【芝生の手入れ方法】季節ごとの水やり頻度や量を徹底解説
2024/8/2
美しい芝生を維持するためには、適切な手入れが欠かせません。この記事では、芝生の種類や季節ごとの水やり頻度、肥料の種類、病気や害虫対策など、芝生の手入れに関する基礎知識をわかりやすく解説します。
芝生のお手入れの年間スケジュール

Photo by HAMMERさん@GreenSnap
季節 | 主要な作業 | 詳細 |
---|---|---|
春 | 芝刈り開始、施肥、目土 | 生育が活発になるため、こまめな芝刈りが大切 |
夏 | 水やり、芝刈り、除草、病害虫対策 | 高温多湿のため、こまめな水やり除草、病害虫への注意が必要 |
秋 | 施肥、エアレーション、目土 | 生育が落ち着くため、秋の施肥で来年に備える |
冬 | 休眠期 | 水やりを控え、芝生を休ませる |
芝生の手入れに必要な道具
芝生の手入れには、以下の道具があると便利です。
- 芝刈り機:電動式や手動式など、芝生の広さや予算に合わせて選びましょう
- レーキ:芝刈り後の掃除や、目土入れなどに使用します
- 散水機:水やりに便利な散水機。ホースリールと組み合わせると便利です
- 肥料散布機:均一に肥料を散布できます
- 熊手:サッチ取りや、土壌の均一化に役立ちます
水やり
以下に、芝生の水やりは、季節ごとに異なります。芝生の季節別水やり方法
春(3月〜5月)
- 頻度:3〜4日に1回が目安
- 時間帯:早朝(日の出直後)が最適
- 注意点:芽吹きの時期なので、土壌が乾燥しないよう注意しましょう
夏(6月〜8月)
- 頻度:毎日〜2日に1回の水やりが必要
- 時間帯:早朝と夕方の2回に分けて行うのが理想的
- 注意点:真夏日は芝生の蒸散量が多く乾燥するため、こまめなチェックが大切
秋(9月〜11月)
- 頻度:4〜5日に1回程度で十分
- 時間帯:朝か夕方に行う
- 注意点:気温が低くなるのに伴い、水やりの頻度を徐々に減らしていく
冬(12月〜2月)
- 頻度:基本的に不要だが、乾燥が続く場合は2週間に1回程度行う
- 時間帯:気温が上がる日中に行う
- 注意点:寒冷地の場合、凍結に注意が必要。水やり後に凍結する可能性がある場合は控える
雑草の処理
雑草は芝生が育つ栄養を奪ってしまうため、こまめに取り除くのが大切です。
- 手で引き抜く:小さな雑草は手で引き抜きましょう
- 除草剤:広範囲の雑草には、芝生に影響を与えない除草剤を使用しましょう
芝刈り
芝刈りは、芝生の密度を高め、美しい外観を保つために重要な作業です。また、芝刈りが終わったら必ず狩った芝を集めて処分しましょう。
- 頻度:生育期には、こまめな芝刈りが大切です。一般的には、芝の高さが6cmを超えたら芝刈りを行うと良いでしょう。
- 刈り高:芝の種類や季節によって適した刈り高さが異なりますが、基本的には半分の3cm程度に刈り込みます。この時、短く刈りすぎて生長点をカットしないように注意しましょう。複数回に分けて、徐々に短く刈り込んでいくといいでしょう
- 刈り方:一方向に刈り込むとムラができるので、縦横と交互に刈り込みます。そうすれば、芝が倒れにくくなります
施肥
肥料を与えることで、芝生は健康に育ちます。
- 種類:芝生の種類や生育ステージに合わせて、適切な肥料を選びましょう
- 頻度:春と秋に施肥するのが一般的です
- 量:肥料の過剰な与えすぎは、芝生を傷める原因となるため、表示されている量を守りましょう
根切り・エアレーション
根切りやエアレーションは、土壌の通気性を改善し、芝生の根の生育を促進します。
- 根切り:芝生の根を切り、新しい根の生長を促します
- エアレーション:土壌に穴を開け、空気の通りをよくします
目土入れ
目土入れは、芝生の隙間を埋めることで、芝生の密度を高め、雑草の発生を抑えます。
- 時期:芝刈り後や、エアレーション後に行うと効果的です
- 種類:芝生の種類に合った目土を選びましょう
芝生の病害虫
芝生は、様々な病害虫に悩まされることがあります。代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。病害虫対策は、早期発見と適切な処置が重要です。
病気にかかった部分はすぐに殺菌剤などを散布しましょう。また、害虫にも適切な殺虫剤を使ってください。
菌類による病害
- ブラウンパッチ: 円形の枯れ斑が特徴。高温多湿の時期に発生しやすい。
- ラージパッチ: 大型の円形または楕円形の枯れ斑を作る。
害虫による害
- コガネムシの幼虫:根を食い荒らし、芝生が枯れてしまう
- ケラ:地中に穴を掘り、芝生の根を切断する
- シバツトガ・スジキリヨトウ:芝生の葉を食害する
芝生の手入れで元気に育てよう
芝生の手入れは、愛情を込めて行うことが大切です。この記事で紹介した方法を参考に、あなたの芝生を健康で美しい状態に保ちましょう。季節ごとの適切な手入れを行うことで、一年を通して緑豊かな芝生を楽しむことができます。