【福寿草の育て方】植え替えの方法や咲かせるコツを紹介
2023/12/15
福寿草の基本情報
科・属 | キンポウゲ科フクジュソウ属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 9〜10月 |
開花時期 | 2〜4月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
福寿草とは
Photo by Eくんさん@GreenSnap
福寿草とは、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草で、北海道から九州までの山林に自生しています。草丈は15〜30cmほどで、花色は一般的に黄色ですが、園芸品種は白や紅色などもあり、花形も一重から八重咲きとさまざまです。
福寿草は正月の寄せ植えや縁起物としても人気で、開花時期は本来2〜4月頃ですが、正月用に促成栽培されたものが早く流通します。
福寿草の育て方
日当たり
福寿草は、落葉樹林の下に自生しているため、明るい木漏れ日のような日当たりを好みます。芽が出て開花するまでは午前中に日の当たる場所で育てます。福寿草の花は日にあたることで開花し、夜間や曇りの日には閉じてしまう性質があるため、できるだけ日に当てることでより花を楽しめるでしょう。
また、花が終わった5月頃から地上部は枯れ始め休眠に入るので、木漏れ日のような日陰で育てます。
水やり
鉢植えの場合は、開花に向けて冬の時期はたっぷりと水やりをします。ただし、早い時期に開花したものは、花に水がかかってしまうと凍結して、花が傷んでしまうので、花に水がかからないように注意してください。
また、花後は、水やりを1日1回ほどにします。落葉後の多湿は禁物ですが、一方で極端な乾燥もよくないため、適度に湿り気を残すように水やりをします。
地植えの場合は、基本的に必要ありませんが、葉のある時期に乾燥が続くようであれば水やりをします。
種まき・植え付け
植え付けは、9〜10月頃が適期です。樹木の下で日のあたる方角や落葉樹の間に植え込むと、よく育ち自然に栄えていくでしょう。
用土
福寿草は、水はけがよく重い土を好みます。赤玉土小粒4:鹿沼土小粒4:鉢底石:2ほどの配合土がおすすめで、有機質の豊富な土も好むので腐葉土を少し混ぜるとなおよいです。
肥料
植え付けるときに、元肥として緩効性化成肥料を1株に対して数粒混ぜて置きます。芽が出始めたら置き肥を追肥し、液体肥料を2週間に1回ほど与えましょう。
切り戻し・剪定
福寿草を育てるうえで、剪定は必要ありません。
夏越し・冬越し
福寿草は、夏には地上部が枯れて根だけを残して休眠に入ります。暑さと乾燥を嫌うので、日陰に移します。地植えで日の当たる場所では、腐葉土や敷きわらを厚めに敷くか、土寄せをして地温の上昇と乾燥を抑えましょう。
冬越しの必要はありませんが、乾燥や凍結に弱いので注意して管理します。
病気・害虫
病気は、花後の湿度が上がってきた頃から、灰色かび病などカビが原因の病気に注意します。
害虫は、ナメクジやヨトウムシ、アブラムシに注意し、見つけたらすぐに対処してください。
植え替え
植え替えは、9〜10月頃が適期で、2年に1回ほど株分けも合わせて行います。鉢に植え替える場合は、6号ほどの深めの鉢に根を広げるようにして植え替えます。
福寿草の根は広く長くしっかりとした根が伸びていきますが、必要なためできるだけ根を減らさないように植え替えてください。古く傷んでいる根は取り除いても大丈夫です。
福寿草の育て方まとめ
福寿草は、早春に咲くことから「春を告げる花」として知られ、そこから転じて福寿草という名前になり、花言葉も「幸せを招く」というとても縁起のよいものとなっています。しかし、じつは根に毒を持っており、触れたりするのは大丈夫ですが誤飲などに気をつけてくださいね。
今回の記事を参考に、ぜひ福寿草を育ててみましょう。