ズッキーニ栽培は支柱を立てれば狭くてOK!収穫時期や受粉のコツを解説
2024/5/23
ズッキーニの栽培基本情報
科・属 | ウリ科カボチャ属 |
栽培難易度 | やさしい |
種まき時期 | 3〜4月(生育適温:20~25℃) |
収穫時期 | 6〜8月 |
栽培場所 | 日当たりのいい場所 |
肥料 | 4〜6月 |
土づくり | 弱酸性の土を好む |
初心者にはズッキーニの栽培はむずかしい?
Photo by こむこむさん@GreenSnap
ズッキーニは、ウリ科カボチャ属に属する一年草の野菜です。見た目は一見キュウリに似ており、主に緑色で薄い縞が入っています。
栽培スペースが狭くても育ち、種まきから収穫までの期間が短いことから、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜といえます。
栽培時はつるは長く伸びませんが、葉が大きく広がるため、株と株の間を広く取って植えるのがおすすめです。
ズッキーニの育て方
栽培場所
ズッキーニは日当たりと風通しの良い環境が適しています。なお、ズッキーニは連作障害が出にくいため、同じ場所で繰り返し栽培することも可能です。
土づくり
ズッキーニの栽培には、土壌酸度が弱酸性〜中性(pH6.0~6.5ぐらい)の土が適しています。初心者の方は、市販の野菜の培養土を使用するのもおすすめです。
畑栽培の場合は、まず苗の植え付け2週間以上前に苦土石灰を散布し、できるだけ深く耕します。さらに1週間前になったら、土に元肥として化成肥料と堆肥をしっかり入れて再び耕し、高さ15cm程度の畝をつくっておくといいでしょう。
種まき
ズッキーニを種から育てる場合は、育苗ポットを用います。温かくなった4月頃に、育苗ポット1つに2つのくぼみをつくり、その穴へ一粒ずつ種まきします。その後、土を被せて軽く手で押さえつけ、たっぷり水やりをします。
本葉が出てきたら、1ポット1株になるように、一つを間引きましょう。
育苗ポットで育った苗を直接土に植え付ける際は、土づくりを済ませた後、畝を作り、60㎝以上間隔を空けて植え穴を掘ります。
苗の植え付け
苗の植え付け時期は4〜5月頃で、本葉が5〜6枚になってきた頃が目安です。ズッキーニは大きく成長するため、株間を80~100㎝以上空けて植え付けましょう。
このとき根鉢がすっぽり入る大きさの穴を掘り、植え付けたら土寄せして、手で軽く抑えて密着させておきましょう。その後はたっぷり水やりします。
水やり
基本的に土が乾いてきたら、水を与えます。収穫時期には水を多めに与えることが重要です。
肥料・追肥
ズッキーニは元肥と追肥を必要とします(元肥は土づくりに記載済)。
苗の植え付けから約1ヶ月後の5月下旬〜6月下旬頃になったら、追肥しましょう。畝の片側のみに溝をつくり、一握りほどの化成肥料をまきます。その後が溝を埋めるように株元に土寄せしてあげます。
支柱
ズッキーニは根張りが浅いため、強風で茎が折れたり倒れたりすることがあります。茎が伸びて折れそうな場合は、50㎝ほどの支柱を用意してあげましょう。
株元から垂直になるように支柱をたて、麻紐などで株と支柱をゆるく八の字のように結びつけます。
収穫
ズッキーニの収穫時期は6月下旬〜8月頃です。花が咲いてから約1週間で収穫のタイミングになります。
実の長さが20㎝ほどに成長したら、株元についたヘタの部分をハサミで剪定して収穫します。収穫が遅れると果実が大きくなりすぎて味が落ち、株に負担がかかるため、できるだけ早めに収穫しましょう。
ズッキーニのプランターでの育て方
コンテナやプランター栽培の場合は、25L以上の容量のものに1株を植え付けるといいでしょう。プランターの場合は水切れを起こしやすいので、その点にも注意が必要です。
ズッキーニの育て方についてよくある質問
ズッキーニは人工受粉をさせた方がいいの?
ズッキーニの人工授粉は必須ではありませんが、やった方が収穫量が増える可能性があります。1株しか栽培していない方は人工受粉に挑戦してみるといいでしょう。
晴れた日に、花弁の付け根の茎がふくらんでいる雄花と、ふくらんでいない雌花の先端をくっつけてあげましょう。
ズッキーニの葉が白いのは病気ですか?
ズッキーニの葉は、表面がところどころ白くなることがあります。まだら模様の場合は、特に病気ではありません。
ただし、葉全体が粉をまとったように白くなっている場合は、うどんこ病にかかった可能性があります。発見したら早めに薬剤散布などで対処しましょう。
ズッキーニの実が腐る!原因と対策は?
ズッキーニの実が腐る場合、受粉が不足している可能性があります。プランター栽培の場合は特に注意が必要です。こまめな人工授粉で対策しましょう。