芝生の種類図鑑!地域別・美しい庭づくりのための選び方ガイド
2024/8/1
緑豊かな庭を作りたい!そんな夢を叶えるために欠かせないのが芝生です。しかし、芝生にもさまざまな種類があることをご存知でしょうか。
本記事では、芝生の種類について詳しく解説します。育てる場所や気候による管理のしやすさなど、選ぶ際のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
芝生にはどんな種類がある?

Photo by Kazさん@GreenSnap
芝生は大きく分けて「暖地型芝(夏芝)」と「寒地型芝(冬芝)」の2種類に分類されます。これらは気候条件によって適した地域が異なり、日本の場合は暖地型芝が主流です。しかし、育つ地域や用途によっては寒地型芝も使用されます。
暖地型芝は高温多湿な環境に適しており、日本の気候に合っています。一方、寒地型芝は寒冷地や涼しい地域に適しています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
暖地型芝
暖地型芝は元々日本に生息していた「日本芝」と、海外から入ってきた「西洋芝」があります。高温多湿な環境で生育が良く、夏に美しい緑を保ちます。ただし、冬は休眠期に入るため茶色くなります。代表的な種類を見ていきましょう。
高麗芝(コウライシバ)
高麗芝は日本で最もポピュラーな芝生の種類です。葉幅が細く、密度が高いため、美しい芝生を作ることができます。病気・乾燥に強く、踏みつけられても強く育つことから、ゴルフ場のグリーンにも使用されています。家庭の庭にも適しており、管理も比較的容易です。定期的な芝刈りを行うことで、さらに美しい芝生に仕上がります。
野芝(ノシバ)
野芝は日本の自然に多く見られる芝生です。高麗芝に比べて葉幅が広く、密度が粗いのが特徴です。乾燥や踏圧、病害虫に強く、寒さにも比較的強いため、東北地方など寒冷地でも使用されています。管理が簡単で、公園などに広く利用されています。
姫高麗芝(ヒメコウライシバ)
姫高麗芝は高麗芝の中でも特に葉幅が細く、密度が高い品種です。柔らかく繊細な葉で、非常に美しい芝生を作ることができます。色も鮮やかで、しっかり手入れをしっかり行えば見事な芝生になります。ただし、生長が早いため、こまめな芝刈りが必要で、管理には手間がかかります。
寒地型芝
寒地型芝は主に「西洋芝」と呼ばれ、寒冷地や涼しい地域に適しています。冬でも緑色を保つのが特徴ですが、日本の高温多湿な夏には弱い傾向があります。主に北海道や東北地方、高原地帯で使用されています。代表的な種類を見ていきましょう。
ケンタッキーブルーグラス
ケンタッキーブルーグラスは寒地型芝の代表格です。美しい青緑色の葉を持ち、密度の高い芝生を形成します。耐寒性に優れ、踏まれても強く育つため、公園やスポーツ施設でよく使用されます。ただし、高温多湿な環境には弱いため、日本の多くの地域では夏場の管理に注意が必要です。
ベントグラス
ベントグラスは非常に細く柔らかい葉を持ち、密度の高い芝生になります。主にゴルフ場のグリーンに使用されており、短く刈り込んでも美しい芝面を保ちます。ただし、病気に弱いため管理が非常に難しく、一般家庭での使用はあまり適していません。
フェスク類
フェスク類には、トールフェスクやファインフェスクなどがあります。耐陰性に優れており、日陰の場所でも育てることができます。乾燥にも比較的強いため、管理がしやすい芝生として知られています。寒地型の芝としては高温に強いため、暖地型の性質を併せ持った芝として知られています。
芝生の種類は育てる地域によって選ぼう!
芝生の種類選びは、育てる地域の気候条件が重要なポイントです。暖地型芝は本州以南の温暖な地域に適しており、寒地型芝は北海道や東北、高原地帯に適しています。また、用途や管理の手間も考えて種類を選びましょう。
家庭用なら高麗芝や野芝がおすすめです。美しい芝生で、理想の庭づくりを実現してください!