クリスマスローズの花言葉には怖い意味がある?白と黒でちがう?
2025/2/7
日本のクリスマスシーンではほとんど見かけることのないクリスマスローズには、悲しみを表す花言葉がついています。
今回は、クリスマスローズについた花言葉と名前の由来、怖い意味の有無について解説します。なぜクリスマスローズとついたのか、また花言葉と関係しているのか詳しくみていきましょう。
クリスマスローズの花言葉
Photo by mamiさん@GreenSnap
追憶/私を忘れないで/慰め/私の不安をとりのぞいてください
クリスマスローズの花言葉は、「追憶」「私を忘れないで」「慰め」「私の不安をとりのぞいてください」です。
これらは男性が戦場へ向かうときに、村に残した恋人へクリスマスローズを贈ったとされる中世ヨーロッパの逸話が由来となっています。ほかにも、キリスト教のシンボル的な意味により、ヨーロッパを中心に親しまれたことに通じるともいわれています。
クリスマスローズ(ヘレボルスニゲル)の花言葉に怖い意味はある?
実は、クリスマスローズの花言葉には、「中傷」という裏花言葉もあります。
これはクリスマスローズが属するヘレボルス属にちなんでいます。海外では“ヘレボルス・ニゲル”と呼ばれる品種だけをクリスマスローズと呼びます。
ヘレボルス・ニゲルとは、日本語に訳すと“死の食べ物”と“黒”といった意味があります。これはヘレボルス・ニゲルの黒い根には毒成分があり、戦場で敵の兵力を下げるために用いられていたことが由来といわれています。そのような逸話から「中傷」という悲しい花言葉がついたそうです。
見聞きすると心が痛みそうな花言葉がついていることから、クリスマスローズをプレゼントにするときは、相手に誤解を与えないようメッセージカードを添えることをおすすめします。
クリスマスローズとはどんな花?花もちはどれくらい?
Photo by 花の隣には^_^さん@GreenSnap
クリスマスローズは、キンポウゲ科ヘレボルス属に属する常緑植物です。日本ではヘレボルス属をすべてクリスマスローズと呼びますが、本来は“ヘレボルス・ニゲル”のみを指します。開花時期は12~4月とまだ寒い雪の降る季節で、白やピンクの花を咲かせます。
ヨーロッパを中心に広がるクリスマスローズは、花言葉の由来も同じヨーロッパの逸話にちなみます。有名なものとしてはニゲルのほかに、花の姿や色が豊富な“ヘレボルス・オリエンタリス”や、緑色が個性的で花の形もユニークな“ヘレボルス・フェチダス”などがあります。なお、クリスマスローズの花の部分は萼片が進化したもので、花ではありません。
そんなクリスマスローズの切り花の花もちは、約1〜2週間です。
クリスマスローズの花言葉は少し怖いので相手に注意!
今回は、クリスマスローズの花言葉と怖い意味について解説しました。いずれもネガティブな花言葉が多いことから、プレゼントに選ぶときはごく親しい人に留めるか、メッセージカードを添えるなどの工夫が必要といえます。
しかし、クリスマスローズの花びらに見える萼片は種類によって色や形が異なり、楽しみやすい花でもあります。白や黒などありますが、色別による花言葉の違いはありません。
本記事を通じてクリスマスローズに興味を持った方は、ぜひこの機会にフラワーショップなどでチェックしてみてください。