サボテンの胴切りと挿し木がわかる!増やし方の基本と発根のコツを解説!
2024/1/31
病気になってしまったサボテンを復活させるときや、柱サボテンの樹形をもっとおしゃれにいじりたい時は、胴切りという方法がおすすめです。また、胴切りしたサボテンは挿し木にして増やすこともできます。
この記事ではサボテンの胴切りと挿し木について、詳しいやり方や発根させるコツなどをご紹介していきます。
サボテンの「胴切り」とは?
Photo by あんころもちさん@GreenSnap
「胴切り」とは、サボテンの茎をスパッと切断し、親株から新たに健康な子株を吹き出させたり、切ったほうのサボテンを挿し木して増やしていく方法のひとつです。
おもに根腐れや病気、害虫の被害にあったサボテンを救うための復活方法としても活用できますよ。また、最近では柱サボテンの樹形をおしゃれにするための剪定目的で行うことも増えています。
サボテンの胴切り・挿し木の時期やタイミングは?
サボテンの胴切りをする時期は、4〜10月の間です。この時期はサボテンが活発に成長していく生育期なので、発根もしやすく切り口乾燥も早いので失敗しにくくなります。
ただし、35度前後の猛暑が続く真夏は避けましょう。
サボテンの胴切り・挿し木に必要なもの
サボテンを胴切りするときは以下のものを用意しましょう。- 鋭利で清潔なナイフまたはカッター
- アルコールや熱湯で消毒した布またはペーパータオル
- 切断面を乾燥させるための乾燥した場所
- 挿し木用の土(サボテン用土や赤玉土など)
- 植え替え用の鉢
- 手袋(サボテンのトゲから手を守るため)
とくにサボテンの胴切りは雑菌が命取りです。ナイフやカッターなどは必ずアルコールなどで除菌し、切り口も直接触らないよう手袋をしておきましょう。
サボテンの胴切りのやり方
- 切断部分を決める: 緑色をした健康な部分と症状が出ている境目をしっかりと見極めましょう。樹形目的で柱サボテンの剪定をするときは、伸ばしたい位置やその後の成長をイメージして切断部分を選ぶことが大切です。
- 清潔なナイフで切断する: 選定した部位を鋭利で清潔なナイフやカッターで切り離します。切り口はなるべく平らになるように、なおかつなるべく一刀で切りましょう。できれば鉢ごと真横に倒して、上から体重をかけて切るようにするほうがいいです。
- 切り離した方の断面を整える: 挿し木として切り離したほうのサボテンを使うなら、断面が尖るように鉛筆削りの要領でカットしておくと、あとで土に刺さりやすくなります。
- 切り口を乾燥させる: 切断したあとは、30分ほど日向に置いて、そのあとは明るい日陰で乾燥させます。
- 傷口が塞がるのを待つ:黄緑色で水水しかった切り口が、かさぶたのように茶色く乾燥するまで、数日間乾燥させます。
- 挿し木用の土の準備する: 胴切りして切り離したほうのサボテンを挿し木で増やすなら、鉢に挿し木用土か赤玉土小粒をいれて準備します。
- 植え付け: 切り口が十分に乾燥したら、準備した土に挿し木します。土を軽く押し固めて倒れないように隙間を土で埋めつつ、切り口がしっかりと土に接触していることを確認しましょう。
- 数日後に水やりする: 植え付け後、直後に水やりするのではなく、3〜4日後に水やりをしましょう。
胴切りするときは土がこぼれたりするので、植え替えと一緒に作業するのもおすすめです。
サボテンの胴切り・挿し木で発根させるコツ
サボテンを胴切りして挿し木で増やしたいという場合は、切り離した方のサボテンに発根促進剤をつけるのも一つの方法です。切り口がまだ乾いていない段階で、切り口に適量塗布しましょう。つけすぎは要注意です。
ただ、切り離したサボテンのほうが細長く徒長している場合や、病斑がある場合などは発根促進剤をつけると枯れてしまうこともあるので、健康な株の胴切りの場合に限ります。
サボテンを胴切りした後はどうする?
サボテンを胴切りした後は、胴切りのやり方の項目でご紹介したように、切り口をしっかり乾燥させることが大切です。乾燥させるときはずっと日向に置いておくと弱ってしまうので、長くとも30分を目安に明るい日陰に移動させてくださいね。
また、すぐに水やりするのは控えてください。親株の方は必ず切り口がしっかり乾燥してから水やりすること。胴切りした株のほうは挿し木後3〜4日後に水やりしてください。
胴切りした後は、親株のほうからは切り口からたくさんの子株がでてきます。いくつもつけると成長が遅くなるので子株を間引いてもいいでしょう。切り離した株のほうは挿し木をすれば発根して元気に育ちますよ。
サボテンの胴切り・挿し木に挑戦してみよう!
サボテンの胴切りや挿し木は初心者だと少し怖気付いてしまう作業ですが、雑菌に注意したり切り口をしっかり乾燥させるなどのコツを守れば、すぐに発根したり新しい子株が吹いてきますよ。この記事を参考にぜひチャレンジして、ご自宅のサボテンを増やしてみてくださいね。