鉢植えはできる?剪定や収穫の方法などアケビの育て方を解説!
2024/5/15
アケビの基本情報
科・属 | アケビ科・アケビ属 |
植え付け時期 | 11〜2月 |
剪定時期 | 12〜2月、7月 |
収穫時期 | 9〜10月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
アケビとは
Photo by とくさんさん@GreenSnap
アケビは、アケビ科アケビ属の樹高3〜7mにもなるつる性落葉樹で、4〜5月に、雄花と雌花に分かれて紫や白の花を咲かせます。アケビは果実としても知られ、7〜10cmほどの楕円形の果実をつけ、熟すと紫色になって果皮が裂けます。果肉は白いゼリー状になっており、甘みがあります。
アケビは日本〜中国に自生しており、暑さと寒さにも強いので育てやすく、うまく育てればたくさんの果実を楽しむことができるでしょう。食用以外に、油の原料や漢方、工芸品など幅広く利用されてきた歴史があります。
アケビの育て方
日当たり
アケビは日当たりと風通しのよい場所で育てます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因となるため、とくに西日の当たる場所は避けてください。
植え付け
アケビの植え付けは、極寒時を除いた11〜2月が最適です。根鉢を崩して根を広げて植え付けます。植え付けたあとは、たっぷり水をやり、腐葉土などでマルチングしてください。
用土
アケビは水もちのよい土を好みます。赤玉土小粒7:腐葉土3の配合土が使えます。地植えの場合は、深さ50〜70cmの植え穴を掘って、腐葉土を2〜3割ほど混ぜ込みます。
肥料
アケビは肥料を好むため、年に3回追肥をします。追肥は10〜12月に有機質肥料、2月に寒肥として速効性化成肥料、そして成長期の4〜5月にも速効性化成肥料を与えます。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。アケビは乾燥に弱いため、とくに夏は水切れしないように注意してください。冬は休眠期にあたるため、水やりの頻度を減らし、2〜3日に1回を目安にするとよいです。
地植えの場合は、基本的に降雨だけで十分です。
剪定・整枝
アケビの剪定は、12〜2月と7月が適期です。12〜2月の冬剪定は、前年に伸びた枝のわき芽が花芽なので、前年の枝を適切な長さに切って、フェンスなどに誘引します。
7月の夏剪定は、不要なつるは根元から切り落とし、残するつるは摘心をします。しばらくするとまた伸びてくるので、その都度整理しましょう。
受粉・摘果
アケビは自家受粉が難しいため、ほかの品種のアケビを植え、人工授粉させましょう。
また、ひとつの花からいくつか結実し、実がつきすぎている場合は、2〜3個になるよう摘果します。
収穫
アケビの収穫は、9〜10月が適期です。果実が紫色に変わり、果皮に割れ目ができたら収穫のサインです。
夏越し・冬越し
アケビは暑さに強く、とくに夏越しは必要ありません。
また、寒さにも強く、落葉して冬越ししますが、地面が凍るようであればマルチングをしましょう。
病気・害虫
病気は、うどんこ病や黒点病、すす病などに注意します。とくにうどんこ病は、果実にも影響を与えるため、発生したらすぐに対処しましょう。
害虫は、アブラムシやイモムシに注意し、見つけ次第すぐに取り除きましょう。
植え替え
アケビの植え替えは、極寒期を除いた11〜2月が適期です。若木の場合は1年に1回、老木の場合は2〜3年に1回のペースで植え替えをします。
アケビの育て方についてよくある質問
アケビは収穫まで何年かかりますか?
Photo by poochanさん@GreenSnap
アケビは、苗木を植え付けてから2〜3年で結実するようになります。結実させるために異なる品種を一緒に植え付けておきましょう。
アケビの育て方まとめ
アケビは日本原産のため気候に適しており、暑さと寒さともに強く、とても育てやすい果樹です。定期的な剪定と追肥を欠かさずにお手入れすれば、秋にはたくさんの果実を楽しむことができるでしょう。ぜひこの記事を参考にアケビを育ててみてくださいね。