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ガジュマルを盆栽風に仕立ててみよう!根上がりや幹曲げの簡単なやり方と管理のポイント

2024/1/15

ぷっくりとした幹のからまり具合が個性的なガジュマルですが、じつは盆栽風に仕立てて楽しむこともできることを知っていますか?

この記事ではガジュマルを盆栽風に仕立てるための、根上がりや幹曲げ、盆栽鉢への植え方などをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

ガジュマルは盆栽風に仕立てられる!

ガジュマル 盆栽

Photo by taoさん@GreenSnap

ガジュマルは幹に対して根が短めでも育つので、盆栽鉢のような浅い鉢ともじつは相性がいいんです。盆栽というと古風なイメージを思い浮かべるかもしれませんが、最近では「洋風盆栽」といって可愛い浅鉢やカップに植えて楽しむ方も増えています。

ガジュマル盆栽は組み合わせる鉢や仕立て方次第でいろんな見せ方ができるので、作り方を学んで自由に自分だけのガジュマル盆栽をつくってみましょう!

ガジュマル盆栽の作り方

ガジュマル盆栽の作り方の簡単な手法としては、次の3つがあります。

①盆栽鉢に植え替える
②根上がりにする
③幹曲げ・枝曲げをする

どの方法も少なからずガジュマルに刺激を与えるものなので、生育期である4〜7月の(気温25度前後)時期に行いましょう。

通常の観葉植物の手入れではしない方法なので最初は戸惑うかもしれませんが、強い生命力を持つガジュマルなら時期と手順さえ守れば失敗する可能性も低いのでチャレンジしてみましょう!

①盆栽鉢に植え替える

ガジュマル盆栽を名乗る上で欠かせないのが鉢です。盆栽鉢は通常の鉢よりも浅めの作りになっており、植え替え方も少し通常とは違います。まずは以下のものを用意しましょう。

  • 盆栽鉢
  • 園芸用ワイヤー2〜3mm
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(ミニ盆栽の場合は不要)
  • 市販の観葉植物用の土(ミニ盆栽の場合はパーライトを1割混ぜる)
  • 化粧石
  • 箸などの細長い棒

盆栽鉢は深皿などでも代用できます。ただし、重要なのが底穴の数です。盆栽鉢には排水の穴以外にワイヤーを通すための小さな穴も四角にあいているので、4号以上なら四角に、3号以下なら対角に2箇所ほど穴をあけておきましょう。陶器製品なら100均のグッズなどで割らずに開けられますよ。

ガジュマルを盆栽鉢に植えるときはそのままだと幹が安定しないので、ワイヤーで鉢に固定するように結びながら植え替えます。詳しく盆栽への植え方をご紹介していきますね。

  1. 数日前から水やりを控え、ガジュマル苗の土を乾かしておく。
  2. 鉢底ネットを鉢底をふさぐように敷く。
  3. 鉢の号数×10cm分の長さに園芸用ワイヤーを切って、両端をワイヤー用の穴に対角になるように通す。(U字に通す、もしくはU字同士が交差するように通す)
  4. 盆栽鉢に薄めに鉢底石を敷いて、観葉植物用の土を1cmほどいれる。
  5. ガジュマルの苗を取り出し、土を3分の2ほど落とす。 鑑賞時の正面を考えながら、根をできるだけ広げるように盆栽鉢に据える。
  6. ワイヤーで根鉢ごとくくるようにし、ワイヤーを交差・ねじって固定していく。根が薄い場合は下の方の幹を優しく一周して固定する。
  7. ワイヤーが長すぎる場合はカットする。
  8. 箸などを使いながら隙間に観葉植物用の土を盆栽鉢の9割ほどいれる。
  9. ワイヤーを隠すように表土に化粧石をかぶせる。
  10. 鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりする。

②根上がりにする

根上がりとは、根を地中の中で太らせてから育ったころに土を取り除き、根だった部分を地上に露出させて植える盆栽手法のひとつです。ちなみに、一般に出回るガジュマルは幹が太ったように見えますが、もともとはこの手法で根を太らせ根上がりにして樹形を作っていますよ。

難しい作業ではないのですが、1年以上は時間がかかるので長い目で見ながら育てましょう。根上がりにするには通常の植え替えと途中まで一緒ですが、植えるときにかなり浅植えにして根の半分は鉢上に出るように植えます。露出した根は濡らした水苔でおおってラップでくるみテープで固定しましょう。ラップの上部は水やりできるように少し開けられる余裕をもっておくといいです。

このまま水苔や下の土にも水やりをしつつ1年くらい育てると、水苔で育てた部分が膨らむのでその部分の根を露出させて植えることができます。挿し木苗でも同じように作れるので剪定したときに挑戦してみるのもおすすめです。

ちなみに根が細くて安定しない場合は岩などを土台に根をからませ、先述①の方法で説明したようにワイヤーで固定して植えるといいですよ。岩付き根上がり仕立ては簡単なのに上級者っぽく見えて魅力的です。

③幹曲げ・枝曲げをする

ガジュマルはじつはゴムの木の仲間なのですが、ゴムの木は枝が木質化するまで時間がかかるので、木質化する前にワイヤーで曲げ癖をつけておくことで、幹曲がり・枝曲がりの好みの樹形に仕立てることができます。

ガジュマルの枝は細目なので園芸用ワイヤーは1〜2mmのものを用意しましょう。ワイヤーを螺旋状に枝に絡めるのですが、このとき太めの木質化した幹を始点にしてワイヤーを絡ませると固定できてよいです。また、枝を広げたい場合は、盆栽鉢のふちにワイヤーを一周回しておいて、そこに引っ掛けるように誘引するといいです。

ガジュマル盆栽の管理のポイント

ガジュマル盆栽を育てるときは、置き場所は通常通り、夏の直射日光をさけた日当たりのいい場所で大丈夫です。肥料も変わらず、春から秋の2ヶ月に1回ほどこしましょう。

ただし、水やりが少し異なり、通常の植木鉢より土が少ない分乾燥しやすいため頻度をあげる必要があります。とはいえ、土が乾いてから与えるというのは変わらないので、ずっと湿ったままにならないよう注意しましょう。化粧石や砂を敷いている場合は、土が乾燥したときの重さを覚えておくと便利です。

ガジュマルを盆栽風に仕立てて、もっと楽しもう!

今回ご紹介したなかでも、盆栽鉢に植え替える方法は比較的手軽かつ簡単に盆栽風に見えるようになるのでおすすめです。他の方法も手間や時間はかかりますが、唯一無二のガジュマル盆栽が楽しめるのでぜひお試しください!