柑橘類の種類一覧|細かな分類やそれぞれの特徴・見分け方は?
2023/12/13
柑橘といえば、みかんやオレンジ、レモンなど食用としてや、その爽やかな香りから芳香剤の香りとしてもとても身近な植物です。今回は、柑橘の分類やそれぞれの特徴を紹介します。
柑橘とは?
柑橘とは、ミカン科とミカン亜科のカンキツ属、キンカン属、カラタチ属の植物の総称です。このうちカンキツ属とキンカン属の一部が食用とされています。食用の果実は、爽やかな香りと甘酸っぱい味が特徴で、生食やジュース、料理の香りづけなどに用いられます。
柑橘類にはどんな種類がある?
柑橘に分類される植物は、世界中に1000種類以上あるとされており、日本では約80種類の柑橘が育てられています。
ミカン属
食用として知られる柑橘の多くが、このミカン属に分類されます。カンキツ属のなかでも、さらにミカン類、オレンジ類、ブンタン類、グレープフルーツ類、タンゴール類、雑柑類、香酸カンキツ類などに分けられます。
キンカン属
キンカン属は、その名の通りキンカンが属している分類です。
カラタチ属
カラタチ属は、枝が緑色で太く3cmほどの大きく鋭いトゲを持つのが特徴で、果実が食用に用いられることはほとんどありません。日本では、温州ミカンなどを栽培するときの台木として使われ、古くは侵入者を防ぐための生垣に利用されてきました。
柑橘類の種類一覧!それぞれの特徴や見分け方は?
ミカン
Photo by miwa.tさん@GreenSnap
ミカンは、ミカン科ミカン属の常緑低木で、柑橘のなかでも最も一般的で、温州ミカンやポンカン、タンジェリンなどの品種が人気です。育てやすく、甘い実をたくさんつけるのが特徴で、皮が薄く剥いて食べやすいです。
オレンジ
Photo by Choさん@GreenSnap
オレンジは、ミカン科ミカン属の常緑小高木で、ミカンよりおおぶりで丸い形をしており皮は分厚いです。果汁が豊富で香りも強く、ジュースの原料や肉料理のソースとしてよく利用されます。
国産のほとんどは「ネーブルオレンジ」という品種で、国産のものは1〜3月が旬です。外国産の「バレンシアオレンジ」は4〜10月、ネーブルオレンジは11〜3月が旬のため一年を通して流通します。
ブンタン
Photo by むーたんさん@GreenSnap
ブンタンは、東南アジアが原産のミカン科ミカン属の植物です。柑橘のなかで最も果実が大きいのが特徴で、1個2kgにもなる品種もあります。果実は、しっかりとしていて食べ応えがあり、さわやかな甘味が特徴です。旬は、品種によって異なりますが一般的に2〜4月頃とされます。
グレープフルーツ
Photo by 気まぐれな1人さん@GreenSnap
グレープフルーツは、ミカン科ミカン属の常緑小高木で、ブンタンとオレンジが自然交配して誕生したと考えられています。果肉が黄色い「マーシュ」や果肉が赤い「スタールビー」や「ルビーレッド」が代表的な品種で、4〜5月頃が旬です。
キンカン
Photo by けいこさん@GreenSnap
キンカンは、ミカン科キンカン属の常緑低木で、ミカン属の果実と比べて実は小さく皮ごと食べられるのが特徴です。果実は、生食のほかに甘露煮やジャムなどにも利用され、11〜3月頃までが旬となっています。
レモン
Photo by norimmekkoさん@GreenSnap
レモンは、ミカン科ミカン属の常緑低木で、果実はとても酸味が強く、爽快感のある香りが特徴です。香酸カンキツ類に分類され、果汁や果肉だけでなく、皮までも料理やスイーツで利用されます。
ユズ
Photo by kiwiさん@GreenSnap
ミカン科ミカン属の常緑小高木で、柑橘のなかでも独特でさわやかな香りが特徴です。とくに果皮に香り成分が含まれており、料理の香りづけに使われたりはちみつ漬けやジャムに加工して楽しむのが一般的です。
ハッサク
Photo by まきぽんさん@GreenSnap
ハッサクは、日本原産のミカン科ミカン属の植物で、雑柑に分類されます。果実は直径7〜10cmほどでぷりぷりした食感と甘酸っぱさのなかに苦味があるのが特徴で、よく結実するので家庭栽培におすすめの柑橘です。
イヨカン
Photo by syoujyunさん@GreenSnap
イヨカンは、ミカン科ミカン属の主に愛媛県で栽培されている品種で、タンゴール類に分類されます。果肉はジューシーで柔らかく、甘味と酸味のバランスがよいのが特徴です。
柑橘類のお気に入り種類・品種を見つけよう
柑橘の果実はどれも見た目は似ていますが、それぞれ食感や味、皮に特徴があり、用途もさまざまです。今回紹介した種類からさらに、品種で枝分かれしていきますよ。
お気に入りの柑橘を見つけて、ご自宅での栽培にチャレンジしてみてくださいね。