シマトネリコが枯れる原因!元気がない、葉が落ちるのはなぜ?
2023/8/3
おしゃれな雰囲気が魅力のシマトネリコ。シンボルツリーとしてお庭に植えている方も多いですが「元気がない」「葉が落ちる」といった不調があると心配ですよね。
この記事では、シマトネリコの不調の原因と対処法をわかりやすくお伝えします。
シマトネリコの「葉が落ちる=枯れた」とは限らない?
シマトネリコは暖かい地域の植物なので、寒さが苦手です。常緑樹ですが、冬に霜が降りる地域や冷たい風が当たる場所では、冬の寒さで葉が茶色くパリパリになって落葉し、春にまた新しい葉を出します。冬に葉が落ちても、枯れているわけではありません。
暖かい地域では冬に落葉しないことが多いですが、春の新芽の季節になると、古い葉が黄色く変色して落葉します。
枯れているシマトネリコの見分け方
Photo by 花ひろばオンラインさん@GreenSnap
シマトネリコが葉を落とすと、枯れたのかと不安になりますよね。そこで、シマトネリコが枯れているのかどうかの見分け方をお伝えします。
幹や太い枝の皮を少しだけむいて、皮の下が黄緑色なら生きていて、茶色なら枯れています。木の一部分だけが枯れていることもあるので、何箇所かむいてみましょう。
枝をよく見て、冬芽(春に葉が出てくる芽)を探しましょう。冬芽があれば生きています。
どちらの見分け方も難しい、自信がないという場合は、春まで待ちましょう。生きていれば、春には新しい葉が出てきます。
シマトネリコが枯れる原因・対処方法
害虫や病気の発生
シマトネリコは病虫害に強い植物ですが、風通しが悪いと害虫が発生します。早めに殺虫剤で対処し、剪定で風通しをよくしておきましょう。
環境によってはカブトムシが飛んできて、樹液を舐めるためにシマトネリコの幹を傷つけてしまうことも。カブトムシに樹皮を傷つけられたときは、傷にトップジンMペーストのような、殺菌剤入りの癒合剤を塗りましょう。
日当たりが強い
西日が当たる場所では、シマトネリコの葉先が茶色くチリチリになる「葉焼け」を起こすことがあります。なるべく西日の当たらない場所に植え付けるといいでしょう。移植したい場合は春に行ってくださいね。
気温が低い
シマトネリコの耐寒温度は−5℃ほどで、北関東以北の寒い地域では枯れてしまいます。関東以西でも、寒波などで気温が−5℃を下回りそうなときは、マルチングや寒冷紗などで防寒してあげると安心です。
寒冷地でシマトネリコを育てたい場合は鉢植えにして、冬は0℃を下回らない場所に置きましょう。
水不足
シマトネリコは水が好きで、乾燥にはあまり強くありません。地植えでも、植え付けてから2年くらいは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。植え付けて2年以上たてば水やりの必要はありませんが、日照りが続いて地面が乾燥していたら、たっぷりと水をあげましょう。
シマトネリコが枯れたらどうする?葉がパリパリになっても復活できる?
シマトネリコはとても生命力が強い植物なので、葉がパリパリになったり葉を落としたりしても、春には葉が出て復活することが多いので諦めずに春まで待ってみましょう。シマトネリコの元気がないときに、肥料を与えるのは逆効果です。元気がなくて心配なときは、活力剤を規定量を与えてみましょう。冬は活力剤も与えない方がよいでしょう。
シマトネリコが枯れても諦めず育てよう!
シマトネリコは生育旺盛でとても生命力が強い植物です。寒さや水不足で葉を落としたくらいでは枯れない植物なので、葉が落ちても諦めずに育てましょう。
毎年剪定が必要なこと以外は、あまり手がかからず育てやすい植物ですよ。