コーヒーの木の剪定方法!小さくするのに適した時期は?
2023/11/10
コーヒーの木は、剪定することで木の元気な姿を維持していくことができます。コーヒーの木は頻繁に手入れする必要はありませんが、植え替えや株を増やす場合には剪定が必要になってきます。
今回はコーヒーの剪定方法についてご紹介します。
コーヒーの木の剪定時期
Photo by gdnaさん@GreenSnap
コーヒーの剪定時期は、コーヒーの木の生育期にあたる4月~6月頃が適期です。コーヒーの木の枝葉の生長はゆっくりと育っていきますが、生育が盛んになる前に剪定を行うことで、成熟する夏の時期にきれいなフォルムに整えることができ、その姿を長くキープすることができます。
コーヒーの木は比較的丈夫なので、細かい剪定はいつでもできますが、大きく剪定を行う場合は、なるべく早い時期に終わらせてコーヒーの木の生長の妨げにならないようにしましょう。
コーヒーの木の剪定方法
コーヒーの木の剪定には、「透かし剪定」や「枝おろし剪定」などいくつかの種類がありますが、コーヒーの木の場合は、枝を途中で短く切り落としてフォルムを整える「切り戻し剪定」を行います。
コーヒーの木は剪定せずとも育てることは可能ですが、枝葉が茂りすぎると風通しが悪くなったり、日当たりが悪くなったりして、病害虫が発生しやすくなるほか、見た目も悪くなるので、剪定をしましょう。またコーヒーの木は成長すると樹高5mほどに達するので、自宅で観葉植物として楽しみたい場合は定期的に剪定が必要です。
【コーヒーの木の剪定に必要な道具】
なお剪定をする際は、ケガを防ぐためにも軍手を必ずつけましょう。細い枝を切る場合は、剪定ばさみを、太い箇所を切る場合は剪定用のこぎりを使うと安全にカットできます。
切り戻し剪定のコツは、混みあっている枝と不要な枝を整理しながら、剪定したい枝の1/2~2/3程度で切り落としていきます。利き手に剪定用ハサミもしくは剪定用ノコギリを持ち、もう片方の手で切り落とす枝を支えながら作業をおこないましょう。
コーヒーの木の剪定で失敗しないコツ
コーヒーの木を剪定する場合に、注意するポイントが3つあります。
1. 剪定する枝を見極めてからカットする
剪定をするときは、不要な枝を見極める必要があります。以下に不要な枝になる枝を挙げています。なお剪定で枝をカットする際、新芽の上で切り落とすことを忘れないようにしましょう。
ひこばえ | 株元から出ている細い枝 |
車枝(くるまえだ) | 1か所から複数本出ている枝 |
徒長枝(とちょうし) | ほかと比べて特に伸びだしている枝 |
平行枝(へいこうえだ) | 主要な枝に並行するように伸びた枝 |
胴吹き枝(どうふきえだ) | 主要な幹から出る細い枝 |
内向枝・逆さ枝・返り枝 | 木の幹に向かって伸びている枝 |
立ち枝・下がり枝 | 真上に伸びている枝、真下方向に伸びる枝 |
絡み枝 | ほかの枝に絡んでしまっている枝 |
ふところ枝 | 幹から内側方向に出ている枝< |
交差枝(こうさえだ) | 主要な枝に交差して伸びている枝 |
2. バランスを考慮する
コーヒーの木で混みあった枝を剪定する際は、木の左右のバランスを見ながらカットしていきましょう。
木がたくさん枝分かれしていたり、互い違いに生えている場合は、木のバランスを見ながら枝葉が偏らないように木の交互にカットしていくのがおすすめです。交互にカットした後、全体のバランスを意識して整えていきます。
3. 切り口には癒合剤を塗る
剪定後は、切り口が乾燥したり、雨に当たってそこから細菌が入り込んで木が病気にかかってしまうこともあるので、剪定後は、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。
コーヒーの木の剪定でよくある質問
コーヒーの木はどこまで大きくなる?
コーヒーも木は、気候や生育環境が整えば、10メートル以上生長するといわれています。コーヒーの生産地では、実を収穫しやすいよう2メートル以内で栽培することが多いようです。
コーヒーの木を小さくしたいときはどう剪定する?
コーヒーの木を小さくするには、「切り戻し剪定」を行います。葉が茂るタイミングですべての枝を株元から20~50㎝ぐらい上でバッサリと切り戻すことをおすすめします。
コーヒーの木に実をならせたいときはどうする?
花を咲かせたり、コーヒーの実をならせたい場合は、あえて剪定を少なくして大きく育てます。また剪定する以外にも、鉢植えの場合で、わざと根詰まりを起こさせることもあるようです。
根でいっぱいになった鉢のサイズを変更せず、その段階で肥料を与えるのを止めます。そうするとコーヒーの木は生長しづらい環境に危機を感じ、子孫を残すためにたくさんの実をつけるといわれています。
コーヒーの木の剪定時期は決まっていない!
コーヒーの木の剪定時期は4月~6月頃となっていますが、生育期であれば時期はとくに決まっていません。木全体のフォルムを美しく見せるため、枝分かれが多い場合などは少しずつ、そして左右のバランスを確認しながら、カットしていくのがポイントです。