ゴムの木の剪定はどこを切るといい?伸びすぎたらどうする?
2024/11/1
ゴムの木は、大きく光沢のある葉と美しい樹形が特徴的な人気の観葉植物です。しかし、その美しい樹形を保つためには、剪定作業が欠かせません。この記事では、ゴムの木の剪定方法やその重要性のほか、どこを切るべきか、伸びすぎた枝の対処法についても詳しく解説します。
そもそもゴムの木に剪定は必要?
Photo by あゆむさん@GreenSnap
ゴムの木を生育に適した環境に置くと、一年で10〜20cmほど大きく成長することがあります。あまり成長速度が速すぎると、管理が大変になるだけでなく、お部屋とのバランスも取りにくくなりますよね。
また、ゴムの木は葉っぱが大きいため、混み合ってくると幹の内側の風通しが悪くなります。そうなると、病気や害虫の発生にもつながってしまいます。
これらを防ぐためにも、伸びすぎたゴムの木の枝は定期的に剪定してあげる方がいいでしょう。
ゴムの木の剪定時期はいつ?
ゴムの木の剪定時期は、成長期にあたる春から初夏(5〜9月頃)が適期です。
この時期に行うことで、剪定によるストレスから回復しやすく、新しい枝や葉を早く生やすことができます。年1回の頻度で剪定しましょう。
ゴムの木の剪定方法!どこを切るといいの?
Photo by タマノタマさん@GreenSnap
ゴムの木の剪定では、まず枯れた枝や傷んだ枝、外側に伸びすぎた枝を切り落とします。
そのほか、以下のような不要枝も剪定しておきましょう。
ひこばえ | 幹の最下部から生える枝 |
下り枝 | 下へ向かって生える枝 |
立ち枝 | 上に真っ直ぐに伸びる枝 |
逆さ枝 | 幹の中心に向かって生える枝 |
並行枝 | 同じ方向に平行して伸びる枝 |
交差枝 | 枝同士で交錯してしまっている枝 |
胴吹き枝 | 主幹から直接伸びる細長い枝 |
車枝 | 一点から放射状に3本以上伸びてくる枝 |
なお、剪定するときは「成長点」と呼ばれる少しふくらんだ枝の節を残すようにします。この成長点を残すことで、剪定した枝からも新芽が生えてきます。
また、切り口からは白い樹液が垂れてきます。この樹液に直接手が触れると、かぶれてしまうこともあるので注意してください。
樹液の量が多ければティッシュなどで軽く抑え、切り口が乾燥してから癒合剤を塗るとなおいいでしょう。癒合剤を塗ることで、切り口を早く癒すことができます。
剪定したゴムの木の枝で挿し木に挑戦しよう!
ゴムの木の剪定は、とにかく成長点を落とさないことが重要です。これさえ守れば、剪定で失敗することも少なくなります。不要枝は、上記のものすべてを取り除く必要はありません。育てているゴムの木のバランスを見ながら、樹形を整えてあげましょう。
また、この剪定で切り落とした枝は、健康なものであれば挿し木として用いることもできます。ぜひ剪定と合わせて、挿し木にもチャレンジしてみてください。
株式会社COTOHA 代表取締役
屋内植物アドバイザー協会代表、屋内緑化推進協議会理事、一般社団法人花いけバトルプロジェクト理事
1966年⽣まれ、京都市出⾝。京・⻄陣の実家の花屋で25年勤務後、独⽴し現在のインドアグリーン専⾨店cotohaとフラワーショップBOOMを経営。
花・植物を⾝近に感じていただける『きっかけ』として様々な活動を展開
【枯らしてほしくないプロジェクト】として消費者に寄り添うアフターサービス
大学研究機関と室内環境に順応した植物のデータ化に取り組む
全国47都道府県に1社 賛同店舗を募って現在27都道府県の売店と連携中!
京都府立桂高校と共同で地元環境に順応した植物を生産中
公式HP:https://cotoha-plants.com/
Instagram:https://www.instagram.com/cotohakyoto/
植物は成長点を切ることで栄養を分散させて 手前の葉の元から新たな成長点をつくり出します。 つまり、伸ばしたくない箇所は成長点を落とし、成長させたい 箇所の成長点は残すといいです。