【ピーマンの病気一覧】かかりやすい病気の症状や対策を解説!
2024/6/19
ピーマンが病気になる主な原因

Photo by 初めて菜園さん@GreenSnap
ピーマンが病気になる原因は、かびと細菌、ウィルスです。細菌やウィルスが原因の病気は、農薬が効きにくいものが多く予防が大切です。
かびは胞子で空中を漂っており、多湿の環境を好むため、水はけの悪い土壌や株が密集している状態で繁殖しやすくなります。細菌は栽培前から土壌に潜んでいたり、種子についていたりします。最後に、ウィルスはアブラムシなどの虫によって媒介されて感染が広がります。
ピーマンのかかりやすい病気
青枯れ病
かかりやすい時期:5〜9月
原因と症状
土壌の細菌が原因で、葉が青いまましおれて枯れてしまう病気です。昼間はしおれて夜になると回復しますが、徐々に弱って枯れていきます。また、青枯れ病になった株はカットすると白い粘液が出てくるのも特徴です。
予防と対処法
水はけのよい環境で栽培し、多湿を避けることで予防します。発症した株は早めに除去しましょう。
うどんこ病
かかりやすい時期:5月〜8月
原因と症状
土壌に生息しているカビが原因で、うどんの粉をふりかけたように葉に白い斑点ができ、しだいに拡大していきます。悪化すると葉が黄色くなって落葉し、光合成ができなくなって枯れてしまいます。
予防と対処法
過湿を避け、茎葉が密集している部分は剪定をするなどして風通しをよくします。発病した葉はこまめに取り除き、必要に応じて薬剤散布をしてください。また、徒長気味になると発生しやすくなるので窒素肥料の与えすぎにも注意しましょう。
モザイク病
かかりやすい時期:4〜6月、10月
原因と症状
ウイルスが原因で、まず葉がモザイク状に黄色く変色します。しだいに株全体に広がり、葉が極端に細くなったり、茎が奇形になります。生育が阻害され、ひどい場合は枯れてしまいます。
予防と対処法
アブラムシによって媒介されるので、農薬や忌避スプレーを散布するのが効果的です。また、こまめに虫の付着をチェックすることも大切です。感染した株は治療ができないので、速やかに処分しましょう。
斑点細菌病
かかりやすい時期:6〜7月、9月
原因と症状
細菌が原因で、葉に5〜8mmほどの灰褐色の斑点が現れ、進行して拡大すると破れやすくなります。梅雨や秋の雨の多い時期に発生しやすいです。
予防と対処法
水はけをよくし、日当たりや風通しのよい場所で育てて予防します。ハウス栽培では発病株の早期発見と隔離が重要です。農薬が効かないので、発生した部分を速やかに切り取って処分し、初期段階で防除するのが重要です。
灰色かび病
かかりやすい時期:4〜10月
原因と症状
カビが原因で、茎や葉、果実にまだら模様の病斑が発生し、しばらくすると灰色のかびが付着します。カビが茎にまで侵入すると、水を吸い上げられなくなり枯れてしまいます。多湿な環境で発生しやすく、とくに梅雨時期に秋の雨の多い時期に注意します。
予防と対処法
風通しのよい場所で株間をあけて育て、葉が多く混み合っていれば必要に応じて剪定をして予防します。発病部位は早めに取り除いて対処します。
ピーマンのかかりやすい病気を知って、予防しよう!
ピーマンは育てやすい野菜ですが、土壌の水はけや風通しが悪かったりすると病気になりやすくなってしまいます。周囲の健康な株にまで感染する病気もあるので、日頃からよく観察してすぐに対処できるようにしましょう。もちろん、1番は病気にならないように予防することですよ。