ガジュマルの葉が落ちる!枯れる原因や根腐れの復活方法を解説
2024/8/22
ガジュマルは育てやすさや縁起の良さ、個性的な見た目から、育てている方が多い観葉植物です。生命力の強さで枯れにくいとは言われますが、それでも間違った管理方法や環境によっては枯れることもあります。
この記事ではガジュマルが枯れる原因や復活方法を症状別にご紹介します。ぜひ参考にして、諦めずに育ててください!
ガジュマルの元気がない!まだ復活はできる?
Photo by 花MARUさん@GreenSnap
ガジュマルを育てている方の多くは観葉植物初心者だと思いますが、葉が落ちたり変色したりと、最近元気がなくて心配なことはありませんか?初心者だとどうすればいいのかわからず、放置してしまうこともありますよね。
でもそれはガジュマルからのSOSです。
ガジュマルが完全に枯れてしまう前に原因を知って復活方法を実践することで、元気を取り戻すことができますよ。 まずは自分のガジュマルにどんな症状が出ていて、何が原因なのかを探っていきましょう。
症状別!ガジュマルが枯れる原因
症状1)葉が落ちる
ガジュマルの葉が落ちるときの原因は、落ちた葉の状態か季節によって異なります。
落ちた葉っぱが
- シナシナ→根腐れか根詰まり、もしくは日照不足が原因です。
- パリパリ→水不足が原因です。
- ベタベタ→カイガラムシやハダニなどの病害虫が原因です。
- 冬に落ちた→寒さや温度の急激な変化が原因です。
症状2)葉が黄色く変色する
ガジュマルの葉が黄色く変色するときは、どの位置にある葉が変色したかで原因が異なります。
新しい葉が黄色く変色した場合は根詰まりが原因ですが、根元のほうの葉が黄色く変色した場合は植物の新陳代謝によるもので株全体に広がらなければとくに心配いりません。
一方、下部全体の葉が黄色く変色している場合は、日照不足や寒すぎなどの原因が考えられます。
症状3)葉が茶色く乾いたように変色した
ガジュマルの葉が茶色く乾いたように変色した場合は、葉焼けが原因です。置き場所の日当たりが強すぎるか、もともと日陰に置いていたのにいきなり日当たりのいい場所に移動させることが原因で発生します。
症状4)葉に黒い斑点がある
ガジュマルの葉に黒い斑点がある場合は「炭疽病」という蒸れからのカビが原因で発生する病気にかかっています。
症状5)幹がスカスカ、ブニブニしている
ガジュマルの幹を触ってみてスカスカ、ブニブニと柔らかい場合は、根腐れが原因で幹が腐っているか、根詰まりが原因でうまく水分を吸収できない状態になっています。まれに水やりを長期間やらないことで幹がスカスカになることもあります。
症状6)葉や枝に白く霞んだような跡がある
ガジュマルのは葉や枝に白く霞んだような跡、蜘蛛の巣がかかったような跡がある場合、「ハダニ」という害虫が発生しています。ハダニは目視できず、手作業では取り除けません。
【画像】ガジュマルが根腐れするとどうなる?
