クレマチスの剪定時期はいつ?花が終わったらどこを切る?
2024/2/14
クレマチスはつる植物の女王として古くから親しまれ、多くのガーデナーを魅了しますが、美しい花を咲かせ続けるためには適切な剪定が必要です。この記事では、クレマチスの剪定についての疑問を解消し、美しいクレマチスを育てるための方法をご紹介します。
クレマチスの花が終わったら剪定は必要?
Photo by みっ木ーさん@GreenSnap
クレマチスの花付きを保つためには、剪定が欠かせません。剪定を行うことで、過剰な枝の生長を抑えて必要な部分に栄養を行き届かせ、光や空気の循環を良くして病害虫のリスクを減らすことができます。
なお、基本的には花が終わったら剪定を行いますが、品種によっては開花前にも剪定を行う必要があります。
クレマチスの剪定時期はいつ?
クレマチスは、大きく分けて「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧枝咲き」の3タイプに分類され、それぞれ剪定の時期が異なります。
品種によって剪定時期が異なるため、育てているクレマチスの品種を把握しておきましょう。
タイプ | 特徴 | 剪定時期 |
---|---|---|
新枝咲き | 春に新しく伸びた枝に花を咲かせる | 開花前の2月〜4月、花後の5月〜8月:年2回 |
旧枝咲き | 前年に伸びた古い枝に花を咲かせる | 花後の5月〜8月:年2回 |
新旧枝咲き | 新しい枝・古い枝、どちらにも花を咲かせる | 開花前の2〜4月、花後の5月〜8月:年2回 |
クレマチスの剪定方法
新枝咲きクレマチスの剪定
新枝咲きクレマチスは、春に新しい枝に花を咲かせるため古い枝には花をつけません。花がついている時期を避けた開花前の2月〜4月、開花後の5月から8月の年に2回の剪定を行います。
2月〜4月の剪定では、新しい枝を残し、地面の生え際から2〜3節を残して剪定します。
5月〜8月の剪定では、伸びたツルをほどいて全体の半分ほどの高さまで剪定しましょう。こうすることで、新しく伸びた絵だからふたたび花を楽しむことができます。
旧枝咲きクレマチスの剪定
旧枝咲きクレマチスは、前年に伸びた古い枝に花を咲かせます。開花後の5月〜8月に2回剪定を行います。
最初の剪定は一番目の開花後の5月ごろ、開花した枝を花首から1〜2節目のところで剪定しましょう。こうすれば2番花を楽しめます。
2回目の剪定は、夏が終わって花が咲かなくなった8月に、株全体から2節程度切り戻しましょう。また、不要な細い枝や伸びすぎた枝を剪定すると生長が促せます。
新旧枝咲きクレマチスの剪定
新旧枝咲きクレマチスは、新しい枝と古い枝の両方に花を咲かせるため、新枝咲きと旧枝咲きの剪定方法を組み合わせて行います。
開花前の2月〜4月には、つるの先端から3〜5cm程度まで切り戻します。夏が終わった開花後の5月〜8月ごろは、ふたたび咲き終わった花のつるの先端を3〜5cm程度剪定しましょう。また、枯れた枝も剪定しておきましょう。
また、新旧枝咲きクレマチスは、開花時期が終わったら支柱やフェンスからつるをほどいておきましょう。つるを這わせたままでは、上の方にしか花が咲かなくなってしまいます。
クレマチスは剪定した枝で増やせる?
クレマチスは、剪定した枝を挿し木にして増やすことができます。挿し木に適した時期は4〜7月ごろ。その年に伸びた健康なツルを10〜15cm程度切り取り、下葉を取り除いて発根剤をつけ挿し木にしましょう。
クレマチスの花が終わったら剪定しよう!
クレマチスはしっかり剪定を行うことで、2番花を楽しめたり、翌年も美しい花を咲かせてくれます。剪定自体は難しくないので、初心者さんでも簡単に挑戦できますよ。この記事を参考に、自宅のクレマチスのお手入れに挑戦してみてくださいね。