【ナスの剪定】どこを切る?更新剪定・摘心の時期やよくある失敗を解説
2024/10/3
ナスは育てやすく、たくさん収穫もできるので家庭菜園でも人気の夏野菜です。長くおいしいナスを収穫するためには、剪定を行うことが大切です。
この記事では、ナスの剪定方法や失敗しないコツなどを詳しく解説します。
ナス栽培では剪定が必須!

Photo by ききさん@GreenSnap
剪定は基本的に、枝を切ることで株全体の形を整えたり、風通しをよくして病害虫を予防するといった効果があります。
しかし、実物野菜であるナスの場合は、剪定をしないとわき芽から枝葉がどんどん広がって、茂りすぎてしまい実付きにも影響が出てきます。また、実付きだけでなく、実の大きさや味も落ちてしまいます。
したがって、ナスは剪定をすることで、病害虫の予防だけでなく、大きくておいしいナスを長期間収穫ができるようになるというメリットがあります。
ナスの剪定時期は?
ナスの剪定は5〜8月にかけて、主に「わき芽かき」「摘心」「更新剪定」の作業を行います。
わき芽かきは、最初の花が咲く5月頃に、葉の付け根から出るのちに枝となる芽を取り除くことで、実に栄養を集中させることを目的とします。
摘心は、7月頃に枝の先端を摘み取って、その後わき芽を伸ばすことで、2番花や3番花が咲きたくさんの実が付くようになります。
更新剪定は、7〜8月頃に、枝や葉が増えすぎて栄養が回らなくならないよう、切り戻しをすることです。更新剪定をしないと、株が疲弊して夏には枯れてしまい、秋ナスは収穫できなくなってしまいます。
ナスの剪定はどこを切る?
ナスの剪定は、目的とタイミングによって切る場所が異なり、主に芽や花を基準に切る位置が決まっています。
ナスの剪定方法
わき芽かき
ナスのわき芽かきは、1番花の真下にある芽のみ残して、それより下のわき芽を全てかき取ります。これにより1番花のついている枝を「主枝」、残したわき芽が「側枝」となります。
3本仕立てにする場合は、1番花の真下にある芽を2つ残してください。
摘心
ナスの摘心は、側枝に花がついたらその先端の芽をカットします。そのあと、その花が着果して収穫したら、枝の根元にある芽だけを残して、ほかの伸びた枝は切り戻しをして、新しい側枝とします。
この「摘心」「収穫」「切り戻し」を繰り返して、1つの側枝から収穫し続ける方法を「一枝一果法」と呼びます。
更新剪定
秋もナスを収穫したい場合は、更新剪定を行いましょう。
準備するもの
更新剪定の手順
- 主枝と側枝の2〜3本の枝をそれぞれ、実がなっている関係なく1/2〜1/3の長さで切り戻す。
- 傷んでいる葉があれば取り除く。
- 株元から30cm離れた位置に2箇所、シャベルを入れて根切りをする。
- 根切りでシャベルを入れた周辺に、化成肥料や液体肥料を施肥する。
ナスの剪定に挑戦しよう!
ナスの剪定は、わき芽かき、摘心、更新剪定の3つを適切に行うことが重要です。更新剪定は大胆に切り戻すので最初は不安になるかもしれませんが、思いきって行いましょう。更新剪定をしてから、1ヶ月ほどを目安に秋ナスが実り始めますよ。ぜひこの記事を参考にナスの剪定にチャレンジしてみてくださいね。