失敗しないシクラメンの夏越し!新芽が出る時期や休眠からの復活方法
2024/10/4
Photo by おとみさんさん@GreenSnap
シクラメンは冬のガーデニングの定番花で、寒くなる晩秋から春にかけての長い期間、赤や白、ピンクなどさまざまな花色の花を咲かせる球根植物です。今回はシクラメンの夏越しの方法とそのコツ、休眠についてご紹介します。
シクラメンは夏になると休眠するの?
シクラメンは夏の暑さと多湿の環境を苦手とします。また、夏が近づき気温が20℃以上になると、自然と休眠状態になるといわれています。
シクラメンにとって日本の夏は厳しい環境であるため、放っておくと球根が腐ったり枯れたりする可能性があります。うまく夏越しするためにも、適切な管理を心がけましょう。
シクラメンの休眠期間はいつからいつまで?
日本のような環境では、気温が20℃以上になる5〜6月頃に葉は落ちはじめて、7〜8月頃にかけて休眠に入ります。
シクラメンの夏越しには2パターンある!
5〜6月頃の花が終わる梅雨前から夏越しの準備を始めて、夏に備えましょう。なお、シクラメンの夏越しには2つの方法があります。各メリットデメリットをふまえて、自分の環境に合った方法を選びましょう。
①葉っぱを枯らす「休眠法」
休眠法(ドライタイプ)は、自生地と同様に休眠させて夏越しをさせる方法です。休眠させるために水やりと肥料をひかえるので、手間が少なく初心者にもおすすめです。
この方法では、株が休眠しているので成長はせず株はほとんど大きくなりません。
②葉っぱを残す「非休眠法」
非休眠法(ウェットタイプ)は、水やりを継続して休眠させずに夏越しをさせる方法です。
こちらは、休眠させていないため休眠法に比べて開花が早く、夏の間にも株は成長するので花つきもよくなります。しかし、球根が夏の暑さで蒸れて腐らないように注意が必要です。
「休眠法」によるシクラメンの夏越し方法
Photo by みぃさん@GreenSnap
- 花が咲き終わり梅雨に入る前に、水やりを施肥を止める。
- 地上部の葉や茎が完全に枯れたら、手で摘み取る。
- 7月頃に雨の当たらない、風通しのよい日陰に移動する。
- 球根から新芽が出てきたら水やりを再開し、植え替える。
「非休眠法」によるシクラメンの夏越し方法
Photo by みゅーさん@GreenSnap
- 花が咲き終わり始めた頃に、こまめに花がらと枯れた葉を手で取り除く。
- 涼しく風通しのよい日陰もしくは半日陰へ移動させる。
- 黄色い葉はこまめに取り除き、土が乾いたらたっぷり水をやる。
- 8月頃から葉組みをして、球根に日光をよく当てる。
- 9月頃に植え替えをする。
生育環境の変化で地上部が枯れてきてしまった場合は、休眠させる夏越しの方法に切り替えてみましょう。
シクラメンの夏越しで失敗しないコツ
シクラメンの夏越しを失敗しないために、梅雨になる前にはどちらの方法で夏越しをするか決めてそれぞれの準備をしておきましょう。
非休眠法では、とくに風通しと湿度管理に注意します。鉢をブロックやスノコの上に置いて、地面から浮かせるとよいです。また底面給水の鉢は使わないようにしてください。
このほか、どちらの方法でも、変色した葉や枯れた葉と花がらを取り除くときは、ハサミは使わないようにしてください。ハサミで切ると切り口から雑菌が侵入しやすく、病気の原因になります。
シクラメンの夏越しがうまくいくと新芽が出てくる
夏越しを終えたシクラメンは、気温が20℃を下回るようになると、休眠していた場合でも自然と目覚め、新芽を出します。
元々は9月頃に新芽が出るといわれていましたが、近年は猛暑の影響もあり、新芽が出る時期が遅くなることもあるでしょう。新芽が出ない場合でも、少し気長に待ってみましょう。
シクラメンをうまく夏越しさせて新芽を出そう!
毎年シクラメンを夏越しして植え替えてあげることで、来シーズンもたくさんの花を楽しむことができます。とにかく管理する場所が大切になるので、涼しい場所を確保しておきましょう。
この記事を参考にシクラメンの夏越しを成功させて、シクラメンを翌年も楽しみましょう。