を採取しない場合は、咲き終わった花や花茎を切り取りましょう。
夏越し・冬越し
夏は葉焼けに気をつけて、風通しのよい明るい日陰で管理してください。
オダマキは、冬になると地上部は枯れて冬越しをします。寒冷地では、地面が凍結しないように敷きわらや腐葉土を被せて凍結対策をしておきましょう。
病気・害虫
病気は、軟腐病やうどんこ病に注意します。軟腐病は株元が腐り枯れてしまい、うどんこ病は葉に白い粉を吹きかけたように白くなります。多湿の環境で発生しやすいため、風通しのよい場所で管理して予防しましょう。発見した時には、病気の部分をすぐに取り除いて、薬剤を散布しましょう。
害虫は、アブラムシやハダニ、ヨトウムシに注意します。とくにヨトウムシは春の終わりと秋頃に発生し、食害します。発見しだい駆除するようにしましょう。
オダマキの花が終わったらどうする?
オダマキの花が終わったら、種を採取しない場合は咲き終わった花や花茎を切り取ります。こうすることで無駄なエネルギーの消費を防ぎ、翌年以降にも元気な株を育てることができます。ちなみに、花後に花や茎をそのままにしていると、種ができます。
種を採取したい場合は、花後の6〜7月に種を採取して、種まきの適期となるまで冷暗所で保管しておきます。
オダマキは植え替えした方がいいの?
オダマキは移植を嫌うため、地植えの場合は特に植え替えの必要はありません。ただし、数年すると株が古くなり、花つきが悪くなる可能性があります。
鉢植えの場合は、できれば毎年、2〜3年に一回は植え替えをしましょう。植え替えは2〜3月、または9〜10月が適期です。ただし、植え替え時には根を傷つけないように十分注意してください。
オダマキはこぼれ種でも育つ?
オダマキの種は発芽率がいいため、こぼれ種で増えることも少なくありません。
そのため、地植えも鉢植えも2年ほどで古株を取り除いてもいいでしょう。植え替えは根を傷つけるリスクがあるため、無理に同じ株を育たなくてもいいかもしれません。
オダマキの花が終わったら種を取ろう
オダマキには園芸品種も多くあり、品種ごとに特徴のある花は、花弁と萼の色のコントラストがとても美しく魅力的ですよ。花後の種を採取して、種まきすることも容易ですので、ぜひこの記事を参考にオダマキをたくさん育ててみてくださいね。