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白菜栽培でよくある病気|黒い斑点は食べられる?原因と対策を解説

2024/9/5

白菜の病気の原因

白菜

Photo by hanaotoさん@GreenSnap

白菜が病気になる主な原因は、湿気や水はけの悪さ、そして害虫です。アブラナ科の白菜は、キャベツやブロッコリーと同様に病害虫の被害を受けやすい特徴があります。

とくに、梅雨や秋の長雨の時期には湿度が高くなり、病原菌となるカビが発生しやすくなります。また、アブラムシなどの害虫がウイルスを媒介することも病気の原因となります。

白菜の主な病気一覧

ベト病
モザイク病
白斑病
軟腐病
根こぶ病
チップバーン
ゴマ症

べと病

かかりやすい時期:3〜5月、9〜11月

原因と症状

べと病は、アブラナ科の葉菜類に寄生する真菌が原因で発生します。症状は、葉脈にそって淡黄白色の斑点が現れ、葉の裏には灰色のカビが発生します。そのままにしておくとやがて枯れてしまいます。

予防と対処法

高温多湿の環境で発生しやすいので風通しや水はけのよい場所で育て、水やりの際にできるだけ葉を濡らさないようにします。発症した場合は、対応する農薬を散布するのが効果的です。

また、土壌に菌が残存するため、発生したらアブラナ科の作物の連作は避けてください。

モザイク病

かかりやすい時期:4〜6月、9〜11月

原因と症状

モザイク病は、アブラムシが媒介するウイルスによって引き起こされます。葉の表面に緑色の濃淡がついたモザイク状の病斑が発生し、進行とともに病斑は大きくなっていき、最終的に枯れてしまいます。

予防と対処法

モザイク病は発生すると治療できないため、防虫ネットや忌避スプレーを使用してアブラムシが付着することを防ぐのが大切です。発病した株は早期に除去して処分して周囲の拡大を防ぎます。

白斑病

かかりやすい時期:3〜5月、9〜11月

原因と症状

白斑病はカビが原因で、酸性土壌で発生しやすく、肥料が欠乏していると急速に広がります。

症状は、葉に灰白色や白色の病斑が現れ、次第に拡大して葉全体に広がります。進行すると病斑部分は乾いて紙のようになり、破れやすくなります。

予防と対処法

植え付け前に石灰をまいて土壌酸度を調整して予防します。発生したら早めに農薬を散布して防除します。

軟腐病

かかりやすい時期:4〜6月、9〜11月

原因と症状

軟腐病はカビが原因で、高温多湿で水はけの悪い環境で発生しやすいです。症状は、地下部分から腐敗が始まり、やがて根元の葉に水侵状の病斑が現れ、軟化し悪臭を放ちます。

予防と対処法

植え付け前に土壌の水はけをよくしておきましょう。また、植え付け時の傷や害虫による食害の跡あkら感染するので、なるべく株を傷つけないようにして予防します。発症初期であれば農薬を使用して対処し、被害のひどい株は処分してください。

根こぶ病

かかりやすい時期:3〜5月、9〜11月

原因と症状

根こぶ病はカビが原因で、アブラナ科だけに発生する病気です。根に大小のこぶができ、茎葉がしおれては回復を繰り返しやがて枯死します。

予防と対処法

予防は、水はけの悪かったり、地下水位の近い畑は高畝にし水はけよくして育てます。発生したら罹患株を完全に取り除き処分して、土壌消毒をしてください。

チップバーン

原因と症状

チップバーンは、カルシウムやホウ素の不足によって発生します。症状は、葉の縁や葉脈、芯が壊死して茶色く変色します。

予防と対処法

土壌のカルシウムやホウ素を適切に補うことで予防します。また、過剰な施肥を避け、適量を与えるように心がけます。

ゴマ症

原因と症状

ゴマ症は白菜の芯の部分に黒い斑点ができる症状で、気温が高かったり低かったり、肥料が多すぎたりと栽培中にストレスがかかることで発生します。

予防と対処法

この黒い斑点は白菜の生理現象によって生じたポリフェノールで、食べても害はありません

白菜栽培でよくある病気を予防しよう!

白菜はアブラナ科のなかでも病気にかかりやすい野菜です。しかし、発生しやすい病気とその原因を知っておくことで、未然に防ぐことができるでしょう。

また、チッソ過多によって球結した葉の主脈に黒いごまのような斑点が発生することがありますが、これはゴマ症と呼ばれるもので食べても問題ないので安心してくださいね。