ガクアジサイとは?西洋アジサイとの違いは?
2024/5/2
ガクアジサイとは

Photo by あんなココさん@GreenSnap
ガクアジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、日本の伊豆半島、房総半島などの関東以南の海岸地帯に自生しています。ガクアジサイの名前は、額縁のように花序の周りを装飾花が取り囲む姿から、その名が付けられました。この装飾花は、がくが変化したもので、本来の花はとても小さく装飾花の内側にあります。
また、ガクアジサイは丈夫で育てやすく、ほかのアジサイと比べて乾燥に強いのが特徴です。
西洋アジサイとは

Photo by せーらさん@GreenSnap
西洋アジサイは、日本原産のガクアジサイがヨーロッパに渡って品種改良されたもので、別名「ハイドランジア」と呼ばれます。日本原産のアジサイよりも花にボリュームがあって、花色もとても豊富です。日本ではあまりみることのない、赤色やグリーンとピンクのツートンカラー、ディープパープルなどのアジサイが楽しめます。
また、西洋アジサイは花もちがよいのも特徴のひとつで、春〜秋ごろまで花を楽しめる品種もあります。
ガクアジサイと西洋アジサイの違いは?
花の形状の違い
ガクアジサイと西洋アジサイの違いとしてわかりやすいのが、花の形状です。ガクアジサイの装飾花は、真花のまわりに控えめに咲きますが、西洋アジサイは球形の花房を形成し、ガクアジサイと比べるととても華やかです。
育て方の違い
ガクアジサイは暑さや乾燥に強く、西洋アジサイよりも日光を好みます。一方で、西洋アジサイは乾燥に弱く、とくに夏は葉焼けしやすいため半日陰で育てるようにします。また、西洋アジサイの方が寒さに強いです。
このような性質の違いから、ガクアジサイは鉢植えでも管理しやすく、西洋アジサイの方が地植えに向いているといえます。
ガクアジサイは原種で、ひかえめな花が優美!
ガクアジサイは日本原産のアジサイで、ひかえめな花が魅力の初夏を彩る花木です。一方で、西洋アジサイは一般的にイメージするアジサイに近いですね。西洋アジサイとの違いを知っておくことで、よりガクアジサイを楽しむことができますよ。