sp logo
カート

キーワードで商品を探す

夕顔を栽培してはいけない理由とは?実に毒があるって本当?

2024/6/7

夕顔といえば、夕方から夜にかけて美しい花を咲かせ、翌朝には萎んでしまう花を思い浮かべますが、ここで紹介するのは夕顔の実である野菜の夕顔です。

夕顔は栽培してはいけないと噂されることがありますが、その理由はどうしてでしょうか。今回は、その理由をやさしく解説します。

夕顔とは?実はかんぴょうと同じもの?

夕顔

Photo by Treeさん@GreenSnap

夕顔は北アフリカ、もしくはインドが原産のウリ科の植物です。あまり知られていない植物ですが、きゅうりやゴーヤの仲間であり、かんぴょうの原料として使われる野菜です。

夏にかけて大きな実を実らせることで知られ、苦味の少ない品種を食用として食べられます。

夕顔を栽培してはいけない理由とは?

夕顔を植えられないといわれる主な理由は3つあります。ひとつは気候条件、ふたつ目は連作障害、そして最後は栽培地域による制限です。

地域によって育てるのが難しいため

夕顔は暖かい地域が原産のため、適切な気温が確保できない環境では上手く育ちません。気温が25度以上の暖かい環境でないと、種の発芽や植物の生育がスムーズに進まないのです。寒冷地では栽培が難しくなります。

以上のような気候や栽培条件から、夕顔の苗の販売や栽培には地域による制限があるのが一般的です。耐寒性に優れた品種が開発されれば緩和されるかもしれませんが、現状では寒冷地では簡単に栽培できる植物とはいえません。

連作障害が起こりやすいため

夕顔はウリ科の植物なので、連作障害が起こりやすい性質があります。連作障害とは、同じ場所で続けて栽培すると土壌中の病原菌が増え、植物が思わしく育たなくなる現象です。最悪の場合、株が枯れてしまうこともあります。

ヒョウタンと間違えられているため

夕顔は観賞用として楽しまれるヒョウタンの一種であるため、見た目がよく似ています。このヒョウタンの苦味の少ない食用品種として流通しているのが夕顔です。

ヒョウタンは夕顔よりも苦味成分が多く、食べると食中毒を引き起こす可能性があります。そのため、夕顔も栽培してはいけないといけないといわれているのかもしれません。

夕顔の実にも毒があるって本当?

では、ヒョウタンの一種である夕顔には毒成分は含まれていないのでしょうか。実は、夕顔には絶対に毒がないとは断定できないのが現状です。

夕顔には、まれに人体に有害となる苦味成分(ククルビタシン類)を多く含む個体が発生します。もし夕顔の苦味が強いと感じたら、すぐに食べるのをやめてください。

また、夕顔はスイカ栽培の接ぎ木台木として用いられることもありますが、この台木から実った夕顔の実には毒が多く含まれる可能性があるので注意しましょう。

夕顔の実の毒に注意しながら栽培しよう!

夕顔は適した環境で上手く栽培すれば、その不思議な花を楽しめる魅力的な植物です。地域の制限もありますが、育てられる地域の方はぜひ栽培にチャレンジしてみてください。