成功率が上がる!桜の挿し木の仕方と時期を徹底解説
2024/7/24
桜はむやみに剪定してはいけないといわれるほど繊細な植物です。しかし、美しい桜を挿し木にして増やしてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
桜の挿し木は難しいですが、時期と手順を守って挿し木を行えば成功率が上がりますよ。桜の挿し木時期や方法、そして成功率について詳しく解説します。
桜の挿し木時期はいつ?
Photo by ゆうちゃんさん@GreenSnap
桜の挿し木の最適な時期は、春から初夏にかけてです。具体的な時期としては、2月下旬から3月中旬か、5月から6月がいいでしょう。この時期は新芽が出始めて生長力が最も強いため、挿し木の成功率が高くなります。
2月下旬から3月中旬に挿し木をするときは新芽のついている枝を使います。5月から6月に挿し木をするときは、花が咲き終わって、その年に伸びた新しい枝を使用してください。
桜の挿し木の仕方
準備するもの
桜の挿し木に必要なものは以下の通りです。桜は切り口から菌が入るとすぐに腐って枯れてしまいます。挿し木用培養土は必ず無菌のものを使用しましょう。
- 挿し穂(長さ10〜15cmほど)
- 3号育苗ポット
- 挿し木用培養土:市販のものを使うのがおすすめです
- 発根剤:発根剤があると成功率がグッと上がります
手順
- 挿し穂の葉は、切り口側の下部分を全て取り除く
- 挿し穂の切り口を斜めにし、その切り口を2〜3時間水に浸す
- 育苗ポットには、挿し木用の培養土を1/3程度入れる
- 挿し穂の切り口に発根剤を塗布し、育苗ポットにゆっくりと挿入する
- 挿し穂は、土から約5cm出る程度の深さに植える
- 育苗ポットの脇から培養土を追加し、ポットの上端から2〜3cm下まで培養土を入れる
- 新芽が出るまで発根させ、土が乾かないように水をやり、半日陰で育てる
- 約半年後、生育が安定したら、鉢に植え替える
桜の挿し木が育ったら植え替えをしよう!
半年ほど経ち、桜の挿し木が根付いたら、次は植え替え(鉢上げ)の時期です。植え替えのタイミングは、鉢に対して大きくなった、水が染み込まない、水やりをしてもすぐに乾く、成長期に芽が伸びないなどのサインをみて行いましょう。
植え替えは、厳冬期である1月を避けた桜の休眠期に行います。早咲品種は12月に、それ以外は2月〜3月に行いましょう。植え替えた後は、水やりを忘れずに行い、桜の木が健康に育つように管理しましょう。
桜の挿し木は水栽培でも育つ?
水栽培は、生長が早い植物に適しています。桜はとても繊細な植物なので、水栽培にはあまり適していないといえるでしょう。
ただし、花瓶に挿していたら発根することもあります。水栽培で育てたい場合には、根腐れ防止のゼオライトや、メデネールなどの発根剤を薄めて水に入れるといいでしょう。
水栽培でうまく発根しても、土に植え替えると枯れてしまうことがあるので、植え替えのタイミングや手入れには注意してくださいね。
桜の挿し木でよくある質問
桜の挿し木はペットボトルで代用できる?
桜の挿し木はペットボトルでも育てられます。ペットボトルを半分に切って土を入れ、挿し木をした枝を土に挿します。
ペットボトルを使うことで、湿度を保ちながら挿し木を育てることができます。ただし、日差しに当てて中で蒸れないように注意してください。
桜を挿し木するとどれくらいで発根するの?
桜の挿し木は、適切な管理を行えば約3ヶ月で発根します。ただし、これはあくまで目安であり、環境や桜の品種によって異なる場合があります。
桜の挿し木の成功率は?初心者でも成功する?
桜の挿し木は難易度が少し高いといえるでしょう。初心者でも時期と手順を守れば成功の確率が上がるので、ぜひ朝鮮してみてくださいね。
桜を挿し木の成功率は高くない!
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」ということわざがあるように、桜は繊細な植物なため挿し木で上手に育てるのは難易度が高い植物です。ですが、成功すれば美しい桜を小さな株から育てることができます。
この記事を参考に、ぜひ桜の挿し木に挑戦してみてくださいね。