シマトネリコを植えてはいけない?後悔しないためには鉢植えがいい?
2024/8/5
シマトネリコは、小ぶりな明るい色の葉としなやかな樹形がおしゃれな庭木です。シンボルツリーや緑化樹として親しまれています。しかし、シマトネリコを検索すると「植えてはいけない」「後悔」などのワードも出てくるので、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では「シマトネリコを植えてはいけない」といわれる理由とその対処法について、解説していきます。これからシマトネリコを植えたい方、すでに植えた方は、ぜひ参考にしてくださいね。
シマトネリコを植えてはいけない理由
Photo by 白きカトレアの魔力さん@GreenSnap
「シマトネリコを植えてはいけない」といわれるのには、どんな理由があるのでしょうか。
成長速度が早くてどんどん大きくなる
「シマトネリコを植えてはいけない」といわれる一番の理由は、成長の早さです。シマトネリコは1年で50cmほど成長するので、放置すると手に負えない大きさになる場合があります
適度な大きさを保つためには、1~2年に一度の剪定が必要です。剪定時期は、真夏と真冬以外であればいつでも大丈夫です。長く伸びた枝を元から切り、透かすように剪定しましょう。
シマトネリコは丈夫なので、少し失敗しても問題ないでしょう。大きくなりすぎないように、思い切って剪定をしましょう。
葉が落ちるので手入れが大変
シマトネリコは暖かい地域の植物なので、寒さが苦手です。常緑樹ですが、冬に霜が降りる地域や冷たい風が当たる場所では、寒さに当たって落葉し、春にまた新しい葉を出します。冬に落葉しても枯れるわけではありません。
また、冬に落葉しない場合でも、春の新芽の季節になると古い葉を落とします。
どちらにしても落ち葉の掃除は大変なので「植えてはいけない」といわれることがあるようです。近隣の家とトラブルにならないよう、場所を選んで植えるようにしましょう。
こぼれ種が発芽して増えすぎる
植えてから数年たったシマトネリコは、6月頃に小さな白い花を咲かせ、そのあとに種ができます。
羽の付いた小さな種が風に乗り、飛んでいった先であちこちから芽を出して増えるのです。これも「シマトネリコを植えてはいけない」といわれる理由の一つ。
シマトネリコの種を飛ばさないために、花が咲き終わる前に剪定をしましょう。このとき、花を残さず取りのぞくと、種が飛ぶのを防げます。
虫が寄ってくる
シマトネリコは病虫害に強い植物ですが、風通しが悪いとイモムシやケムシが発生します。
また、環境によってはカブトムシが寄って来ることもあります。カブトムシは樹皮を傷つけて樹液を舐めるため、シマトネリコの幹が傷つきます。カブトムシは殺虫剤では防げないので、捕まえるほかありません。
カブトムシに樹皮を傷つけられたときは、トップジンMペーストのような、殺菌剤入りの癒合剤を塗っておきましょう。
シマトネリコのもたらすデメリットをご紹介してきましたが、鉢植えで管理すれば、地植えほど大きくならず、寒冷地でも枯れる心配が少なくなります。
さわやかで根元からボリュームの出るシマトネリコは、見た目の美しさからシンボルツリーとして根強い人気があります。どうしてもシマトネリコを植えたいという方は、鉢植えで管理することをおすすめします。
鉢植えであっても、鉢の大きさを大きくしていけば、申し分のない大きさまで育てることもできますよ。
シマトネリコを植えてはいけない理由を考慮して育てよう
シマトネリコを植えるなら、剪定が必須となるでしょう。剪定をすればサイズを保つことができ、種や大量の枯葉が飛ぶことや害虫も防げます。剪定の手間がかかる以外は、丈夫で病虫害に強く、育てやすい庭木です。
シマトネリコを植えるかどうか迷っている方は、この記事を参考にぜひ検討してみてくださいね。