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菊を挿し木で増やす方法|時期や手順、管理方法は?

2024/3/29

多年草である菊は、植えっぱなしにしていても毎年花を咲かせてくれる植物です。しかし、菊は根が弱りやすいため、だんだんと樹勢が落ちて花が少なくなっていきます。

菊の花は挿し木でも増やすことができるので、菊の栽培に慣れてきたら挿し木にチャレンジして株を増やしてみましょう。

ここでは、菊の挿し木の方法やコツについてご紹介するので、ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

菊の増やし方は、挿し木が一般的!

菊

Photo by Je suis…さん@GreenSnap

菊は種から育てると開花まで時間がかかるため、挿し木か株分けで増やすのが一般的な方法です。挿し木なら早く開花を楽しめるほか、種ができにくい品種でも増やすことができます。

また、挿し木で増やすと親株と同じ性質の苗を作ることもメリットのひとつ。菊の種類によって、挿し木の適期や方法が少し異なりますが、基本的な手順は同じ。菊の栽培に慣れてきたら、挿し木で増やしてみましょう。

菊の挿し木時期と方法

秋咲きの菊の挿し木の時期は、5月〜6月ごろです。手順は以下の通りです。

  1. 親株から10cm程度の新芽を切り取ります。
  2. 葉は2~3枚残して、下の方は取り除きましょう。
  3. 切り口を斜めにカットします。
  4. 切り取った新芽を水に数時間つけておきます。
  5. これで、挿し木の準備は完了です。
  6. 挿し床を作ります。水はけの良い用土を用意しましょう。
    • 鹿沼土やバーミキュライト、パーライトなどを混ぜるとよいでしょう。
  7. 挿しを用土に差し込みます。
  8. しっかりと水を与えます。
  9. 日当たりの良い場所で管理します。
  10. 1ヶ月ほどで発根し、新しい芽が出てきます。
  11. 15cmほどに育ったら、鉢や地面に植え替えます。

挿し木の適期は、基本的には春から秋にかけて。夏の暑さと冬の寒さには注意が必要ですが、季節の変わり目を狙って行うのがおすすめです。

夏菊の挿し木

夏菊の挿し木は、10月から11月頃に行います。

夏菊は早咲きの品種で、開花期が早いのが特徴です。挿し木の適期が遅めなのは、夏の暑さを避けるため。

発根後は、冬の寒さに備えて、しっかりと根を張らせることが大切です。挿し木後は、霜が降りる前に、ビニールトンネルや不織布などで保温しましょう。春になったら、元気な新芽を選んで定植します。

大輪菊の挿し木

大輪菊は、花の直径が10cm以上にもなる、迫力のある菊です。

挿し木の適期は、5月頃。夏菊よりも早い時期に行います。大輪菊は草丈が高くなる品種が多いため、切り戻しを兼ねて挿し木を行うのがおすすめです。

挿し穂は、親株の中央部分から採取すると良いでしょう。発根後は、十分な水と肥料を与えて、大きく育てていきます。大輪菊には病害虫がつきやすいので、注意して育てましょう。

挿し木にした菊の管理方法

挿し木にした菊の管理で重要なのは、水やりと日当たりです。挿し木直後は、水を切らさないように注意しましょう。ただし、水のやりすぎは禁物。土が乾いたらたっぷりと与えるというサイクルを繰り返します。

また、挿し木の後は明るい日陰か半日陰で管理するのが適しています。真夏の直射日光は避け、寒冷紗などを使って直射日光を避けましょう。

肥料は、発根した後から与え始めます。最初は控えめに、徐々に量を増やしていきましょう。庭植えにする場合は、株間を30cm以上あけて植えつけます。

菊を挿し木で増やしてみよう!

菊は、挿し木で増やせる植物です。品種によって多少の違いはありますが、基本的な手順は同じ。

初めは少ない本数から始めて、徐々に増やしていくのが上手く育てるコツかもしれません。自分だけの菊を育てて、秋の庭を彩ってみてくださいね。