ガジュマルが根腐れしているかどうかは、なかなかわかりにくいですよね。そんなときは、土から株をそっと抜いて、根の状態を確認しましょう。
上の写真のように、根が黒くなっていると根腐れしている状態です。
完全に枯れる前のガジュマルの復活方法
元気がないガジュマルの不調原因がわかったら、以下を参考に復活方法を試してみましょう。
①日照不足→適度な日照量の場所に置く
まず日照不足で不調が起きている場合は、置き場所を見直すところから始めましょう。ガジュマルは日陰に強いといえども、日陰すぎて不調をきたしているわけなので、いままでよりももっと日当たりのいい場所に移動させましょう。
ガジュマルは基本的にガラス越しの日光に当てると元気になります。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因になるのでレースカーテン越しにあてましょう。比較的軽度な症状なので、すぐに復活しますよ。
②水不足・根腐れ→水やりを見直す
ガジュマルの水不足や根腐れが原因だった場合は、今一度水やりを見直しましょう。ガジュマルは春から秋にかけては表土が乾いたら、冬は10日1回ほどを目安に水やりします。
水やりは毎朝とルーチン化せずに、必ず土の乾燥状態をチェックして水やりしましょう。水分計を挿して目視できるようにしておくのもいいかもしれません。
また、水やりするときは必ず鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。根腐れが怖いからといって少量しか水やりしないと、かえってダメージにつながってしまいます。
③葉焼け・病害虫→剪定する
ガジュマルが葉焼けを起こしてしまったり、病害虫の発生によって葉に斑点などがみられる場合は、まずは剪定しましょう。
変色した葉は正しい生育環境に戻しても、緑色に戻ることはありません。葉焼けや病斑がある箇所を取り除くことで、残った株に効率よくエネルギーが回るようになり、早く復活しますよ。また風通しがよくなり、炭疽病などの病害虫予防にも繋がります。
ただし病害虫の場合は剪定だけで解決しない場合があるので、次に説明する植え替えの復活方法も一緒に行いましょう。
④根腐れ・根詰まり・病害虫→植え替えをする
根腐れや根詰まり、病害虫が発生したガジュマルは植え替えで復活させることができます。根詰まりの場合は一回り大きい鉢に植え替える、一般的な植え替え方法で問題ありませんが、根腐れ・病害虫が発生したガジュマルは土や根の整理が必要です。
まず大切なのは、根についた土をできるだけ落とし、根も流水で洗うことです。古い土は新しい土と混ざらないよう隔離して管理してください。このとき、黒っぽい根があれば腐っている部分なので清潔なハサミで切り落としましょう。
あとは通常通り、新しい観葉植物用の土に植え替えてください。
⑤病害虫→殺虫殺菌スプレーをする
カイガラムシやハダニ、炭疽病などの病害虫が発生した株は、目視できるなら発生箇所を剪定したり、歯ブラシでこそげ落としたりすることも大切ですが、さらに殺虫殺菌スプレーをしておくと安心です。
⑤寒さなどの温度変化→置き場所と水やりに注意
冬に寒さなどの温度変化が原因でガジュマルが枯れた場合、置き場所と水やりを見直しましょう。ガジュマルは暖かい地域の植物なので寒さには弱いという特徴があります。とくに冬は日中窓ガラス越しの日光に当てたいところですが、夜間はかなり気温が低下するので室内の中程に移動させてあげるのおすすめです。
また、意外と盲点なのが冬の水やりの際の水温です。ガジュマルの耐寒温度は5℃程度で、冬の水道水の温度は気温のマイナス5℃くらいとされています。関東でも冬の水道水をそのまま水やりで与えると冷たすぎて弱ることがあるので要注意です。できれば15〜2℃くらいの常温にして水やりをしましょう。
ガジュマルが完全に枯れる前なら導入活力剤「cu:Leaf」を使うのもおすすめ!
cu:Leaf(キュリーフ)は、弱っている植物を回復させるためにつくられた、GreenSnapオリジナルの植物専用活力剤です。
人間の血管の保護が必要な患者に処方される医薬成分を、植物に合うよう応用しました。従来の活力剤や栄養剤を、より根から浸透・吸収しやすくなるように根の回復を促すため、"導入活力剤"として初めにお使いください。また、抗菌剤も配合しているため、植物の病気予防としても効果的ですよ。
上の写真は、枯れたガジュマルに当該製品などを散布し、その後どうなるかを比較した様子です。cu:Leafを使用した株には、早々に青々した葉がついたことがお分かりいただけるかと思います。
ガジュマルが完全に枯れるとどうなる?
ガジュマルは、もともとほかの樹木をしめ殺すくらい生命力が強い植物です。葉が数枚黄色に変色なるくらいでは枯れません。
そんなガジュマルは根が枯れると完全に枯れてしまいます。写真のように幹全体が痩せ細ってしまうと、復活させるのはむずかしいでしょう。
ガジュマルの葉が黄色くなっても大丈夫!枯れる・葉が落ちる前に復活を試してみて!
もし株全体に元気のないときは、ガジュマルのSOS症状を見逃さず、早めに正しい復活方法を試せば元気を取り戻すことも多いので、諦めずに育ててみてくださいね。