なす栽培に支柱は必要?支柱の役割や仕立て方を解説
2024/6/12
なすは日本の家庭菜園で人気のある野菜の一つです。美味しいなすを収穫するためには、適切な支柱の立て方が重要です。この記事では、なす栽培における支柱の必要性や具体的な立て方について詳しく解説します。
なす栽培で支柱は必要?
なすは育つにつれて茎が伸びていき、実も大きく重くなっていきます。その途中で、雨や風にさらされて実の重さに負けて茎が折れてしまうと、倒伏してしまいます。倒伏した株は大きなダメージを受け、最悪の場合枯れてしまうので支柱はとても重要です。
また、支柱の立て方によって実の大きさや収穫量にも影響するほか、支柱を使って整枝をすることで日当たりや風通しがよくなり、病害虫の発生を抑える効果もあります。
なすの支柱の立て方
なすの支柱の立て方は、植え付け後に株を固定するためにする仮支柱と、整枝をするための2本仕立てや3本仕立てなどがあります。
仮支柱

Photo by Josoさん@GreenSnap
仮支柱は、苗を定植した際に苗が倒れないようにする支柱です。のちに大きな支柱を立てるときに困らないよう株間を50cmほどしっかりとあけて苗を植え付けたら、主枝のそばに支柱を立てて、ヒモで8の字に結びます。
2本・3本仕立て
植え付けから1ヶ月ほど経った頃、本支柱を立てます。支柱は長さ150cm、太さ2cmほどが最適です。
また、2本仕立てにするか、3本仕立てにするかは、わき芽かきの際に決めて作業する必要があります。2本仕立てにする場合は、1番花が咲いたあとその真下にあるわき芽のみを残して、ほかの芽は全てかき取ってください。3本仕立てにする場合は、1番花の下のわき芽を2つ残します。
2本仕立ての方法

Photo by GOOSさん@GreenSnap
2本仕立ては、2本の支柱をV字になるよう交差して立てる方法です。地際の20cmほどの位置で交差するように立て、それぞれの支柱に主枝と側枝を誘引します。
2本仕立てでは実に栄養がよくいきわたりやすく、より大きななすを育てることができます。ただし、広くスペースをとるので露地栽培向きです。
3本仕立ての方法

Photo by ぷにゅデイジーさん@GreenSnap
3本仕立ては、1本の主枝と2本の側枝をそれぞれ支柱に誘引し支える方法で、2本仕立てと同じV字の支柱に、中央にもう一本支柱を加えた形になります。
まず、主茎に沿って支柱を立てて固定したら、V字になるよう交差して支柱を立てて2本の側枝もそれぞれの支柱にしっかりと固定します。2本仕立てよりもたくさん収穫できるので、最も主流の仕立て方となっています。
プランターで育てているなすの支柱の立て方
プランターでなすを栽培する場合も、支柱の立て方は同じです。2本仕立てか3本仕立てにしましょう。1番花の実ができていたり、枝が40〜50cmほどに伸びた頃には支柱を立ててください。
なすの支柱は3本仕立てが基本!
なすの支柱は立て方によって、実の大きさや収穫量が変わってくるのでとても重要です。3本仕立ては収穫量が多く、主流となっています。このほか、植え付け時に支柱を周囲に4本立てビニール袋で覆って「あんどん仕立て」にすることで、苗を保温して生育を促すという方法もありますよ。
ぜひこの記事を参考になすの支柱立てを行ってみてくださいね。