【クワズイモの育て方】植え替え時期や剪定方法は?太くしたいなら?
2024/8/6
クワズイモの基本情報
科・属 | サトイモ科クワズイモ属 |
生育適温 | 25℃前後 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
置き場所 | 日当たりのいい室内 or 明るい日陰 |
水やり | 土の表面が乾きはじめたらたっぷり。 |
肥料 | 4~9月の生長期のみ緩効性化成肥料を与える。 |
クワズイモとはどんな観葉植物?
Photo by sakuさん@GreenSnap
クワズイモはとても大きなハート型の葉が特徴の観葉植物です。
サトイモの仲間ですが、食べられないのでクワズイモ(食わず芋)と呼ばれるようになりました。
鉢植えにして室内で楽しまれることが多く、どんなお部屋にも合わせやすい雰囲気です。エキゾチックで見ごたえのある、すてきなインテリアになりますよ。
クワズイモの育て方
クワズイモの育て方のポイントは、乾燥と強い直射日光を避けること。湿り気のある熱帯雨林の木々の下に自生するクワズイモは、強い直射日光や乾燥が苦手です。
一年を通して、日当たりのいい部屋のレースカーテン越しに置きましょう。耐陰性も少しあるので、明るい日陰でも育ちます。
土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水を与え、受け皿の水は必ず捨てましょう。また、乾燥を嫌うため、こまめに葉水をしてください。
植え替え直後や生長期には緩効性の置き肥を与えましょう。
クワズイモの冬の育て方(冬越し)
クワズイモは耐寒性が低いため、10℃を下回らない室内で管理しましょう。屋外で冬越しすることはむずかしいです。
レースカーテン越しの日光がよく当たる場所に置き、暖房器具の近くや暖房の風が直接当たる場所は避けてください。
冬の水やり頻度はやや控えめにしますが、通年で水やりを必要とします。室内の空気が乾燥しやすいため、加湿器を活用したり、こまめな葉水を施しましょう。
なお、冬に肥料は与えないでください。
クワズイモの植え替え時期と頻度
クワズイモの植え替え時期は、生長期の5〜9月頃です。鉢底から根が出ていたり、元気がないときは植え替えが必要かもしれません。
また、土も古くなってくるので、元気であっても2〜3年に1度の頻度で植え替えましょう。
クワズイモの育て方についてよくある質問
クワズイモの茎を太くしたい場合はどうしたらいい?
クワズイモの茎を太くしたい場合は以下の3つを意識してみてください。茎を太らせて、かっこいいクワズイモに育てましょう。
①適度に日光を当てる
強い直射日光が苦手なクワズイモですが、適度に日当たりのいい場所に置くとよく成長し、茎を太らせることができます。午前中だけ日が当たる場所や、レースカーテン越しの日が当たる場所に置いてあげましょう。
②肥料を適量与える
クワズイモの成長期である4~9月に緩効性化成肥料を2か月に1回程度、規定量与えると大きく育てることができます。鉢植えは肥料切れを起こしやすいので、忘れずに与えましょう。
③植え替えをする
鉢の中が根でいっぱいになっていると、クワズイモを大きくすることができません。毎年6~7月頃に植え替えを行い、一回り大きな鉢に植えてあげると成長がよくなり、茎を太らせることができます。
クワズイモに剪定時期はいつ?どこを切るの?
クワズイモは成長が早いため、成長期にはどんどん新しい葉が出てきます。放置していると蒸れて病虫害の原因になるため、剪定を行いましょう。
剪定に適した時期は6〜9月。特に新芽が出てくる6〜7月に行うと生育がよくなります。
剪定方法は簡単。古い葉や茶色くなった葉のほか、伸びすぎて邪魔になっている葉を元から切るだけです。
クワズイモの増やし方は?
クワズイモの増やし方は、挿し木と株分けの2つの方法があります。どちらも6~7月頃に行いましょう。
【挿し木】
挿し木は茶色い茎(イモ部分)を切断して行います。茎は1/3以上残してカットすると復活しやすいです。
切った茎は1~2日ほど風通しのいい場所に置き、しっかりと乾燥させましょう。小さめの葉を1,2枚残して葉を切り落とし、新しい植木鉢に挿します。土は挿し木用土や赤玉土など、肥料分のない土を使ってください。
たっぷり水やりをしたら完了。気温が25℃以上あれば、1ヶ月ほどで発根します。
【株分け】
クワズイモは成長すると根元に子株ができるので、株分けで増やすことができます。植え替えのときに株分けも一緒に行いましょう。
株分けをする時には、まず植木鉢からクワズイモを抜き、子株から生えている根をちぎらないようにそっと引っ張って、親株から子株を取り外します。新しい植木鉢に小株を植えて、たっぷり水やりをしたら完了。土は観葉植物用の土を使うと便利です。
クワズイモを定期的な剪定や植え替えが必要!
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※クワズイモには毒があります。神経質になる必要はありませんが、素手で樹液に触れるとかぶれることがあるため、作業するときにはゴム手袋をし、作業が終わったら手洗いをすると安心です。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
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空中湿度の高い自生地の環境に近づけるため、時折、霧吹き等で葉にも水をかけてあげる葉水がオススメです。葉の乾燥を防ぎ、葉ダニの発生の予防にもなりますよ。