サボテンの花が咲くのは珍しい?花の種類、白い花が咲くのはどれ?
2025/9/11
多肉植物に属するサボテンは、種類や環境によってかわいらしい花を咲かせることをご存じですか。"花を咲かせるサボテン"を知りたいと考える方へ、今回は花を咲かせるサボテンの種類と開花時期について解説します。この記事を参考に開花を楽しみにしながら育ててみてください。
サボテンの花が咲くのは珍しい?何年に一度見れる?
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サボテンの花が咲くのは珍しいと思われがちですが、珍しいかどうかは品種や栽培環境によります。
2,000品種以上あるサボテンですが、花が咲きやすい品種であれば、1年に1回以上開花することも珍しくありません。一方、数年に一度しか咲かないものや、なかなか咲かないものもあり、品種による差が大きいです。
【花が咲くサボテンの種類】白い花が咲くのはどれ?
白い花が咲く!エキノプシス属サボテン
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エキノプシス属は、花が咲く代表的なサボテンです。ロビビアに属していたサボテンや、ほかの属だったサボテンが統合して生まれた属になります。アンデス山脈周辺を原産とし、約130種類もあるサボテンの中でも大きなグループです。柱状はもちろん、ボールのようにコロコロとかわいい球状の株もあります。
花の特徴は夜咲きで、香りの良いものが多くあります。エキノプシス属で代表的な品種は「短毛丸」です。
ピンクや黄色の花が咲く!オプンチア属サボテン
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オプンチア属はカナダやアメリカなど広範囲にわたって自生するサボテンです。約250種もあり、サボテンの中でも最大級を誇るグループになります。
品種によって黄色やオレンジ、赤にピンクなどさまざまな色の花を咲かせます。高山性のサボテンであることから耐寒性に優れ、屋外でも育てやすい特徴があります。ウチワサボテン特有の平たい株をしています。
オプンチア属で代表的な品種は「金烏帽子」です。
黄色やピンクの花が咲く!コリファンタ属サボテン
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象牙のようなトゲが特徴的なサボテンです。ふっくらとしていてツヤがあり、真っ白な綿毛が印象的です。花は黄色が多いものの、近年ではピンク色の花を咲かせる品種も流通しています。
直射日光に弱い性質をもつため、屋外で育てるときは日陰に置いて管理します。耐寒性に優れているものの、-5度を下回るときは屋内で管理することをおすすめします。
コリファンタ属で代表的な品種は「象牙丸」です。
ピンクや白い花が咲く!シャコバサボテン属
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シュルンベルゲラ属は、平たくギザギザとした葉の先端に鮮やかな色の花を咲かせるサボテンです。クリスマスに向けて取り扱われることが多いので、「クリスマスカクタス」と呼ばれることがあります。
赤い花をつける品種が多いものの、近年ではピンクや白、オレンジに緑などさまざまな花を咲かせる品種も流通しています。
シュルンベルゲラ属で代表的な品種は「シャコバサボテン」です。
ピンクの花が咲く!ネオポルテリア属サボテン
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ネオポルテリア属は、ほかのサボテンに比べて成長が遅く、栽培方法も簡単とされるサボテンです。品種によって特徴が異なりますが、あごひげを連想させるトゲのあるものが多く流通しています。花の根元は黄色で、ピンクや赤など鮮やかな花を咲かせます。
ネオポルテリア属で代表的な品種は「白翁玉」です。
赤也黄色などの花が咲く!パロディア属サボテン
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タマサボテンの一つであるパロディア属は、灰色の細い針に覆われたサボテンです。株の中心から花が咲くため、まるで溶岩が吹き出るように見えます。花は何回かにわけて咲く特徴があり、元気な株であれば3番花まで楽しめるものもあります。 パロディア属で代表的な品種は「銀粧玉」です。
薄ピンクの花が咲く!ペレキホラ属サボテン
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ペレキホラ属は、独特な見た目をもつサボテンです。成長が遅いため、ガーデニング上級者向けの品種です。ペレキホラ属は苗も種もあまり流通していないことから、希少種属ともいわれています。芋虫が這うように見える株からは想像できない、かわいらしい濃いピンクの花を咲かせます。
ペレキホラ属で代表的な品種は「精巧丸」です。
ピンクの花が咲く!マミラリア属サボテン
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マミラリア属は、まるで山に雲がかかったような株が特徴的なサボテンです。トゲもやわらかみがあり、やさしい印象をもちます。春にピンクの花をいくつか咲かせ、環境によっては3~4つつけることもあります。ただし、高温多湿に弱い性質のため、夏場は湿度管理に注意し、風通しの良い場所に置くことをおすすめします。
マミラリア属で代表的な品種は「月影丸」です。
赤や黄色などの花が咲く!レブチア属サボテン
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レブチア属は、ほかの品種に比べてこぶりのサボテンです。株を覆い隠すほど満開の花を咲かせる特徴があり、サボテンも花も楽しみたい方に人気があります。寒さに弱い性質のため、外気温が-3度を下回るときは温かい場所で管理します。花の色や花びらの形は品種によって違います。
レブチア属で代表的な品種は「緋宝丸」です。
サボテンの花を咲かせる方法
サボテンの花を咲かせる方法は以下の2つです。
- 休眠期を取り入れること
サボテンが花を咲かせるのは子孫繁栄のためです。砂漠など暖かい地域を原産とするサボテンは、雨が降る時期を待ちながら休眠に入り、厳しい暑さを凌ぐ性質があります。雨が降る時期になると、眠りから覚め、種を作るために花を咲かせます。なお、品種によって休眠期は異なるので、育てたいサボテンの特徴をしっかりおさえておくことが重要です。休眠期は土が乾ききらない程度に水やりをして様子を見ましょう。
- たっぷりの日光浴をさせること
サボテンは年中暖かい日の光を求めます。直射日光は枯れる原因になるので、窓辺や玄関などに置いて管理してください。
サボテンの花はいつ咲く?品種による開花時期の違い
サボテンは品種によって休眠期が異なるため、花を咲かせる時期も違います。ここではサボテンの開花時期をご紹介します。
短毛丸 | 5〜8月頃 |
金烏帽子 | 6~8月頃 |
象牙 | 7~10月頃 |
シャコバサボテン | 11~3月頃 |
白翁玉 | 3~4月頃 |
銀粧玉 | 7~9月頃 |
精巧丸 | 4~10月頃 |
月影丸 | 2~5月頃 |
緋宝丸 | 4~8月頃 |
サボテンの花が咲いた後の管理方法
サボテンの花が終わったら、枯れたものから順に摘み取りましょう。もし摘み取らずにいると、種が土に埋まり、鉢が窮屈になってしまいます。「サボテンが増えるならいいかも!」と考える方もいるかもしれませんが、一度種をつけると親株は種を育てることにエネルギーを注ぐようになり、弱る恐れがあります。
サボテンの花が咲き、枯れてしまったあとは種をつけないよう摘み取り、エネルギーを分散させないよう管理しましょう。
サボテンの花が咲いたらいいことがあるかも!
今回は、花が咲くサボテンの品種と咲き終わったあとの管理を紹介しました。サボテンは品種によって休眠期も異なるので、上手に育てても花が咲かないといったことは珍しくありません。
ぜひこの記事を参考にサボテンを育ててみてくださいね。もしきれいな花が咲いたら、いいことが起きる前触れかもしれませんよ。