【きゅうりの病気一覧】葉っぱにでる症状を画像つきで徹底解説
2024/5/17
べと病 |
葉に淡黄色の斑点ができ、進行すると淡褐色の角張ったような斑点となり葉全体が枯死する。葉の裏には灰色っぽいカビが発生する。 |
炭疽病 |
葉、茎、実に発生し、葉っぱには黄褐色の円形の病斑ができる。 |
うどんこ病 |
葉の表面にうどんの粉を吹きかけたようなカビができる。 |
黒星病 |
葉や実、茎に黒い斑点ができ、進行すると株全体が枯れる。 |
褐班病 |
主に葉に淡褐色の斑点ができ、次第に拡大していく。 |
灰色かび病 |
咲き終わった花の部分から変色しはじめ、実に灰色のカビが発生する。 |
斑点細菌病 |
葉に水浸状の淡い黄色のくぼんだ斑点ができ、実には暗褐色の斑点が発生する。 |
モザイク病 |
葉にモザイクのような模様ができる。実は、黄色くまだらに色抜けしたり、ぶつぶつとしたコブのようなものが発生する。 |
疫病 |
葉や茎に暗緑色の斑点ができ、実には水浸状の斑点が発生し、白いカビができる。 |
立ち枯れ病 |
葉が黄色くなり、株全体が立ったまま枯れる。 |
きゅうりの代表的な病気は?
Photo by はるパパさん@GreenSnap
きゅうりは成長が早く、手軽に育てられることから家庭菜園初心者に人気の野菜です。しかし、愛情をかけて大事に栽培をしていても、対策をしていないと病気にかかってしまう場合があります。
きゅうりは、乾燥に弱いため、栽培環境が高温多湿になりがちです。そのため、きゅうりの代表的な病気は、糸状菌(カビ)によって引き起こされるものが多く、べと病やうどんこ病、黒星病、褐班病、斑点細菌病、などがあります。とくに葉っぱに病変が発生することが多いため、病気になっていないか注意して観察し、早期発見・対応することが大切です。
また、病気だけでなく栄養不足や日照不足、水の過不足などが原因で生育が悪くなることもあるため、生育障害か病気かどうか見分け方も重要ですよ。窒素、銅、マグネシウムが欠乏していると、きゅうりの葉っぱに白い斑点ができたり、葉っぱの色が薄くなることがあるため、病気かどうか見極め、早めに対処しましょう。
ここからは、きゅうりの病気ごとに予防策や対処法を詳しく紹介します。下記を参考に病気にならないように対策して、元気なきゅうりを栽培していきましょう。
きゅうりの病気への対処法・予防策
べと病
Photo by 横浜mosquito houseさん@GreenSnap
かかりやすい時期:6~7月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、土を太陽熱で消毒、葉の剪定、適度な追肥
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
炭疽病
Photo by 風の駅さん@GreenSnap
かかりやすい時期:6~9月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、土を太陽熱で消毒、葉の剪定
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
うどんこ病
Photo by ペンペンさん@GreenSnap
かかりやすい時期:5〜11月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、石灰をまく
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる、病変部位にお酢や重曹をふきかける
黒星病
かかりやすい時期:5~7月、9~11月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、土を太陽熱で消毒、葉の剪定
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
褐斑病
Photo by はるなさん@GreenSnap
かかりやすい時期:4~7月、9~11月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、土を太陽熱で消毒、葉の剪定
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
灰色かび病
Photo by トマきゅうナースさん@GreenSnap
かかりやすい時期:12~4月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:花がらの剪定、石灰をまく、泥はね防止マルチの使用
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる、病変部位に重曹やお酢をふきかける
斑点細菌病
Photo by sunnyさん@GreenSnap
かかりやすい時期:4~11月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、育苗ポットや道具の消毒
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
モザイク病
Photo by こずさん@GreenSnap
かかりやすい時期:5~7月
発症する原因:ウイルス感染
発症前の対策:苗に防虫ネットをつける、雑草の除去
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
疫病
かかりやすい時期:4~10月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、育苗ポットや道具の消毒
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
立ち枯れ病
かかりやすい時期:4~5月
発症する原因:糸状菌(カビ)
発症前の対策:泥はね防止マルチの使用、土を太陽熱消毒
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
きゅうりの病気対策をしっかりしよう!
きゅうりは、主に糸状菌(カビ)によって引き起こされる病気が多いため、水はけのいい環境で、カビが発生しないように予防した栽培をするのが大切です。完全に病気にならないようにするのは難しいですが、過湿にならないように気を付ければある程度は病気を防ぐことができます。今回は、農薬を使わない方法を紹介しましたが、市販の農薬スプレーを使用しても簡単に病気を予防、治療することもできますよ。
また、カボチャを台木にしたきゅうりの接木苗は、病気や害虫に強いため初心者の方や農薬を使わずに安全に育てたい方におすすめです。ぜひ、参考にして、みずみずしくておいしい元気なきゅうりを育てましょう。