【ハーブの育て方・栽培時期】家庭菜園や室内でも育てやすいのは?
2024/11/5
ハーブ栽培は家庭菜園初心者でも簡単にでき、中には室内で育てられる種類もあります。食用やハンドメイドなど、さまざまな用途にも使えるのでぜひ挑戦してみてください!
ハーブ栽培を始める時期は春〜初夏がぴったり!
Photo by tamさん@GreenSnap
ハーブとは香りが特徴的で、料理の風味付け、薬用、美容、芳香用など多目的に利用できる植物の総称です。
ほとんどのハーブは気温20〜25度の時期に生育期を迎えるので、春から初夏はハーブ栽培にぴったりの時期ともいえます。
ハーブはそもそも生命力が高いので、家庭菜園初心者にこそおすすめしたい植物です。育てる楽しみだけではなく、料理やハンドメイドなどにも活用できるのでハーブ栽培を始めてみましょう!
ハーブ栽培の始め方
用意するもの
- プランター
- 鉢底ネット・鉢底石
- 野菜用もしくはハーブ用培養土
- 野菜用の肥料
- ハーブ苗
ハーブの植え方
- プランターの底穴を鉢底ネットでふさぎ、底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰める。
- 培養土をプランターの半分くらいまでいれる。
- ポットからハーブ苗を取り出し、根鉢(根と周りについた土)を3分の1ほどほぐす。
- 根鉢の肩がプランターのフチより2〜3cm低くなるよう、培養土の量を調整する。
- 隙間を培養土でうめて、プランターのフチより2〜3cm下までいれる。
- たっぷりと水やりをする。
ハーブの基本的な育て方
ハーブは基本的に直射日光を避けた日当たりのいい場所を好みます。種類によって半日陰や明るい日陰で育つものもありますが、日陰で育つハーブはほぼないので日当たりには注意しましょう。
また、水を好むハーブと乾燥を好むハーブがあるので、もし寄せ植えするときは乾燥具合の環境が同じハーブを合わせて植えるといいです。
なお、食用やティーの目的でハーブを育てるときは、殺虫殺菌スプレーや肥料などは必ず野菜・ハーブ対応のものを選んでください。草花用だと人体に有害な成分が含まれることもあるので注意しましょう。
家庭菜園初心者におすすめのハーブ10選
バジル
- 分類:一年草
- 栽培時期:5月〜6月
- 用途:食用、芳香
バジルは、ジェノベーゼソースやサラダに欠かせないハーブです。抗酸化作用があり、新鮮な香りが特徴でイタリアン料理との相性も抜群。栽培のポイントは日当たりが良く、水はけの良い土やプランターで育てることと、水切れに注意することです。また、花が咲き始めたらこまめに摘み取ると、葉がよく成長して収穫量が上がります。
イタリアンパセリ
- 分類:二年草
- 栽培時期:3月〜4月
- 用途:食用、薬用
イタリアンパセリは、サラダやスープに風味を加えるハーブです。単なる彩りのひとつとして思われがちですが、ビタミンやミネラルを豊富に含み消化を助ける効果があります。栽培のポイントは半日陰で育てることと、水切れに注意しながらある程度湿度を保った状態で育てることです。
ローズマリー
- 分類:多年草
- 栽培時期:3月〜5月
- 用途:食用、薬用、芳香
ローズマリーは記憶力向上や集中力アップに役立つとされるハーブです。肉料理の香り付けや臭み消しにも使われます。栽培のポイントは、日当たりが良く水はけの良い場所に植えること。乾燥を好むので水やりしすぎには注意が必要です。剪定を行うことで、茂り過ぎを防げます。
ミント
- 分類:多年草
- 栽培時期:4月〜5月
- 用途:食用、薬用、芳香
ミントは爽やかな香りが特徴で、ドリンクやデザートに利用されます。消化促進やリラックス効果もあります。直射日光を避けた明るい場所での栽培が適しており、土の乾燥を防ぐために定期的な水やりが必要です。ただ地下茎によってどんどん増殖するので、地植えはあまりおすすめしません。
