サボテンの種類図鑑!街中でよく見かける品種の名前一覧をご紹介!
2024/5/30
サボテンは、水をあまり必要とせず、手間要らずで育てやすいことから、インテリアグリーンとして世界中で栽培されている植物です。手のひらサイズの小さなものから、人間の背丈を越すほど大きくなる品種まで種類もさまざま。
今回はサボテンの種類について詳しくご紹介します。
サボテンってどんな植物?
Photo by hacciQさん@GreenSnap
サボテンは、メキシコを中心とした南北アメリカの、砂漠や平原などの極端な気候の場所によく見られる多年生の多肉植物の一種です。
ほとんどのサボテンは太陽が強く極端に乾燥した場所でも耐えられる性質を持っており、外敵から身を守るためトゲが発達していたり、過酷な環境でも生命を維持できるように葉や茎に水を溜め込む性質があるため、ぽってりとした個性的な姿をしています。
サボテンのトゲの付け根には刺座(アレオーレ)と呼ばれるふわふわした綿毛のようなものがあり、この刺座の有無でサボテンと多肉植物を見分けることができます。
サボテンにはどんな種類がある?
Photo by ゆっきんさんさん@GreenSnap
サボテン科の植物には2,500種類を超える品種があります。筒状から楕円形、花を咲かせるもの、小型から人の背丈を超えるほど大きくなる大型のもの、トゲの形状も多種多様です。
サボテンの代表的な属性には、柱サボテン属、玉サボテン属、ウチワサボテン属、クジャクサボテン属などがあります。
タマサボテン属(エキノカクタス属)
Photo by MDXCDXさん@GreenSnap
玉サボテンは、名前の通りからだが球体の形をしたサボテンのことです。丸くてころんとした形が可愛らしく、長く育てると花が咲く品種が多いのが特徴です。
玉サボテンは特に乾燥が厳しい地域でも耐えられるように丸い形状になったとされており、サボテンの中でもっとも進化した形とされています。小型のものも多く、園芸品種も数多く作られています。
金鯱(きんしゃち)
金鯱は、玉サボテンの中でも人気の高い定番品種です。球形で黄緑色の体に赤みがかった太い棘がびっしりと生えています。
エキノカクタス・白刺金鯱
エキノカクタス 白刺金鯱は、金鯱の変異で白い棘が特徴の品種です。
アストロフィツム属
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アストロフィツムは、上から見ると星のような形をしており、株の頂上から株元にかけて縦に伸びるよう稜(りょう)と呼ばれるラインが入ります。また、稜の中間に上から下まで星を散りばめたような白い点があることから「有星類」と呼ばれます。
トゲがないので扱いやすく、姿の可愛らしさからいつの時代もファンの多いサボテンです。アストロフィツムのなかでは、「兜」が一番の人気品種です。
兜(カブト)
兜(カブト)は、アストロフィツムの中では一番人気の高い品種です。トゲがなく、勾配によって美しい品種がたくさん生まれたので、外国でも高い人気を誇っています。黄色く美しい花を咲かせます。
ランポー玉
ランポー玉は、上から見ると星のように見えるのが特徴で、株の頂点から株元まで稜(りょう)と呼ばれるラインが入っています。株全体に細かく細い斑点を持っており、トゲはありません。
ロフォフォラ属
Photo by Mariakoさん@GreenSnap
ロフォフォラは、トゲの代わりにふわふわの毛をつける、上から押しつぶされたようなぽってりした丸い形のサボテンです。お餅のようにぷにぷにとした触感をしており、灰緑色の肌が特徴です。とても丈夫で、長く育てると群生株に仕立てることができます。
鳥羽玉(ウバタマ)
ウバタマは、ロフォフォラ属の代表とも言える品種です。ゆっくり生長するのが特徴で、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。水やりの際には株元に水をやるように注意しましょう。
翠冠玉(スイカンギョク)
スイカンギョクは、シルバーがかった淡いグリーンの柔らかい肌色が特徴で、ぷっくりとした株姿が可愛らしい品種。小さな白い花を咲かせます。
銀冠玉(ギンカンギョク)
ギンカンギョクは、少し小さめのロフォフォラです。薄ピンクの小さな花を咲かせます。
マミラリア属
Photo by ronさん@GreenSnap
マミラリアは、400を超える種類があることから、サボテンの中では一番大きなグループに属する品種です。球体のものから円筒形のもの、子株を増やして群上するタイプ、夏型、冬型など品種によって特徴が異なります。開花する花は小さいことが特徴です。
とにかく丈夫で育てやすい品種が多く、100円ショップなどで売られているものはこの品種が一番多いのが特徴です。
金手毬(キンテマリ)
細い円筒型のマミラリアで、そり返るようなトゲが特徴です。トゲはうっすら金色をしており、株全体に黄色っぽいのが特徴です。株元から子株が出てきて群生していきます。
白鳥(ハクチョウ)
ハクチョウは、株全体が白く繊細なトゲで覆われているのが特徴です。子株を出してよく増え、花は大きく美しいのが特徴です。
姫春星(ヒメハルボシ)
ヒメハルボシも、株全体が白く繊細なトゲで覆われた品種です。小さな子株をたくさん出して、ドーム状の群生株に成長していきます。春には紫桃色の美しい花を咲かせます。
