ガジュマルの剪定時期はいつ?大きくしたくないときは丸坊主にする?
2023/6/12
ぷっくりした枝が個性的でかわいらしいガジュマル。テーブルや棚の上に置いて楽しむ方が多いかと思いますが、ガジュマルは成長が早いことでも知られています。かわいらしい樹形のガジュマルを元気に育て続けるためにも、この機会に剪定してみましょう。今回はガジュマルの剪定方法をご紹介します。
ガジュマルには剪定が必要?
前述にもあるとおり、ガジュマルは成長が早いです。そのため長く放置していると、風通しが悪くなったり、ひょろひょろと徒長してきたり、必要な栄養がいきわたらなくなってしまいます。
これらを防ぐためにも、定期的に剪定をしてあげることが望ましいです。
ガジュマルの剪定時期はいつ?
Photo by とろろんさん@GreenSnap
ガジュマルの剪定に適した時期は、真夏を除いた5~9月の間です。気温が高い間はガジュマルの成長期にあたるため、15℃以上のぽかぽか暖かい気候の頃に剪定をします。
たくさん枝を切り戻す必要がある場合は、できるだけ早めに行うとよいでしょう。5月中に剪定の必要がない場合は、成長を見ながら6月頃にします。
ガジュマルの剪定ではどこを切る?
ガジュマルの剪定では、どの枝を切るときも、「成長点(節の途中のふくらみがある箇所)」を残すことが重要です。この成長点を残して切ることで、剪定後も新芽がしっかり出てきます。
また、さらに、以下のような不要枝もバランスを見ながら整えるとよいでしょう。
幹の地際から生える枝 | ひこばえと呼ばれ、根元近くから新しく生えてくる枝です。 |
幹の地際から生える枝 | 胴吹き枝と呼ばれ、主幹から直接に伸びる細長い枝を指します。 |
下向きに伸びる枝 | 下り枝と呼ばれ、重力に逆らわず下方向へと成長する枝です。 |
木の中心へ伸びる枝 | 逆さ枝と呼ばれ、植物の中心部に向かって内側へ伸びる枝を示します。 |
真上に伸びる枝 | 立ち枝と呼ばれ、上向きに直線的に成長する枝です。 |
車輪状に枝が出る | 車枝と呼ばれ、一点から3本以上が放射状に伸びる枝のことをいいます。 |
平行に伸びる枝 | 並行枝と呼ばれ、互いに平行に同じ方向へ伸びる複数の枝を指します。 |
他の枝と交差する枝 | 交差枝と呼ばれ、ほかの枝と交錯しながら成長する枝を示します。 |
なお、傷んだり弱ったりした枝、虫や卵が付着した葉、葉焼けした部分もすべて切り落としてください。
ガジュマルの剪定(切り戻し)方法
ガジュマルの剪定をする前に、以下の道具を準備しましょう。
- 剪定バサミ(必須)
- 軍手
- 癒合剤
- 新聞紙
- ティッシュ
- 輪ゴム
ガジュマルの剪定では、まず上記のような枝を切り落とします。切り口から白い樹液が垂れてくるため、樹液が止まるまでティッシュで切り口を抑えます。切り口が乾燥したら癒合剤を塗っておくと、切り口のダメージを軽減させることができます。
ガジュマルの剪定が終わったらあとの管理方法
ガジュマルの剪定が終わったあとの10日ほどは、強い日差しを避けた日陰でゆっくりと休ませましょう。
また、剪定後のガジュマルは葉が減り、水分の蒸発量もへります。普段通りの水やりは控え、土がカラカラに乾いてからたっぷりの水を与えてください。土の水分量がわからないときは、サスティーなどを使って一目でわかるようにすると便利です。
また、早く元気になってもらいたいからといって液体肥料などを与えるのも避けましょう。弱ったときに肥料を与えるとかえってストレスとなり、肥料の力に耐えられず枯れてしまう恐れがあります。
大きくしたくない!ガジュマルを丸坊主に剪定する方法
Photo by endoさん@GreenSnap
ガジュマルを大きくしたくない場合は、主幹以外の葉枝をすべて切り落とす「丸坊主」剪定を行います。
ただし、丸坊主にしてしまうと水分を蒸発させる葉がなくなるため、水やりの加減が分からなくなったりストレスによって枯れたりする可能性が高くなります。水やり頻度は通常より落とし、土がしっかり乾いてからにします。
また、葉がしっかり生えてくるようになったら、通常の管理方法に戻しましょう。
ガジュマルの剪定における注意点
ガジュマルの剪定では2つの注意点があります。それぞれの注意点に留意しながらガジュマルをきれいに剪定しましょう。
樹液には素手で触れない
ガジュマルの切り口からは、ラテックスという樹液が出てきます。ラテックスに触れると、かぶれを起こす場合があります。ガジュマルを剪定するときは園芸用の手袋を着用するか、軍手などを使って直接触れないように注意してください。
強い日差しと雨に注意
ガジュマルの剪定が終わったあとは、強い日差しに注意しましょう。剪定後のガジュマルはストレスを抱えている状態で強い日差しに当たると弱り、枯れてしまうことがあります。
また、雨の日に剪定すると、切り口が乾きにくくなります。それによって、病気を発症する可能性もあるので、必ず晴れている日に行いましょう。
ガジュマルの剪定時期をしっかり守ろう!
今回はガジュマルの剪定方法についてご紹介しました。ガジュマルの生育速度は速い傾向にあります。成長期となりたくさんの葉や枝をつけたときは、すこやかな環境を維持するためにも剪定をおすすめします。本記事を参考にしながら、適切な方法でガジュマルを剪定してくださいね。
なお、GreenSnapでは、オフィシャルアンバサダーの三上真史さんと共同開発した剪定バサミ「ガーデンジャー」を販売しています。軽い切れ味ときれいな切り口が一番の特徴ですが、ハサミ自体もとても軽量でサビに強いという利点も◎。約直径8mmまで使用できるので、ガジュマルの小枝なら問題なく切り落とすことができます。ぜひこの機会にご検討ください!