ルッコラ
- 分類:一年草
- 栽培時期:3月〜4月、9月〜10月
- 用途:食用
ルッコラは、ピリッとした辛味が特徴のハーブ野菜です。ビタミンやミネラルを豊富に含み、抗酸化作用があります。よく肉料理の付け合わせで見ることもありますよね。栽培のポイントは日当たりが良い場所で育てることと、水切れに注意することです。
シソ
- 分類:一年草
- 栽培時期:5月〜6月
- 用途:食用、薬用
シソは日本の夏の風物詩ともいえるハーブです。食欲増進や消化促進の効果があります。半日陰でも育ちますが、日当たりが良く水はけの良い場所を好みます。収穫時期は水切れを起こしやすいので注意しましょう。どんどん葉を摘むことで、さらに収穫量が上がりますよ。
ワイルドストロベリー
- 分類:多年草
- 栽培時期:3月〜4月
- 用途:食用
ワイルドストロベリーは、小さくて甘い果実を楽しめるハーブです。ビタミンCを豊富に含み、抗酸化作用があります。ヨーグルトに添えたりジャムにするのもおすすめです。栽培のポイントは、半日陰に置いて水切れに注意すること。乾燥にはあまり強くないので定期的に水やりをしましょう。
カモミール
- 分類:一年草
- 栽培時期:3月〜4月
- 用途:食用、薬用、芳香
カモミールはリラックス効果が高いとされるハーブティーの原料として知られています。白い花びらに黄色の花央がかわいらしく、ガーデニングの草花としてもぴったりです。日当たりが良い場所での栽培が適しており、水切れに弱いので乾燥に注意しながら水やりを行ってください。
ラベンダー
- 分類:多年草
- 栽培時期:3月〜5月
- 用途:食用、薬用、芳香
ラベンダーはその美しい紫の花と強い香りで知られ、リラックス効果や虫除け効果があります。ティーにするほか、ポプリなどをつくって芳香剤としても楽しめます。ラベンダーは日当たりと乾燥を好むので、水やりのしすぎには注意しましょう。
セージ
- 分類:多年草
- 栽培時期:3月〜5月
- 用途:食用、薬用、芳香
セージは抗菌作用や消化促進効果があるとされ、肉料理の香り付けにも使われます。繊細な花はガーデニングの草花としても活用できておすすめです。栽培のポイントは日当たりと乾燥です。栽培環境的にラベンダーとも相性がいいので寄せ植えにもぴったりですよ。
室内で育てやすいハーブは?室内栽培のコツは?
室内で栽培しやすいハーブは
- バジル
- ミント
- イタリアンパセリ
- シソ
- 矮性ローズマリー
などです。この5つのハーブは比較的コンパクトに育つ上に、日々収穫することで次の葉が立ち上がっていくのでキッチンに置いて料理にこまめに使うことができますよ。そのためキッチンハーブとも呼ばれていますね。
なお、日当たりが確保できない場合は、植物栽培用のLEDを置いたり、通気性が悪い場合はサーキュレーターを回すなど、室内で育てるときは環境づくりに注意しましょう。
ハーブの育て方はとてもかんたん!
ハーブ栽培は家庭菜園初心者でも簡単にできるのが魅力です。とくにキッチンハーブと呼ばれる室内でも育てやすく新鮮なハーブを楽しめるのでおすすめ。
ハーブはもともと生命力が高いので、少々の失敗では枯れません。ぜひ春夏にハーブ栽培に挑戦してみてください。
株式会社ポタジェガーデン 営業担当
ハーブ専門ポタジェガーデンに約10年仕事をさせてもらい、畑生産、苗生産、出荷から現在営業職を行っております。
現場で培った経験と知識を営業で更に深く掘り下げ、多くの方に伝えられる様に日々努めております。
とはいえ、ハーブ農家の私は、やはり外でたっぷりの太陽光をあてて栽培してもらうことをおすすめします。ハーブの室内栽培はむずかしく、LED使用であっても市販のキットですと紫外線量が圧倒的に足りていません。どうしても室内でという方は、上記にあるように環境にお気をつけたうえで、日中は外に出すなどの対応をしてほしいところです。