【クリスマスローズの種まき】種子の採取方法や、保存の仕方は?
2023/12/8
花の少なくなるウィンターシーズンに上品な花を咲かせて花壇を彩るクリスマスローズ。基本的には花苗として流通しますが、自宅で育てたクリスマスローズの種を保存すれば、種まきから育てることもできます。
種をまいてから花が咲くまでに2年ほどかかりますが、長い時間をかけて育てるのも楽しいものです。今回は、初心者でも失敗しないクリスマスローズの種まきの方法についてご紹介します。
クリスマスローズの種まきの時期は?
Photo by 【mi:】さん@GreenSnap
クリスマスローズの種まきは、5月ごろに採取した種をすぐまく「とりまき」と、保存した種を9月下旬〜10月中旬にまく「秋まき」があります。秋まきの場合は、種が乾燥しており、発芽までに時間がかかるので、初心者の方は「とりまき」で育て始めるのが良いでしょう。
クリスマスローズの種は、春まきの場合は翌年の冬に発芽します。開花までは、さらに2年ほどかかるので、栽培に時間がかかることを覚えておきましょう。
クリスマスローズの種子の採取方法
クリスマスローズの種は、5月〜6月ごろに採取できます。花が咲き終わって花の中心が膨らんできたら、お茶パックなどを花にかぶせてホッチキスなどで留めておきましょう。
全ての株の種をとると、種に養分を行き渡らせるために株が弱ってしまうので、種を取らない株の花は切り取ります。お茶パックの中に種が落ちてきたら種とりの完了です。
クリスマスローズの種まき前の準備
「とりまき」でも「秋まき」でも、種まきの前には殺菌処理が必要です。殺菌には以下の道具が必要となります。
- お茶パックなどの袋
- バーミキュライトもしくはパーライト
- ダコニール、ベンレートなどの殺菌剤
- 水苔
- タッパーやバケツなど、種を浸す容器
クリスマスローズの種の殺菌方法・保存方法
クリスマスローズの種を殺菌する方法は以下の手順で行います。
- クリスマスローズの種1に対して、バーミキュライトかパーライトを2倍量、お茶パックに入れて封を閉じます。種類ごとに分けて育てる場合は、袋に名前を書くなどして区別できるようにしておきましょう。
- 容器に水苔を敷き詰め、規定量に薄めた殺菌剤を染み込ませます。
- 種を入れたお茶パックを水苔で包みます。
- 容器に敷き詰め、規定量を希釈したダニコールやベンレートなどの殺菌剤を流し込みます。
- 2日ほど風通しの良い日陰に置いて管理します。この時、水苔が乾燥しきらないように、少し水を足しながら管理しましょう。
- 2日経って種が水を吸ってぷっくりしたら、殺菌処理の完了です。
また、クリスマスローズの種を秋まで保存する場合は、以下の手順で保存処理を行いましょう。
クリスマスローズの種まき方法
クリスマスローズの種まきは、以下の手順で行います。クリスマスローズは水持ちの良い土を好むので、種まきの前に土にしっかりと水をやって湿らせておきましょう。
- クリスマスローズ用の土か、赤玉土に軽石、腐葉土などをブレンドした土を用意します。
- 育苗ポットの8分目までに土を入れます。
- 指先で1cmほどの深さに穴をあけ、1〜2cmほど離して種まきをします。
- 土をかぶせて、たっぷりと水やりをします。
クリスマスローズの種まき後の管理
クリスマスローズは種を植えてから発芽するまでに約半年ほどの時間がかかります。種まきが終わったら、直射日光を避けた雨ざらしにならない場所で管理し、表土が乾いたら水やりをしましょう。
クリスマスローズを種まきから育ててみよう!
クリスマスローズは開花までに長い時間がかかるため、花苗で売られているのが一般的です。ですが、自宅で育てたクリスマスローズの種をとって育ててみたい方も多いのではないでしょうか。
種の取り方などは他の植物にも応用できるので、ぜひ自宅でチャレンジしてみてくださいね。