ハナミズキの剪定時期はいつがベスト?どこを切るかを徹底図解
2024/7/22
春に美しい花を咲かせるハナミズキは、日本でも人気の高い庭木の一つですが、放っておくと10~20mと大きく育つ特徴をもちます。
今回は、庭木としても知られるハナミズキの剪定時期と低くする方法をご紹介します。ハナミズキを育てる方は、本記事を参考に適切な方法で剪定しましょう。
そもそも、ハナミズキに剪定は必要なの?

Photo by イッコさん@GreenSnap
結論からいうと、ハナミズキに剪定は必要です。
頻繁に行う必要はありませんが、そのままにしておくと不要な枝葉によって風通しが悪くなるほか、傷んだ枝葉によって病害虫を招き枯れる恐れがあります。
きれいな花を咲かせたいなら、ハナミズキにとって適した時期に正しく剪定しましょう。
ハナミズキの剪定時期はいつがベスト?
ハナミズキの剪定適期は11~3月です。この時期はハナミズキにとって休眠期であり、成長が落ち着いていることから剪定の負担を最小限に抑え、枯れるリスクを防ぐことができます。
また、春の開花に向けて枝には花芽がつき始めているので、誤って切り落とす心配がなく、花が咲かないといった失敗も予防できます。
ただし、夏場の剪定は避けましょう。樹形が気になったり枝が混み合っていたりするときは、透かし剪定にとどめましょう。
ハナミズキの剪定ではどこを切るべき?

ハナミズキは自然樹形であることから、基本的に傷んだ枝葉や混み合った枝を切り落とす程度の軽い剪定(透かし剪定)をしましょう。
なお、切るべき枝は根本から伸びるひこばえや、真上に伸びる立ち枝、伸びすぎた徒長枝、平行に生えている平行枝、下に伸びる下り枝、内側に向かって伸びる逆枝、ほかの枝と絡まる絡み枝、1箇所から車輪のように複数本枝が生える車枝など、上のイラストの通りです。
ハナミズキの剪定についてよくある質問
ハナミズキを剪定したら花が咲かない!原因は?
ハナミズキを剪定したあと、花が咲かないことがあります。これは、花芽がつく予定だった枝をすべて剪定してしまった場合におこります。ハナミズキの剪定時期が11~3月とされる理由は、休眠期で大きな負担がかかりにくいだけでなく、花芽が膨らみ始める時期のためです。
花芽は葉芽よりも大きく膨らむため、どの枝に花がつくかが一目で確認できます。花が咲かないトラブルからハナミズキを守るには、正しい時期に花芽を落とさないように剪定しましょう。
大きくなりすぎたハナミズキを低くするにはどう剪定すればいい?
大きくなりすぎたハナミズキを低くするには、11~3月の休眠期に切り戻し(切り返し)剪定しましょう。切り戻し剪定とは、新しく生えた短い枝のみを残し古い枝を切る剪定のことです。
ハナミズキは横へ横へと枝が伸びる特徴をもつので、放置すると太い枝が横にひろがり樹形が乱れてしまいます。切り戻し剪定するときは、理想的な樹形をイメージしたあと、新しい枝と古い枝の分岐点で、新しい枝をのこすように古い枝を切り落としましょう。新しい枝を優先することでそこから少しずつ成長し、美しい樹形を保てます。
ハナミズキの剪定時期は冬がおすすめ!
今回はハナミズキの剪定時期と剪定方法をご紹介しました。
ほかの植物と違い、ハナミズキに適した剪定時期は11~3月の冬です。剪定するときは天候や落雪に注意しながら、美しい樹形を取りもどしましょう。