フィカスの挿し木のやり方!時期はいつ?その後の管理方法や成功のコツは?
2024/1/5
フィカスは丈夫で初心者にも育てやすく、ゴムの木という名前でも知られる観葉植物ですが、じつは剪定などで切った枝葉で挿し木をして増やすことができます。 この記事では、フィカスの挿し木での増やし方について、時期や失敗しないコツなど詳しくご紹介します。
フィカスの挿し木の時期
Photo by こまこさん@GreenSnap
フィカスの挿し木をする時期は5〜7月です。平均気温が20〜25度ほどになってから始めるのがいいでしょう。剪定するのもこの時期なので、同時に作業するのもおすすめです。
フィカスといえどもアルテシーマやティネケなどいろんな品種がありますが、基本的にどの品種も同じ方法でできます。
フィカスの挿し木方法
準備するもの
- フィカスの親苗
- 切れ味がいいハサミ
- 挿し木用の土(市販のものか赤玉土小粒、もしくは水苔でも代用可)
- 挿し木に合う小さめの鉢やポリポット
- 瓶やコップ(挿し穂の吸水のために使用)
- メネデールなどの発根促進剤(なくてもOK)
挿し木の方法
- フィカスの親苗から元気な枝を選び、枝先15〜20cmを目安に節のすぐ下を剪定する。
- 挿し穂の上部2枚の葉を残して、それ以下の葉はすべて取り除く。
- 1枚の葉っぱが手のひらより大きい場合は半分に切る。
- 瓶などに水を3〜4cmためて、発根促進剤があれば規定量溶かす。
- 流水で切り口から出る白い樹液を洗い流しながら、切り口を斜めに切り直す。
- すぐに瓶の中の水に切り口をつけ、2〜3時間吸水させる。
- 新しい鉢に挿し木用の土を8〜9分目までいれる。
- 挿し木したときに3分の1が埋まるような深さのくぼみをつくる。
- くぼみに挿し木をし、隙間を土で埋めてたっぷりと水やりする。
フィカスを剪定して切った枝を使う場合は、枝全体を15cmくらいに切り分けて使うこともできます。その際は挿し穂の上下を間違えないようにしましょう。
フィカスの挿し木をしたあとの管理方法
フィカスを挿し木した後は室内の風通しの明るい日陰に置き、1〜2週間は土が乾燥しすぎないように、水やりをこまめにしたり霧吹きをしてください。
新芽が出ててきたり成長の変化がみられたら発根して成功している証しなので、それ以降は普段通り土がしっかり乾いてから水やりをし、日当たりのいい場所に移動して育てましょう。 生育が安定してきたら次の春、もしくは秋に鉢上げ(植え替え)をしてください。
フィカスの挿し木で発根率をあげるポイント
フィカスを挿し木するときは、切り口から白い樹液が出てきます。この樹液がゴムの原材料になるものなのですが、同時に切り口の傷を塞ぐ作用もあるため、しっかりと洗い流してから植えるのが発根率をあげるポイント。なお、白い樹液は触れるとかぶれることもあるので、手袋をして作業するのがおすすめです。
また、発根促進剤その名の通り発根しやすくなる特殊な栄養成分が入っているので、成功させたい場合は用意しておくと安心です。
フィカスの挿し木でよくある質問
挿し木をした後、葉がすべて落ちてしまった…
まれに挿し木をした際の刺激で葉がすべて落ちてしまうこともありますが、茎がシオシオに干からびていたりブニブニと腐っていない限り、失敗したと諦めるのは早計です。フィカスは生命力が強いので、枝一本だけになっても節や枝先から新しい葉が展開していきます。気長に育てていきましょう。
挿し木をした後の樹形はどうなる?
フィカスのような常緑樹の植物には「節」や「成長点」と呼ばれる、丸い傷のような部分が枝の途中にいくつもついています。挿し木をした後はこの節から新しい芽が伸び上がっていくので節の向きを気にしながら枝を選ぶといいです。