ニラの花が咲いたら食べられる?ニラとスイセンの見分け方も解説
2024/8/29
ニラは、植え付け1年目は養生し、2年目から収穫を始めて、それから数年間ほど植えっぱなしで栽培ができます。
今回は、ニラの栽培中に花が咲いてしまったニラは食用にできるのか詳しく解説します。また、見た目が似ているスイセンとニラの見分け方も合わせて紹介します。
ニラの花が咲いたらどうする?

Photo by あゆみさん@GreenSnap
ニラは7〜8月頃にトウ立ちして、つぼみをつけ花が咲き始めます。そのまま花が咲いて枯れてしまっても多年草なので、地上部が枯れてもまた新芽が伸びてくるので収穫ができます。
しかし、花をそのままにすると株が消耗するので、基本的に花は摘み取る必要があります。
ニラの花は食べられる?

Photo by ジェジモカさん@GreenSnap
食用として利用されるニラは、一般的な葉ニラのほかに花ニラと呼ばれるものがあります。花ニラは、葉ニラよりもやわらかく甘みがあり、炒めものやスープに適しています。
しかし、花ニラといっても、花が咲いたあとでは花茎が固くなって食用には向きません。そのため、花が開く前のつぼみの状態の花茎を収穫する必要があります。
花ニラ用に開発された品種に「テンダーポール」「マルイチポール」であれば、季節を問わず花ニラが収穫できるようになっています。
ニラと似ているスイセンには要注意!

Photo by woodAppleさん@GreenSnap
ニラとスイセンは花が咲くと見分けるのは簡単ですが、葉や立ち姿がよく似ているため、誤食してしまう事故が過去に起きています。スイセンにはリコリンという有毒成分が含まれており、誤食した際には腹痛、嘔吐下痢などの急性中毒症状を引き起こします。
とくに子どもは見分けるのが難しいので、家庭菜園で両方扱っている場合は注意しましょう。
ニラとスイセンの見分け方
ニラとスイセンの見分け方はいくつかあります。
1つは葉の形で、ニラの葉は細く柔らかい葉なのに対して、スイセンの葉は幅広く硬い葉でV字型の断面になっています。
2つ目は香りで、ニラにはニンニクのような匂いがありますが、スイセンにはほとんど香りがありません。最後に葉の色で、ニラはやや薄い緑色で、スイセンは濃い緑色をしています。
ニラの花を収穫して、美味しく食べよう
ニラは、トウ立ちして花が咲いてしまうと味が落ちてしまうので、花ニラを楽しみたい場合は、つぼみのときに収穫しましょう。また、お庭でニラとスイセンを育てている場合は誤ってスイセンを収穫しないよう、それぞれ離れた場所に植え付けるようにしてくださいね。