【アリッサムの育て方】切り戻しの方法や冬越し・夏越しのコツは?
2024/2/21
アリッサムの基本情報
科・属 | アブラナ科/アレチナズナ属 |
分類 | 多年草 |
開花時期 | 3月〜5月 |
植え付け時期 | 9月〜11月、または2月〜4月 |
置き場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 元肥・追肥が必要 |
アリッサムとは
Photo by ひまわり大好きさん@GreenSnap
アリッサムはアブラナ科アレチナズナ属に属し、とくに春から夏にかけて小さな花を密集して咲かせるのが特徴の多年草です。花壇に植えたり寄せ植えにも使い勝手がいいのでガーデナーに人気があります。
アリッサムの育て方
置き場所・日当たり
アリッサムは日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。ただし、夏の強い日差しを受けると枯れてしまうこともあるため、半日陰になるような場所に移動するか、常緑樹の足元に植えるなどしておくと安心です。
植え付け
アリッサムの植え付け時期は、4月か10月ごろの春か秋です。植えるときは市販の草花用培養土に植えるか、地植えの場合は腐葉土を庭土に3〜4割混ぜてから植えるようにしましょう。
また、アリッサムの根は直根性といって、大きく傷つくと枯れることがあるため、根鉢はできるだけ崩さないで植えましょう。
水やり
アリッサムを地植えで育てている場合、根付くまでは土が乾き切る前に水やりが必要ですが、根付いた後は基本的に雨などの水量で無事に育っていきます。
アリッサムを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、水やりしすぎには注意が必要です。とくに夏場は乾燥気味に保つことで、根腐れを防ぐこともできるので、控えめにして育てましょう。
肥料
アリッサムの肥料は、元肥として植え付け時に効果が長期間続く緩効性肥料を土に混ぜ、開花期には草花用の液体肥料を規定量、2週間に1回の頻度で追肥するといいです。
切り戻し
アリッサムは花が終わった後に切り戻しを行うことで、次の開花のためのエネルギーが効率よく回るようになる上、株の形を整えることができます。花が一通り咲き切った5〜7月ごろに株の3分の1か半分くらいを切り戻します。
加えて、9〜10月ごとに伸びすぎた茎だけ切り戻すようにすると、春に形の整った株が楽しめます。
夏越し
アリッサムは高温多湿を苦手とするため、夏場は風通しの良い半日陰で管理し、過湿にならないよう注意します。梅雨前に切り戻し剪定を終えておくと、株の風通しもよくなるのでおすすめです。
冬越し
アリッサムはやや寒さに弱く、霜にあたると枯れることもあるため、冬場は霜から守るための対策が必要です。地植えにしている場合はマルチングなどをして地温を下げすぎないようにしましょう。
鉢植えで育てている場合は、屋内に取り込むことも一つの方法です。
病気・害虫
アリッサムは夏頃、湿気が原因で灰色かび病や苗立枯病にかかりやすいため、適切な水やりと風通しを心がけることが大切です。
アリッサムの育て方でよくある質問
地植えにして植えっぱなしでも育つ?
アリッサムは地植えに適しており、植えっぱなしでも十分に育てられます。ただし、毎年花付きをよくするためには、適切な肥料と適度な水やりが必要です。また、この記事でご紹介した夏越し・冬越しの対策をしておくことも大切なので、少し手間はかかりますね。
増やし方は?
アリッサムの増やし方には、種まきと挿し木があります。種まきの時期は秋ですが、アリッサムの種は細かいため、土に直接、直まきするか、苗床で育てて移植する方法があります。
一方、挿し木は、夏の間に切り戻しで採取した健康な茎で行います。切り取った茎の先端を水につけるか、直接土に挿して、湿度を保ちながら根が出るのを待ちます。どちらの方法も、アリッサムを簡単に増やすことができるため、庭を彩る多数の植物を育てたい場合にとくにおすすめです。
アリッサムを育ててみよう!
アリッサムは花壇や寄せ植えの隙間埋めにもぴったりで、育てやすさも抜群の草花です。増やしやすくもあるので、数株迎えて育ててみましょう。