ツツジの剪定時期は冬以外?バッサリと根元から切る強剪定はNG?
2023/7/14
春に見頃を迎えるツツジは、剪定せずにいると枝が四方から飛び出し、だらしない樹形になってしまいます。枝が混み合えば風通しも悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。
今回は、ツツジの剪定時期と方法をご紹介します。正しい方法を押さえてきれいなツツジに剪定しましょう。
ツツジの剪定時期はいつ?
Photo by hideさん@GreenSnap
ツツジの剪定に適した時期は5〜6月です。
ツツジの開花時期は4~5月で、6~7月に花芽がつきます。このように、ツツジは開花から花芽がつく時期が短いため、剪定するときは花芽がつくまでの間に済ませておく必要があります。
なお、環境によっては花芽がつく場合もあるため、花芽のついた枝まで切り落とさないよう見極めながら切ることが大切です。
ツツジの剪定に必要なもの
ツツジの剪定に必要なものは以下のとおりです。
いずれも園芸店のほか、ホームセンターで手に入るものです。キッチンばさみなどでは切れ味が悪く断面が潰れる恐れがあるため、剪定前に必ず用意しておきましょう。
ツツジの剪定の仕方
ツツジの剪定手順は以下のとおりです。
1. 全体を丸く刈り込む
2. 不要な枝を間引きする
3. 樹形を整える
一般的なツツジの樹形は丸型です。そのため、最終的な樹形が丸くなるよう剪定するとよいでしょう。ツツジは大きく成長する植物なので、イメージする樹形よりも3cmほどちいさくなるよう剪定しましょう。 樹形を刈り込んだら、次は混み合った枝や不要な枝を見ながら剪定ばさみで間引きます。成育環境がよいと枝同士が絡んでしまうこともあるので、成長に不要な枝があればどちらかを切り落としてください。
なお、内側に伸びる枝は幹に当たって傷つける恐れがあるので、見つけたらその都度切り落とすとよいでしょう。
注意!ツツジは強剪定の必要なし
Photo by ヤコさん@GreenSnap
ツツジの樹形を整えるために、根元から枝を切り落とす強剪定をする方がいますが、これは避けるべき剪定方法です。
ツツジを枝の根元から切り落とすと、翌年以降に花がつかなくなってしまいます。 ツツジは育てやすい植物である一方で、誤った剪定すると美しい花が楽しめなくなります。
ツツジを剪定するときは、花期が過ぎて花芽がつくまでの短い間に、全体をちいさく丸くなるよう整えるのみに留めてください。
ツツジの剪定で失敗しないコツは?
ツツジの剪定で失敗しないコツは、現状の樹形より一回りちいさくなるよう刈り込むことです。枝葉がつき過ぎて丸みが不足しているときは、樹形全体をチェックして、丸くなるよう少しずつ切り落としてください。
枝をある程度切り落として丸みがついたら樹形を整えましょう。枝を切りすぎるといびつな樹形になるので、すこしずつ丁寧に切り落とすよう心がけましょう。
ツツジの剪定方法についてよくある質問
ツツジは剪定しないとどうなるの?
放っておくと大きく成長するツツジは、剪定しないと風通しの悪い樹形になり、花をつけなくなるなどのトラブルを招きます。風通しが悪くなれば病害虫の影響も受けやすいため、そのままにしておくと枯れる恐れがあります。
来年もきれいな花を楽しみたいのなら、新しい花芽がつく前の5〜6月のうちに剪定を済ませましょう。
ツツジの剪定はどこを切ればよい?
ツツジの剪定では、目的に合わせて切る場所が異なります。
たとえば、樹形を整えるなら飛び出た枝のみを切り落とします。飛び出た枝とあわせて、混み合ったり絡み合ったりする枝があれば内側についた枝を選び根元から切り落としてください。
ただし、根元から切り落とす強剪定はツツジには大きなダメージを与えるほか、花芽がつかなくなる可能性があります。
剪定するときは必要最低限の枝のみを根元から切り落とすのみに留め、強剪定しないためにもこまめに不要な枝を間引くのが望ましいでしょう。
ツツジをバッサリ切りたい!大きくなったツツジの剪定はどうする?
ツツジが大きく育ちすぎたり、樹形が気になったりするときは、バッサリ切り落としたいと考える方も多いでしょう。
基本的にはバッサリ切ることは避けた方が良いですが、もし樹形を大きく変える必要があるときは、必ず癒合剤を塗って切り口を保護してください。
剪定時期も春頃を守り、こまめに水やりをすれば1ヵ月ほどで新芽がつき始めるでしょう。
ツツジを剪定時期は冬を避けて!
今回は、ツツジの剪定時期と方法をご紹介しました。ツツジは花期と花芽のつくタイミングがとても短いので、剪定を考えている場合は注意してくださいね。剪定について不安がある方は、この記事を参考にしながら取り組んでみてください。