ゼラニウムの剪定は冬越し後でもいい?木質化したらどう切り戻す?
2025/4/7
色鮮やかな花房をつけるゼラニウム。ゼラニウムの花は剪定が必要不可欠です。剪定をすることで、株の生長を促すだけでなく、害虫被害や病気の予防にもつながります。適切に手入れをしなければ株が枯れてしまう恐れもあります。
ゼラニウムの剪定時期はいつ?
Photo by むーたんさん@GreenSnap
ゼラニウムの剪定時期は、花の見頃を終える6〜7月の初夏または9〜10月の秋ごろです。
この時期はゼラニウムの成長期にあたり、剪定してもすぐに生長するため、樹形が乱れていた株を剪定してもすぐに樹形が整いやすいです。またこの時期は気温が高すぎず、気候もおだやかなため、ゼラニウムの株へのダメージを抑えることができます。
反対に、真夏と真冬はゼラニウムの生長が停滞する時期に当たり、高温や雨の多い時期などは株が弱ることがあるので注意しましょう。
ゼラニウムの剪定の仕方
花が終わったら都度「花がら摘み」を。
花がら摘みをします。枯れた花を摘み、新たな花をさかせるためのエネルギーを蓄えられるようにします。
茎を摘みながら親指の爪で花を切り離して、枯れた花を掴みながら取り除きます。また花がらと同じく傷んだ葉は、完全に枯れていなくても切り戻します。そうすることで強く新しい葉の生長を促します。
樹形が乱れてきたら「切り戻し剪定」を。
花が咲き終わったら花茎ごと切り取り、株の形が崩れてきたら脇芽の上で切り戻します。
切り戻した場所から新たな葉が伸びてくるので茎が伸びすぎてしまった場合は木質化しないうちに、元気な葉をできるだけ多く残して株元から1/3程度に切り戻します。茎が徒長してしまうと葉付きが悪くなります。
徒長した茎を根本近くで切り戻すことにより、新しい茎が生え、株がこんもりとした形に茂っていきます。茎の剪定の場合は、剪定ばさみを使い、根本近くの一番下の節から5㎜上の部分で切り戻し、切った茎を挿し穂にして増やすこともできます。
冬越ししたゼラニウムは木質化する?
ゼラニウムの株は時間が経つと、枝茎が木のように固くなります。この現象を「木質化」といいます。
木質化が進むのは成長期を過ぎた頃、つまり冬越しした頃です。樹形をコンパクトに抑えたい場合は、冬越し後の3月頃までに剪定を終わらせておきましょう。ちなみに、ゼラニウムの切り戻し剪定は、初夏か秋以外に絶対行ってはいけないわけではありません。
木質化したゼラニウムをそのままにしておくと、株全体が乱れて見苦しくなり、同時に下葉も枯れ出し、咲く花の数が小さくなってきたり、花数も少なくなってきます。
このように木質化したゼラニウムは、花の最盛期を過ぎたら切り戻しをして、全体の姿を整えていきましょう。ゼラニウムは多年草ですが、年を経ると、枝が木のように固くなってしまいます。
木質化したゼラニウムはどう剪定する?
Photo by Marillaさん@GreenSnap
- およそ草丈の1/2から1/3程度残して切り戻す。
- わき芽を確かめ、元気のよいわき芽の上で切り戻す。
- 一つの枝に対して、葉っぱを2〜3枚残す。
- 6月中旬~7月中旬の時期に切り戻す。
ゼラニウムを剪定して樹形を整えよう!
ゼラニウムは剪定適期に剪定を行い、樹形を整えることで、花付きがよくなり、株全体も健全に育っていきます。毎年、生長の盛んな時期と花が咲き終わる時期を見計らって、剪定を行い、株をスッキリさせましょう。