【にんにくの病気一覧】よく発症する「さび病」にかかるとどうなる?
2024/7/10
にんにくが病気になる主な原因

Photo by なかなかさん@GreenSnap
にんにくが病気になる主な原因は糸状菌(カビ)です。そのため、日当たりや風通しが悪く高温多湿の環境でとくに発生しやすくなります。
にんにくのかかりやすい病気
さび病
かかりやすい時期:3月〜6月
原因と症状
さび病は、糸状菌が原因で多湿の環境や窒素過多で発生しやすくなります。症状は、葉の表面に赤褐色の斑点が現れ、次第に拡大していきます。斑点の表面が破れると胞子が飛散し、周囲の株に感染が広がります。感染が進むと葉が枯れ上がり、球根の肥大が阻害されます。
予防と対処法
予防には、水はけと風通しのよい環境を整えましょう。発生初期に予防剤や殺菌剤を散布して広がるのを防ぎ、感染株は速やかに抜き取り畑の外で処分してください。
黒腐菌核病
かかりやすい時期:12月、2〜3月
原因と症状
黒腐菌核病は、糸状菌によりネギ属の植物に発生する土壌伝染性の病気です。初期症状は、下葉の先端が黄色く変色して枯れ始め、やがて上部の葉にも広がり全体が萎れて枯死します。地下部はカビに覆われて腐ってしまいます。
予防と対処法
ネギ類の連作を避けて、水はけのよい土壌をつくり予防します。また、太陽熱消毒や深耕で天地返しをして土壌を消毒します。症状初期の株を見つけたら早めに株を抜き取って処分してください。
モザイク病
かかりやすい時期:10月〜5月
原因と症状
モザイク病はアブラムシなどの害虫が媒介するウイルス性の病気です。症状は、葉の表面に黄緑色の条斑が現れ、正常な葉色との濃淡でモザイクができます。
予防と対処法
モザイク病は発症すると治すことができないため、防虫ネットや薬剤を使ってアブラムシなど害虫の飛来を防いで予防しましょう。
にんにくのよくある病気を知って、予防しよう!
にんにくは、ほかの野菜に比べて病気に強くかかりにくいですが、それでも悪い環境がそろうと病気になってしまいます。原因を知って予防に役立てるほか、発生初期にすぐ対処することで被害を最小限に抑えられますよ。