桜の木ソメイヨシノは寿命が短い?樹齢の目安や日本最古の桜を紹介
2024/8/1
春の訪れを告げ、古くから日本で愛されてきた桜ですが、そんな桜にも寿命があります。なかでも、日本の代表的な桜であるソメイヨシノは比較的寿命が短いといわれています。
ここでは、代表的な桜の種類ごとの寿命や樹齢の見分け方などを詳しく解説します。
桜の木の寿命はどれくらい?
Photo by ひぃさん@GreenSnap
一般的に日本の野山に元々生息していた基本種の桜の方が寿命が長く、それらが交雑して生まれた園芸品種は寿命が短い傾向があります。ただし、樹木の寿命はあくまで目安であり、生育環境や個体によって大きく異なります。
ソメイヨシノ
ソメイヨシノの寿命はおおよそ60年、長くても100年ほどと桜のなかでも比較的短いとされています。ソメイヨシノは、エドヒガンザクラとオオシマザクラを交雑して誕生した園芸品種で、江戸時代末期に登場しました。
寿命は短いですが、ほかの桜と比べて成長スピードがはやく、現在では多く植えられている代表的な桜のひとつです。
ヤマザクラ
ヤマザクラの寿命は200〜300年とされています。ヤマザクラは、関東以西の本州と四国の山間に自生する桜で、原種のひとつです。大きいものだと高さ30mほどになり、樹形は不規則で、幹が太くなりにくいのが特徴です。
エドヒガンザクラ
Photo by あまりりすさん@GreenSnap
エドヒガンザクラは桜のなかでも長寿の種類として知られており、樹齢1000年を越える古木がいくつか現存しています。なかでも、山梨県の「山高神代桜」は樹齢2000年といわれ、日本最古の桜です。
桜の木の樹齢は見分けられる?
桜の木の樹齢を正確に見分けるのは難しいですが、幹の太さや枝振り、花の付き方などから、おおよその樹齢が推測されます。
ソメイヨシノの場合は、若木〜老木になるにしたがって幹が灰色から黒色っぽくなり、生育もゆるやかになっていくため枝の伸びは短く、つぼみとつぼみの感覚が狭くなっていくそうです。
桜の木の寿命は100〜1000年以上!
桜の木の寿命は、基本種は数百年〜1000年以上と長く、園芸品種は100年前後と短いというのが一般的です。しかし、短命とされるソメイヨシノも人によって適切なお手入れがあれば、樹齢100年を越えるものも多く確認されています。
桜の寿命は何年までと決まっているわけではないので、いつまでも大切にお手入れをして育てましょう。