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サクランボの剪定方法を解説!時期や仕立て方は?

2024/4/3

サクランボは、初夏になると甘酸っぱい真っ赤な実をつける、人気の果樹です。おいしい実をたくさん収穫するには、適切な時期に正しい方法で剪定することが大切なのをご存知でしょうか?

サクランボの木を健康に保ち、たくさんの実をつけさせるコツは、こまめな剪定にあります。ここでは、サクランボの剪定について、わかりやすく解説していきます。

サクランボは剪定が必要?

サクランボ

Photo by TIさん@GreenSnap

サクランボは、自然のままで育てていても実はなりますが、放っておくと枝が込み合ってしまい、日当たりや風通しが悪くなります。そうすると、病気や害虫が発生しやすくなったり、実つきが悪くなったりしてしまいます。

また、古い枝ばかりになると、樹勢が弱まり、実の数や大きさが減ってしまうことも。こうした問題を防ぐには、定期的な剪定が欠かせません。剪定をすることで、サクランボの樹形を整え、元気な新しい枝を育てることができます。

サクランボの剪定時期

サクランボの剪定は、大きく分けて年に3回行います。まず、2月の休眠期に不要な枝を切り落として樹形を整える剪定。次に、5月の開花後に伸びすぎた新梢を切り戻す剪定。そして、7月の収穫後に全体の高さや大きさを調整する剪定です。

この3回の剪定を、サクランボの生長に合わせて行うことで、健康的に育てることができます。ただし、剪定の時期や方法を間違えると、かえって木を弱らせてしまうこともあるので注意が必要です。

サクランボの木の剪定方法:樹齢と時期による違い

サクランボは樹齢によって剪定方法が異なるため、木の成長段階に合わせた剪定が必要となります。ここでは、サクランボの木の樹齢と時期に応じた剪定方法についてご紹介します。

幼木期(1~5年目)の剪定

サクランボの苗木を植えた当初は、主幹を育てることに重点を置きます。1年目は苗木を60~70cmの高さで切り戻し、2年目以降は主幹となる枝を選んで伸ばしていきます。競合する枝や不要な枝は取り除き、主枝候補となる枝は切り返しを行わないようにします。3年目からは主枝候補枝から発生する側枝の管理も始めます。

成木期(6年目以降)の剪定

サクランボの木が成木期に入ると、剪定の目的は果実の品質向上と樹形の維持に変わります。毎年2月、5月、7月の年3回剪定を行うのが理想的です。2月は不要な枝を切り落とし、5月は新梢を切り戻して樹勢を調整します。7月は太い枝を思い切って剪定し、樹形を整えます。日当たりと風通しを良くするために、混み合った枝を間引くことも重要です。

2月の剪定

2月の剪定では、サクランボの木の内部に光や風を通すために、込み合った枝を切り落としていきます。枝が交差している部分や、木の中心に向かって伸びている枝、古い実のなりにくい枝などを中心に切っていきます。

この時期には切り口が大きくなる太いえだは剪定しないようにしましょう。剪定後の切り口には癒合剤を塗っておくと安心です。

5月の剪定

5月の剪定では、春に伸び始めた新しい枝「新梢」を取り除いていきます。主枝の牛をから生えてきた新梢を切り落としていきましょう。ただし、全ての新梢を選定せず、5枚程度の葉は残しておきましょう。

5月の剪定は、老木や弱っている木には行いません。

7月の剪定

7月の剪定では、強剪定を行います。サクランボの木の樹形が乱れてしまったときや、古い枝ばかりで弱ってきたときに行う、思い切った剪定方法です。強剪定では、主幹から伸びた太い枝を、根元から30~50cmほどの長さで切り落とします。切った後の切り口は、癒合剤できちんと保護しましょう。

強剪定をすると一時的に見栄えは悪くなりますが、やがて切り口から新しい枝が伸びてきて、若返ることができます。ただし、強剪定は木に大きな負担がかかるので、頻繁に行わないようにしましょう。2~3年に1回程度を目安に考えてくださいね。

剪定の注意点

サクランボの木を剪定する際は、切り口を清潔に保ち、病原菌の侵入を防ぐことが大切です。剪定ばさみやノコギリは使用前に消毒し、切り口には癒合剤を塗りましょう。

また、剪定作業中は脚立などを使って安全に作業し、高所での作業は専門家に依頼することをおすすめします。

サクランボを剪定して上手に育てよう!

サクランボは、正しい時期に適切な方法で剪定することで、おいしい実をたくさん収穫できる果樹です。最初はうまく剪定できなくても、経験を重ねるごとに、コツがつかめてくるはずです。サクランボの木に愛情を注ぎながら、こまめな剪定を心がけていきましょう。きっとたくさんの甘酸っぱい実を楽しめるようになりますよ。