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【つるバラの誘引方法】フェンスやアーチの仕立て方を徹底解説

2024/5/17

つるバラは、非常に美しい花を咲かせるだけでなく、優雅に絡みつく姿も魅力的な植物です。しかし、上手に誘引できないと、思わぬ方向に伸びてしまったり、絡みつきすぎて手入れが大変になってしまう可能性もあります。

ここでは、つるバラの適切な誘引方法をご紹介します。

つるバラはどうして誘引が必要なの?

つるバラ

Photo by nyacoさん@GreenSnap

つるバラは、名前の通りつるを伸ばして生長していく植物です。しかし、アサガオやクレマチスのように、自ら構造物につるを巻きつけて育つ性質はありません。人の力でつるを適切な方向に導いてバラの生育を整えることで、美しい姿を作り出すことができます。

つるバラの誘引時期

つるバラの誘引の適期は12月下旬から1月中旬頃です。この時期に剪定と一緒に誘引を行うことが大切です。2月以降になると新芽が伸び始め、誘引作業で芽を傷つける恐れがあるので、適切な時期に作業をすることを心がけましょう。

つるバラの品種ごとのおすすめの仕立て方

つるバラは、品種によって樹形が異なるため、向いている仕立て方が異なります。フェンスやアーチ、オリベスク、ラティスなどの仕立て方がありますが、初心者はまずフェンス仕立てで挑戦するのがおすすめです。

それぞれの仕立て方と、向いている品種は以下の通りです。

壁面仕立て フェンス仕立て トレリス仕立て アーチ仕立て
全てのつるバラに向いている 全てのつるバラに向いている 枝が細く、あまり伸びないガリカ、ダマセナ、モスなどのオールドローズがおすすめ 枝があまり伸びないガリカ系オールドローズがおすすめ
スノー・グース、つるアイスバーグ、ブレーリーNo.2、つるサマースノー、ウエスターランド、ピエール・デュ・ロンサールなど カマユー、ビオラセア、オンブレー・パルフェ、ロサ・ムンディ、カーディナル・ドュ・リシュリュー、アルベリック・バルビエ、ロサ・ムリガニー、フランソワ・ジュランヴェル、シティ・オブ・ヨーク ベル・ド、クレシー、メイデンズ・ブラッシュ、フェリシテ・バルマンティエ、キング・ジョージ四世、タスカニー・スバーブ、メアリー・ローズ、淡雪など ストロベリー・アイス、アルシデュック・ジョセフ、ベル・イシス、ヒッポリテ、オータム、ダマスク、フィンブリアタ、イブシランテ、イスパファンなど

つるバラの誘引方法とポイント

つるバラの誘引は、美しい花姿を作り出すための大切な作業です。1月中旬を過ぎて厳冬期に入ると、つるバラは枝の水分量が減って硬くなり、無理やり動かすと折れやすくなります。

枝が柔らかいうちに誘引すれば、つるバラは構造物全体を花で覆うような華やかな姿を見せてくれますよ。剪定と誘引のタイミングを逃さず、丁寧に作業することがコツです。

つるバラは、フェンスやアーチ、トレリス、壁に誘引することができますが、それぞれ基本の誘引方法は同じです。基本的には、太く長い枝から順番に誘引していきましょう。

ポイント1.剪定と一緒に行う

つるバラの誘引の前には、古い枝や弱った枝を剪定して整理します。剪定後の元気な新しい枝を使って誘引を行います。剪定と誘引を同時期に行うことで、株への負担が軽減されます。

ポイント2.枝の配置と固定

フェンスやアーチ、トレリスなどの構造物に沿って、枝を水平か少し上向きに這わせましょう。枝と枝の間隔は小輪種で5cm程度、大輪種で10cm程度が目安です。枝は紐やワイヤーなどで八の字に固定し、構造物にしっかりと誘引します。

ポイント3.下方向への誘引する

つるバラは上方向に伸びる性質があるため、下方向に枝を這わせることが大切です。下の方に誘引することで、株全体に花が均等につきやすくなります。

4.品種によっては段差剪定を行う

つるバラは、近年の品種は枝先にしか花がつかない場合があります。そういった品種では、枝の高さを変えて段差状に剪定し、下から上まで花がつくよう誘引します。

つるバラの誘引で素敵なバラ園を作ろう!

つるバラは適切な時期にしっかり剪定を誘引を実践すれば、自宅に素敵なバラ園を作ることができます。時間と手間をかけて丁寧に誘引し、つるバラの美しさを最大限に引き出してみましょう。