ドラセナの挿し木方法!土でも水挿しでも発根する?
2023/7/31
「幸福の木」としても有名なドラセナは、成長期にあわせて剪定すれば、挿し木として育てられます。今回は、ドラセナの挿し木方法についてご紹介します。剪定で切り落とした枝を使って早速挿し木してみましょう。
ドラセナの挿し木の時期
Photo by chimiii★さん@GreenSnap
ドラセナの挿し木に適した時期は5~9月です。この時期は、ドラセナにとって成長期であり、剪定や植え替えなどによる負担を最小限に抑え、そのうえで回復を促しやすいといわれています。ドラセナを挿し木するときは、成長期である5~9月をめどに剪定し、元気な枝を選んだら切り口に発根促進剤をつけて挿し木しましょう。
ドラセナの挿し木方法
準備するもの
ドラセナの挿し木において準備するものは以下のとおりです。
ドラセナの挿し木は、剪定にあわせて行いましょう。切り離した本株の方には癒合剤を、切り落とした枝で挿し木するものには発根促進剤を塗ってください。
挿し木の方法
ドラセナの挿し木方法は以下のとおりです。
1. ドラセナを剪定したら、元気な穂先を選ぶ
2. 穂先に3~4枚ほど葉を残し、下半分の葉は切り落とす
3. 残した葉は半分に切る
4. 挿し穂の切り口をななめに切る
5. 水揚げをする
6. 土に3~4cmほどの穴をあけ、ドラセナの1/2、または1/3ほどさし込む
7. 挿し穂をそっと挿し込んだら、ジョウロやコップなどでやさしくたっぷり水やりする
ドラセナの挿し木をしたあとの管理方法
Photo by yuz131さん@GreenSnap
ドラセナを挿し木したあとは、日当たりと風通し、気温に注意しましょう。発根するまでの間はドラセナがまだ土に定着しておらず、強い日差しや風の影響を受けやすい傾向にあります。そのため、日当たりや風の通りがよすぎると、発根までの間に挿し穂に負担がかかり、枯れる恐れがあります。
ドラセナを挿し木したあとは、半日陰の温かい場所で管理しましょう。もし屋外で育てる場合は、雨風のあたらない場所に置いてください。
ドラセナの挿し木で発根率をあげるポイント
ドラセナの挿し木で発根率をあげるポイントは、元気な挿し穂を選ぶことと、発根促進剤を塗ることです。
剪定時に枯れていたり細かったりする枝を挿し穂に選んでしまうと、剪定での負担によってうまく育ちません。成長期であっても大きな負担はかかっているので、できるだけ元気な枝を挿し穂に選ぶよう心がけましょう。
また、挿し穂を選んだあとは、切り口をななめに切って水揚げをし、その上で発根促進剤を塗りましょう。発根促進剤がなくても発根しますが、成長期でも1ヵ月ほどかかる場合があります。できるだけ元気なうちに発根させたい方は、発根促進剤を塗って挿し木するとよいでしょう。
ドラセナの挿し木でよくある質問
ドラセナの挿し木は、土ではなく水挿しでも発根する?
Photo by さとさとさん@GreenSnap
ドラセナは水挿しでも発根します。水挿しでは挿し穂の葉による蒸発を抑えるため、半分に切るのがポイントです。挿し木のように挿し穂をななめに切り、切り口を広めに仕上げたら、発根促進剤をつけて水を入れた容器に挿します。毎日水を替えて成育環境を整えてあげましょう。
発根促進剤をつけても、環境によっては2~3週間ほどかかる場合もあります。根気強く待つ必要があるので、水挿しや挿し木などさまざまな方法を試してみるとよいでしょう。
ドラセナの挿し木方法はこれ以外にもある?
ドラセナを増やしたいなら以下の方法を検討してみましょう。
土に挿すのではなく、枝を横に倒した状態で並べる挿し木方法。
茎の上下を切り落とし、棒のみで挿し木する方法。
ドラセナ・コンシンネにおすすめの増やし方は?
ドラセナ・コンシンネにおすすめの増やし方は茎挿しです。茎挿しとは、葉の下にある茎を切り落とし、挿し木用の土に挿す方法です。挿し木と同様のやり方でできますが、よく切れるナイフなどで細胞をつぶさないようスパッと思い切り切るのがコツです。また、切断面から水分を補給するので、断面が広くなるよう刃をななめに入れて切りましょう。
ドラセナの挿し木に挑戦しよう
今回は、ドラセナの挿し木方法についてご紹介しました。挿し木はドラセナの成長期である5~9月に、剪定とあわせて行うのがポイントです。ドラセナは気軽に増やせるので、剪定で不要になった枝を使ってぜひ試してみてください。