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失敗しないシクラメンの夏越し方法!休眠から起こすにはどうする?

2023/11/10

シクラメンは冬のガーデニングの定番花で、寒くなる晩秋から春にかけての長い期間、赤や白、ピンクなどさまざまな花色の花を咲かせる球根植物です。シクラメンは暑さに弱いため、春先になると花は減ってきて夏越しの準備が必要となります。

今回はシクラメンの夏越しの方法とそのコツ、休眠についてご紹介します。

シクラメンの休眠期間はいつからいつまで?

シクラメンPhoto by おとみさんさん@GreenSnap

シクラメンは、北アフリカや地中海沿岸などの雨季と乾季がある地域を原産とする植物で、雨季に花を咲かせて、乾季に休眠するという性質があります。

日本では一般的に気温の下がり始める秋頃から春にかけて花を咲かせ、気温が20℃以上になると葉は落ち始めて、夏は休眠期間に入ります。

また、シクラメンは暑さと多湿に弱く、日本の夏は原産地の乾季よりも厳しい環境のため、球根が腐ってしまわないようにうまく夏越しさせる必要があるのです。

2つのシクラメンの夏越し方法

5〜6月頃の花が終わる梅雨前から夏越しの準備を始めて、夏に備えましょう。なお、シクラメンの夏越しには2つの方法があります。各メリットデメリットをふまえて、自分の環境に合った方法を選びましょう。

①休眠法(ドライタイプ)

休眠法(ドライタイプ)は、自生地と同様に休眠させて夏越しをさせる方法です。休眠させるために水やりと肥料をひかえるので、手間が少なく初心者にもおすすめです。

この方法では、株が休眠しているので成長はせず株はほとんど大きくなりません

②非休眠法(ウェットタイプ)

非休眠法(ウェットタイプ)は、水やりを継続して休眠させずに夏越しをさせる方法です。

こちらは、休眠させていないため休眠法に比べて開花が早く、夏の間にも株は成長するので花つきもよくなります。しかし、球根が夏の暑さで蒸れて腐らないように注意が必要です。

休眠法(ドライタイプ)での夏越し方法

シクラメン 休眠法Photo by みぃさん@GreenSnap

  1. 花が咲き終わり梅雨に入る前に、水やりを施肥を止める。
  2. 地上部の葉や茎が完全に枯れたら、手で摘み取る。
  3. 7月頃に雨の当たらない、風通しのよい日陰に移動する。
  4. 夏を越して球根から新芽が出てきたら水やりを再開する。
  5. 9月頃に植え替えをする。

非休眠法(ウェットタイプ)での夏越し方法

シクラメン 非休眠法Photo by みゅーさん@GreenSnap

  1. 花が咲き終わり始めた頃に、こまめに花がらと枯れた葉を手で取り除く。
  2. 涼しく風通しのよい日陰もしくは半日陰へ移動させる。
  3. 黄色い葉はこまめに取り除き、土が乾いたらたっぷり水をやる。
  4. 8月頃から葉組みをして、球根に日光をよく当てる。
  5. 9月頃に植え替えをする。

生育環境の変化で地上部が枯れてきてしまった場合は、休眠させる夏越しの方法に切り替えてみましょう。

シクラメンの夏越しで失敗しないコツ

シクラメンの夏越しを失敗しないために、梅雨になる前にはどちらの方法で夏越しをするか決めてそれぞれの準備をしておきましょう。

非休眠法では、とくに風通しと湿度管理に注意します。鉢をブロックやスノコの上に置いて、地面から浮かせるとよいです。また底面給水の鉢は使わないようにしてください。

このほか、どちらの方法でも、変色した葉や枯れた葉と花がらを取り除くときは、ハサミは使わないようにしてください。ハサミで切ると切り口から雑菌が侵入しやすく、病気の原因になります。

夏越し後、シクラメンを休眠から起こす方法は?

夏越しを終えたシクラメンは、植え替えをすると自然に休眠を終えます。特に起こすために必要な作業はありません。

シクラメンの夏越しは管理場所がポイント!

毎年シクラメンを夏越しして植え替えてあげることで、来シーズンもたくさんの花を楽しむことができます。

とにかく管理する場所が大切になるので、涼しい場所を確保しておきましょう。

この記事を参考にシクラメンの夏越しを成功させて、シクラメンを翌年も楽しみましょう。