沈丁花の剪定時期はいつ?大きくなりすぎたときの仕立て直し方
2024/3/12
沈丁花の剪定は、翌年の花つきを左右したり、樹形をコントロールするのに欠かせないお手入れです。
初心者だとどの枝をどのくらい切っていいのか不安かもしれませんが、ぜひこの記事で紹介する沈丁花の剪定方法を参考にしてみてください。
沈丁花の花を咲かせるには剪定が大切!
Photo by Senさん@GreenSnap
沈丁花といえば春ごろに白い香り良い花を咲かせる低木のひとつです。育てやすく成長もゆっくりで手入れが楽なことから、庭木だけでなく街中の生垣にもよく使われていますね。
そんな沈丁花ですが、毎年美しい花をたくさん咲かせるためには、適切な剪定が欠かせません。剪定をすることで来年の花芽をつけるエネルギーが適切に回るようになり、風通しを良くして病害虫のリスクを減らすことができるので、剪定は必ず毎年行いましょう。
沈丁花の剪定時期は花が終わったら!
沈丁花の剪定時期は、花後の3月下旬から4月がおすすめです。できるだけ花後すぐに剪定するようにしましょう。
というのも、沈丁花の花芽は5月ごろにはできてきます。初夏まで放置して剪定していまうと、花芽を切ってしまい来年の花つきにも影響するので気をつけましょう。
沈丁花の剪定をする前に知っておきたいこと
沈丁花はウイルスに弱い!ハサミは必ず消毒を
沈丁花は樹木の中でもウイルスに弱い植物です。剪定につかうハサミなどの道具類は必ず使用前に消毒をしましょう。消毒方法で一番手軽なのは火で十分に炙って熱消毒をすることです。
そのほか、専用の消毒液につけておく方法もあります。
沈丁花は強剪定に弱い!切りすぎは注意
沈丁花は強剪定に弱く、えんぴつより太い枝を剪定するような強剪定をしたり、一気に樹形を変えるほど切りすぎてしまうと、枯れる原因にもなります。
そのため、基本的に沈丁花の剪定は樹形から飛び出た細い枝を切っていく程度にとどめるようにしましょう。そもそも成長がゆっくりで樹形もまとまりやすい植物なので、毎年ぱぱっと軽く剪定しておけばあまり心配はいりません。
沈丁花の剪定方法
- 株全体を遠目でみて、樹形のラインを決める。
- 枯れた枝や密集した枝、株の内部で交差するような枝を切る。
- ラインから飛び出た枝を切る。
なお、剪定で枝を切る位置は、必ず枝の分岐点の根本にしましょう。余分に残しておくと中途半端に切った部分から枯れ混んで病気になる可能性があります。
また、枝分かれしている部分を切る場合、外に向かって伸びている枝のほうを残しておくと、後々株が混み合う原因にならずにすみます。
沈丁花を剪定した後の管理・ケア
沈丁花を剪定した後は、市販の癒合剤を切り口に塗布しておきましょう。癒合剤を塗ることで切り口からウイルスの侵入を防げるので、ある程度太い枝を切っても安心です。
沈丁花を剪定して長く美しく楽しもう!
適切な剪定をすることで沈丁花は毎年美しい花を咲かせてくれます。毎年定期的に剪定していれば樹形が大きく乱れることもない、比較的管理しやすい樹木なので、時期とコツを守って剪定しましょう。