【アリウムの育て方】球根の植え方や増やし方などを解説
2023/8/21
アリウムの基本情報
科・属 | ネギ科・ネギ(アリウム)属 |
タイプ | 多年草 |
植える時期 | 4月中旬〜6月 |
開花時期 | 6〜10月 |
育てる環境 | 日当たりがよく水はけのよい場所で育てる。 |
肥料 | 9~10月中旬の植え付けの時に与えて、翌年3月下旬に追肥を行う。 |
夏越し・冬越し | 耐暑性・多湿に弱いので、夏の休眠期には腐らせないために土から掘り上げる。耐寒性に強いため、冬越し対策の必要なし。 |
アリウムの育て方

Photo by charkunさん@GreenSnap
日当たり
アリウムは日向を好むため、6時間以上直射日光が当たる場所での管理がおすすめです。多湿に弱いので、水はけがよく風通しのいい場所を選びましょう。丈夫な花なので、地植えでも鉢植えでも問題ありません。
土づくり
水はけのよい土を好むため、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土を使います。水はけが悪い場合は、腐葉土や堆肥を多めにすき込んでおいてください。
酸性土壌が苦手なので、植え付ける2週間ほど前に、石灰を混ぜ込んで中和するようにしましょう。
球根の植え付け
球根を植えるには、9~10月が適しています。地植えを行う場合は、球根2つ分ほどの深さに植え付けをしましょう。鉢植えであれば、5cmほど覆土をして植え付けてください。 球根の大きさによって違いがあり、小球性種は6号鉢に3球、大球性種は6号鉢に1球を目安に植え付けましょう。
水やり
地植え・鉢植え、どちらとも土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えます。とくに球根を植え付けて数週間は、水を切らさないことがポイントです。
冬の間は地植えであれば、自然の降雨のみで育てることができます。しかし、雨が降らない日が続いて土の表面が乾いていれば水やりを行いましょう。
肥料
植え付ける前に、緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。アリウムは3月下旬に生育が活発になるため、液体肥料を追肥してください。
多肥栽培が適している大球性種は、大きな花を咲かし長い根を土中に張ることで、多くの肥料を吸収します。肥料が不足すると花が一回り小さくなり、葉色も淡くなるため注意しましょう。
小球性種は大球性種よりも少ない肥料で育てられますが、植え付け時の肥料は必要です。
剪定・切り戻し
4月中旬〜6月にアリウムは花を咲かせます。花が終わったあとに放っておくと、結実をすることがあり、球根が栄養不足になる恐れがあります。種から増やすこともできますが、時間がかかりすぎるため、球根を太らせるために花柄を摘み取りましょう。
花柄摘みは、晴天の午前中に行うことをおすすめします。葉は球根に栄養を届けるために必要なので残しておき、花茎を根元から切り取ってください。
夏越し・冬越し
アリウムは夏の暑さに弱く、高温多湿の場所では球根が腐る恐れがあります。そのため、葉が黄色く枯れ始めたら球根を掘り上げましょう。
球根は涼しい場所で保管し、9~10月になると植え付けをします。 耐寒性が高いため、霜よけなどの冬越し対策は必要ありません。
植え替え
ユニフォリウムやモーリーなどの小球性種であれば、3年ほど植えっぱなしでも大丈夫です。ギガンチウムなどの大球性種は、休眠期に水分を含み過ぎると腐ってしまう可能性があります。そのため、梅雨前に葉が枯れてきたら球根を掘り上げて、涼しい場所で保管をしましょう。
アリウムの増やし方
アリウムを増やすには種まきと分球がありますが、種まきでは開花するまで5年ほどかかります。親球から子球を切り分ける、分球での増やし方のほうが手間がかかりません。
分球は植え替えと同時に行うため、10~11月が適期です。分球後はすぐに植え付けることで、発芽率がアップします。
アリウムの育て方まとめ
紫色やピンク色などの特徴的な花を咲かすアリウムは、神秘的でほかの植物にはない魅力を持っています。小球性種であれば3年ほど植えっぱなしでも問題ないため、お手入れが少なく済むところも魅力です。
品種もたくさんあるため、自分好みのものを見つけるのも楽しさのひとつ。庭のすてきなアクセントになるアリウムを、ぜひ育ててみてくださいね。