ノトカクタス属
Photo by CO 2さん@GreenSnap
ノトカクタスは生長が早く、株の大きさが5〜6cmまで育つとすぐに開花する玉サボテンです。花はとても美しく、色鮮やかでとても華やかですが、生長が早いため老化するのも早く、群上株はあまり見かけません。
ヘルテリー
ヘルテリーは、大輪の美しい花を咲かせることが特徴の、丈夫で育てやすいサボテンです。開花時期になれば、ピンク色の花を咲かせます。金晃丸
金晃丸は、生長すると直径30cmほどにまで育ち、子株を出して群上するのが特徴です。春から夏の季節に4cmほどの黄色い花を咲かせます。紅小丸
紅小丸は、白いトゲの中に紫色のトゲが入った美しいサボテンです。小型品種ですが、子株をたくさん出して群上株へと生長していきます。
柱サボテン属
Photo by リッツさん@GreenSnap
柱サボテンはメキシコなどの乾燥した地域が原産の、柱状に伸びる形が特徴的なサボテンです。大きくなると10メートル以上の高さまで育ちます。
砂漠の情景をイメージさせる代表的なサボテンですが、種類は限られており、趣味で栽培されることは少ない品種です。柱サボテンと玉サボテンには明確な違いがなく、柱サボテンの中で太く短いものを玉サボテンと呼びます。
エキノセレウス属
Photo by くるみガーデン くるみさん@GreenSnap
エキノセレウス属のサボテンは、小型で群生するものが多く、春から夏の開花期にはピンクやオレンジ、黄色などの大輪の花を楽しめるのが特徴です。花サボテンとしても人気がある品種です。
紫太陽(ムラサキタイヨウ)
ムラサキタイヨウは、柱サボテンの中でも特に人気の高い品種です。紫色のグラデーションが美しいとげが特徴で、年輪のように一年で一段の輪が重なるように生長していきます。
しっかり日に当てて育てるとより美しく育ちます。春にはピンク色の美しい花を咲かせます。
麗光丸(レイコウマル)
レイコウマルは、片側に子株をつけるのが特徴で、そこからさらに孫株をつけて育っていきます。春にはピンクや黄色の花を咲かせます。
ケファロケレウス属
Photo by KUZIRAさん@GreenSnap
翁丸(オキナマル)
オキナマルは、全身を白いふわふわした毛で覆われた柱サボテンです。老人のような姿から、英語ではオールドマン・カクタスとも呼ばれています。
クジャクサボテン属
Photo by ボギーさん@GreenSnap
クジャクサボテン属は、メキシコに自生しているものを品種改良した種類です。平べったい板のような茎と、多肉質のつるを伸ばすのが特徴です。春から初夏にかけて美しい大輪の花を咲かせます。
月下美人(ゲッカビジン)
月下美人(ゲッカビジン)は、クジャクサボテンの中でも最も有名な品種です。白く大輪の花が一晩だけ咲くのが特徴で、花は香りが強く、夜に咲くという珍しい性質があります。
ケレウス属
Photo by しまKさん@GreenSnap
ケレウス属は、柱状や樹木状に成長する大型のサボテンが多いのが特徴です。トゲがあり、幹に縦じわがあります。代表的な種類には、鬼面角、ペルーアップルなどです。
鬼面角(キメンカク)
キメンカクは、高さ5mを超えるほど大きく生長する柱サボテンです。ザ・サボテンというようなベーシックな姿が特徴で、とても育てやすいため家庭でも大きく育てることができます。
ウチワサボテン属
Photo by 〇〇さん@GreenSnap
ウチワサボテンは、名前の通りウチワのような平べったい形をしたサボテンです。平たい形、卵型、棒状、筒状、球状などさまざまな種類が存在しています。トゲが小さく、刺座(アレオーレ)が密集しているのが特徴で、トゲには細かい返しがついているので、刺さるとなかなか抜けません。うっかり触ってしまわないように注意しましょう。
金鳥帽子(キンエボシ)
キンエボシは、金色のトゲが美しいウチワサボテンです。烏帽子に似た形をしており、うさぎの耳にも似ていることから、ゴールデンバニーとも呼ばれています。開花時期には黄色く可愛い花を咲かせて楽しませてくれます。
キンエボシのトゲは柔らかいですが細かく、刺さると抜けにくいので、小さなお子さまがいるご家庭や、手入れで触るときは注意しましょう。
象牙団扇(バニーカクタス)
Photo by Nico⋆︎¨̮さんさんさん@GreenSnap
バニーカクタスは、全身が白いふわふわしたトゲに覆われた小型のウチワサボテンです。こちらもうさぎの耳のような可愛らしい姿が特徴で、人気の高い品種。
バニーカクタスのトゲは柔らかいですが細かく刺さると抜けにくいので、小さなお子さまがいるご家庭や、手入れで触るときは注意しましょう。
サボテンは種類も特徴もさまざま!お気に入りを探してみて!
Photo by kimiさん@GreenSnap
サボテンは、個性的な見た目でとても育てやすいので、初心者さんでも安心して育てられることが特徴です。手のひらサイズの小さなものでも、育てていくうちにだんだん大きくなるので、生長を楽しみながら育ててみるのも楽しいですね。
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サボテンの種類を、GreenSnapユーザーの写真でご紹介!
本記事に登場したサボテンを、GreenSnapユーザーの写真で紹介します。