ガジュマルの気根とは?根っこが出る条件やラップで太くする方法など
2023/7/23
ガジュマルは地上部に「気根」と呼ばれる根をたくさん生やし、タコのような見た目になることから「多幸の木」とも呼ばれる人気の観葉植物です。ぷっくりと太った、一つ一つ形の違う根がガジュマルの最大の魅力です。
気根を出す植物は少ないので「気根って何?」「気根を太くするにはどうするの?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。この記事では、ガジュマルの気根に関する疑問に分かりやすく答えていきます。根が太くて迫力のあるガジュマルを育ててみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ガジュマルの気根とは?
Photo by 八咫烏さん@GreenSnap
ガジュマルを育てている方は、ガジュマルの幹や太い茎から細い根が生えるのを見たことがあるかもしれません。これがガジュマルの気根です。
気根は地上部で発生し、空気中の酸素や水分を取り込みながら土に向かって伸びていきます。土に到達すると、土から水や栄養を吸収し、木を支える太い根になります。市販のガジュマルの足のような部分も、気根が太くなったもの。
気根を生やして上手に育てると、自分だけのかっこいいガジュマルを育てることができますよ。
ガジュマルの気根は切るべき?
ガジュマルの気根は切らなくても大丈夫です。養分や水分を吸収する根が増えることで、強い株に育ちます。
ただし、植木鉢に収まらなかったり、生えてほしくない場所に出てきてしまった気根は切っても問題ありません。
ガジュマルの気根が生える条件
ガジュマルの気根が生える条件は、以下の2つです。
ガジュマルの気根は湿度80%以上で生えやすくなります。水をやるときは、土だけでなく 幹や葉も濡らしましょう。
屋外で水やりをするときは、葉の上から水をかけ、木全体を濡らすのがおすすめです。室内で育てている場合は、1日1~2回、霧吹きで葉や幹を濡らしてあげます。
水をやりすぎると根腐れを起こすので、土に水をやるのは土の表面が乾いてからにしてください。
熱帯植物であるガジュマルは、気温25℃以上の暖かい場所で元気に成長し、気根をたくさん出します。日本の夏は高温多湿な地域が多いので、夏場は屋外に置くだけでも気根が出やすいです。ガジュマルは梅雨~秋にかけて、屋外で管理することでたくさん気根を出すでしょう。
屋外に置く場合は、直射日光が当たりすぎないように注意しましょう。できれば、午前中だけ日が当たる場所がベストです。気根が出ないときは、ガジュマルが好む高温多湿の環境になっているか、確認してみてくださいね。
ガジュマルの気根を太くする方法
気根を土に埋める
うまく気根が出たら、気根を太くしてみましょう。気根を土に埋めることで湿度が保たれ、地中の根と同じように水分や養分を吸収できるので、早く太らせることができます。気根を埋める時期はいつでもいいですが、成長期が始まる初夏に埋めるのがおすすめです。埋めたら植木鉢の縁に緩効性化成肥料を規定量おきましょう。
この方法の欠点は、ガジュマルの一番の特徴である根が見られなくなることですが、気根を太くするには一番早い方法なので、埋めて1年ほど待ってみましょう。
気根をラップでまく
気根の湿度を保つために、気根をラップで巻く方法もあります。ラップを巻いたら、幹とラップの隙間から水を少し入れましょう。ラップの上からさらに黒い布などで覆うと、土の中のような環境を作れます。
ただしこの方法は、カビが生えたりして根が腐りやすいため、やや上級者向けの方法です。ときどきラップの中を確認し、根が腐っていないか、カビが生えていないかを確認しましょう。
ガジュマルの気根を太く育てよう!
Photo by ねこたんぽさん@GreenSnap
ガジュマルの気根に関する疑問は解決しましたか?
ガジュマルの魅力はなんといっても、一つ一つ違う形の気根です。自分で気根を育てた、世界に一つだけのガジュマルを眺める時間は、とっても幸せですよ。
この記事を参考に、ぜひ自分好みの「多幸の木」を育ててくださいね。