【ウツギの種類と画像一覧】ピンク色の品種や似た植物とのちがいは?
2025/6/19
ウツギは白色やピンク色の花が美しい植物で知られています。初夏になると見頃を迎え、一重咲きや八重咲きなど品種によって咲き方もさまざま。今回はそんなかわいらしいウツギの種類について、人気品種から希少種まで詳しくご紹介します。
ウツギはどんな花?
Photo by むーたんさん@GreenSnap
ウツギは中国や日本に生息する落葉低木で、主にウツギ属に分類されます。
開花時期は種類によって異なりますが、多くは初夏に見頃を迎えます。かわいらしい花姿が魅力で、庭木や生垣、花壇などに利用されています。
そんなウツギは暑さや寒さに強く、丈夫な性質を持つため、ガーデニング初心者にも育てやすい花木としても知られています。
ウツギにはどんな種類がある?
ウツギには世界で約60種、日本では12種ほどの仲間が確認されており、咲き方や花色もさまざまです。代表的なものには、白や紅色の花を咲かせる一重咲きや八重咲きの品種があり、庭木や生垣として広く親しまれています。
ただし、「ウツギ」と名がつく植物の中には、実際にはウツギ属ではないものも存在します。これは、見た目や開花時期がウツギに似ていることから名付けられたもので、アジサイやタニウツギの仲間が代表的です。
正真正銘の「ウツギ(ウツギ属)」の種類と画像一覧
ここでは、分類上も正しく「ウツギ属」に属する代表的な品種を紹介します。
ヒメウツギ
Photo by nknさん@GreenSnap
ヒメウツギは白い花をたくさん咲かせる、コンパクトな低木です。茎や枝が地を這うように広がるほふく性で、グランドカバーとしても利用されます。丈夫で育てやすく、庭木として人気の高いウツギ属のひとつです。
サラサウツギ(更紗ウツギ)
Photo by みぃさん@GreenSnap
サラサウツギは、ウツギの園芸品種で、ピンク色の八重咲きの花が特徴です。花びらの縁に色がのる覆輪咲きで、華やかな見た目が魅力。初夏に見頃を迎え、一度にたくさんの花を咲かせるため、庭に植えると存在感があります。病気にも強く、育てやすい品種です。
名前が似ている「ウツギ」の種類と画像一覧
ここでは、「ウツギ」という名前がついているものの、分類上はウツギ属ではない植物たちをご紹介します。花の形や咲く時期がウツギに似ているため、和名で「〜ウツギ」と呼ばれていますが、学術的には別属に分類されます。
ノリウツギ
Photo by あいさん@GreenSnap
ノリウツギはアジサイ属の植物で、白く大きな円錐状の花序をつけるのが特徴です。開花時期は7~9月頃とやや遅めで、草丈は2〜3mほどになります。
暑さや寒さに強く、初心者にも育てやすいことから、庭木やシンボルツリーとして人気があります。アジサイに似た見た目から「ウツギ」の名が付きました。
オオベニウツギ(大紅ウツギ)
Photo by tsutoponさん@GreenSnap
オオベニウツギはタニウツギ属(Weigela)に属し、鮮やかな濃いピンク色の花を咲かせる低木です。5~6月に開花し、2〜3mほどに育ちます。生垣や花壇に適しており、成長も早めです。
見た目がウツギに似ていることからこの名が付けられていますが、分類上は異なるグループです。
バイカウツギ
Photo by RAV-Hさん@GreenSnap
バイカウツギはバイカウツギ属の落葉低木で、「モックオレンジ」とも呼ばれます。白く香りのよい花を咲かせ、一重のほか八重咲き品種もあります。
初夏に咲き、洋風庭園にもなじみやすい花木です。ウツギに似た花姿からその名が付いていますが、ウツギ属ではありません。
ハコネウツギ
Photo by ユリナさん@GreenSnap
ハコネウツギはタニウツギ属(Weigela)に属する低木で、ピンク色から白色へと花色が変化する性質が特徴です。成長が早く、暑さや寒さにも強いため、日本各地で広く栽培されています。
名前に「ハコネ」と付きますが、実際には全国に分布し、分類上もウツギ属ではありません。
ウツギの種類は名前が似ているのも多いので注意!
ウツギとその名をもつ植物たちは、白や紅色の花を咲かせる美しい花木です。開花時期になるとたくさんの花をつけるため、庭や花壇に取り入れるととても華やかになります。
ウツギ属に限らず、名前に「ウツギ」がつく植物も含めて、それぞれの個性と魅力を比べながら、お気に入りの一株を探してみてはいかがでしょうか。
丈夫で育てやすく、和洋どちらの庭にもなじむ「ウツギ」の仲間たち。ぜひ園芸の一部に取り入れてみてくださいね。