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【アマリリスの育て方】球根は植えっぱなしでいい?花が終わったら?

2024/9/27

アマリリスの基本情報

科・属 ヒガンバナ科ヒッペアストルム属
タイプ 落葉多年草
植える時期 3〜4月、10〜11月(生育適温:25℃)
開花時期 5〜7月
育てる場所 日当たりと風通しのよい場所
肥料 元肥と追肥が必要
冬越し 室内の暖かい部屋で管理する(耐寒温度5℃)

アマリリスとは

アマリリス オレンジPhoto by まみこさん@GreenSnap

アマリリスは、春の終わりから初夏にかけて、ユリのような形の豪華な花を咲かせる植物。品種が多く、花の色もさまざまです。多年草で、球根を植えておくと毎年花を楽しめるアマリリスは、花壇の主役やお庭のアクセント、豪華な鉢植えなどで楽しまれています。

暖地では地植えできますが、霜が降りるような地域では鉢植えで育てる方がいいでしょう。

アマリリスの育て方

日当たり

日当たりのいい場所を好みますが、夏の日差しが強すぎる場合は半日陰となる場所に移すといいでしょう。

土づくり

水はけや通気性のいい土であれば、あまり土質を選びません。市販の草花培養土や球根花用の培養土を用いましょう。鉢植えの場合は、鉢底石を入れておくとなおいいでしょう。

植え付け

球根の植え付け時期は、3〜4月もしくは10〜11月頃が適期です。できれば、夜の間も気温15℃以上を保てるようになってからがいいでしょう。

植え付け前に土にたっぷりと水を与え、十分に湿らせておきます。また、球根の枯れた皮や根を取り除いておきます。

球根の先端が少し土から出るくらいに浅植えにし、10日くらいは水やりをせず、日陰〜半日陰となる場所で管理します。その後、2〜3週間ほどで発芽します。

水やり

植え付け直後以外は、土の表面が乾いたら水やりします。球根に直接水がかからないよう、球根から少し離れたところに水やりするといいでしょう。

肥料・追肥

発芽して葉が出てきたら、土に緩効性肥料を元肥としてすき込んでおくといいでしょう。また、花のつぼみがつくまでは、月に2回ほど液体肥料を水の代わりに追肥として与えます。

病気・害虫

赤斑病やモザイク病に注意しましょう。

増やし方

分球での増やし方が一般的です。

アマリリスの育て方のポイントは水やり。花や葉が出ている季節以外は、水を控えるとうまく育ちます。

アマリリスの冬の育て方(冬越し)

アマリリスは寒さに弱い性質のため、気温が10℃を下回る頃になると葉を落として休眠します。葉が枯れたら、付け根から切って冬越しの準備をしましょう。

また、アマリリスの耐寒温度は5℃くらいで、それより寒くなると球根がダメになってしまいます。

球根に土をかぶせたり、藁などでマルチングをしたりして防寒対策を取るほか、鉢植えの場合は、屋内の暖かい場所に移してあげるといいでしょう。なお、休眠期の水やりと肥料は不要です。

アマリリスの育て方についてよくある質問

アマリリスの花が終わったあとはどうする?

アマリリスの花が終わったあとは、まず花がら摘みをします。咲き終わった花をそのままにしておくと、タネをつくることにエネルギーが使われてしまい、翌年の花付きが悪くなります。アマリリスは1本の茎の上部にいくつかの花を咲かせるので、まだ咲いている花を切らないように、しぼんだ花だけを付け根で切りましょう。

花が全て咲き終わったら、葉を切らないように注意して花茎を根元から切り取ります。その後も肥料は与え、球根を肥えさせます。風通しのいい、半日陰〜日陰となる涼しい場所で管理し、地上部が枯れる12月頃になったら球根を掘り上げます

アマリリスの球根は植えっぱなしでも大丈夫?

アマリリスの球根は2年ほどは植えっぱなしでも大丈夫です。ただし、地植えの場合は、マルチングなどの防寒対策をするようにしましょう。

また 、冬に10℃以下になる地域では冬越しができないので、鉢植えで育てる必要があります。

アマリリスの植え替え時期はいつ?

アマリリスは2〜3年に1回、球根を掘り上げて植え替えしてあげましょう。植え替え時期は、花が終わったあとの5〜6月頃が適期です。植え替え方法は、植え付けと同じです。

アマリリスの分球方法は?

植え替えするときや、球根に子球がついていたら、分球して増やしてみましょう。

まずは、アマリリスを掘り上げ、根をやさしくほぐし、軽く土を落とし、球根を手で割るかナイフを使って切りわけます。その後の手順は、植え付けと同じです。

アマリリスの花が咲かない原因は?

アマリリスの花が咲かない原因は以下の4つが考えられます。

【水のやりすぎ】

アマリリスは休眠期に水をやると、球根が腐って枯れてしまいます。休眠期以外でも水をやりすぎると球根や土が腐るので、土の表面が乾いてから水やりしてください。

葉や花が出ず、球根がやわらかくなっていたら、残念ながら腐っています。

【日照不足】

アマリリスは太陽の光が大好きな植物です。花が咲き終わってからも、たくさん日光を当てて葉を育てると球根にしっかりと栄養が行き、翌年の花付きがよくなります。

アマリリスは4枚の葉で1つの花が咲くと言われているので、花だけでなく葉も大切に育ててください。

【肥料不足】

植物は花を咲かせるためにたくさんのエネルギーを使います。そのため、花が終わると肥料切れの状態になっていることがあります。とくに鉢植えは肥料切れしやすいので、花が終わったら化成肥料を規定量与えておきましょう。

【休眠していない】

アマリリスの葉がまだ付いているうちに暖かい場所に取り込んでしまうと、葉を落とせず、休眠できません。休眠しないと翌年の花付きが悪くなるので、葉が枯れてから越冬準備を始めて、冬は凍らないくらいの温度で寒さに当てておきましょう。

アマリリスの花が終わったら、なるべく植えっぱなしは避けよう!

アマリリス 赤 白 オレンジ 鉢植えPhoto by ミイちゃんママさん@GreenSnap

あまり手間がかからず、毎年豪華な花を咲かせてくれるアマリリス。お気に入りの品種を見つけたら、ぜひ購入して育ててみましょう。

お世話がうまくいくと、花をたくさん咲かせたり、球根を増やしたりしてアマリリスが応えてくれます。球根が増えて花がたくさん咲いたら、何本か切り花にしてお部屋に飾るのも素敵ですよ。