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アガベの種類図鑑|地植えできる耐寒性の強い品種、希少品種はどれ?

2022/9/26

アガベは多肉植物の中でも、爪と呼ばれるトゲをよく伸ばし、ワイルドな見た目で人気ですね。暑さ寒さにも強いので育てやすさもピカイチ。日本でも地植えで育てられる品種や、小さいながらも数万円するほど希少な品種もあり、奥が深いです。

今回はそんなコレクターも多いアガベの種類について、人気品種から地植えできる寒さに強い品種などをご紹介します。

アガベはなぜ人気?なぜ高いの?

アガベ パリー ホリダ ブルーウェーブ

アガベはおもにアメリカ大陸が原産で、肉厚な葉を地際でロゼット状に展開させる多肉植物です。寒さ暑さに強く初心者にも育てやすい点に加え、トゲトゲとしたワイルドで無骨な見た目がおしゃれなことから、アガベばかり集めるコレクターも多いようです。

自生地では4mの大株にもなりますが、成長スピードはゆっくりめのため、5号以上の大株はとても高値で取引されることもあります。

アガベにはどんな種類がある?耐寒性もある?

アガベの種類は約300種類以上あるとされていますが、斑入り有無などの亜種や変種を含めると900種類あるとする意見もあります。

アガベは爪*の有無や、葉の形や厚み、葉色や斑などで違いが出てきます。共通するのはロゼット状に葉が展開することくらいで、とてもバラエティー豊かな姿が楽しめますよ。

また、種類によっては-30℃まで耐える寒さに強い品種もあるため、日本でも地植えで楽しむことができます。

ひとつ育てればアガベの魅力にどっぷりとハマってしまうはずです。ぜひお気に入りのアガベを見つけて、コレクターデビューしてみてください。

*多肉植物界隈では葉から生えるトゲのことを爪とあらわします。

アガベの人気種類ランキング

アガベ・チタノタ(オテロイ)

チタノタはアガベの代表種であり、一番人気といっても過言ではない多肉植物です。大きくなっても地植えで50〜60cmほどの中型種で、鉢植えで30cm程度とはじめてのアガベとしてもおすすめです。

チタノタにはさらに、厚みのある葉と丸みのある株姿に大きな白い爪が生えるシエラ系と、ブルーグレイの比較的細めの葉のエッジに白い爪が生えるランチョ系の2種類があります。

チタノタといってイメージされるものの多くはシエラ系ですが、じつはシエラ系は最近になって別品種のオテロイから派生したものだと発覚しました。つまり、正確に言うとシエラ系はチタノタではないのですが、結局現在もアガベ・チタノタとして流通していることが多いです。

アガベ・アテナータ(アテヌアータ)

アガベ・アテナータPhoto by ner0l1さん@GreenSnap

アテナータは明るいグリーンと比較的薄めの葉を長く伸ばす、スッキリとした見た目が特徴のアガベです。トゲを持ついかついアガベが多いなか、アテナータは異色ともいえるアガベで、どこか優雅な佇まいが人気。

また、多くのアガベが日向を好む一方で、このアテナータは半日陰〜明るい日陰で育つので、室内でも育てやすいアガベとしても知られています。本来は1m以上に伸びるので生育旺盛です。

アガベ・ホリダ

ホリダは明るいグリーンのやや肉厚な葉に、赤や白の爪をつけるアガベです。とくに新葉の爪は赤くなりやすく大きく荒々しい爪が発達する上に、葉がピンと張って立ちやすいので、よりイカツイ雰囲気を楽しめますよ。

大きくなっても50cmほどにしかならず、成長もゆっくりなのでテーブルサイズとしても育てやすい小型アガベです。流通も安定しているので、比較的手頃なお値段で出回っています。

アガベ・吉祥冠

吉祥冠はアガベの中でもとくに人気の種類で、矢印型の肉厚な葉に赤い爪をつけ、先端の爪が長くまっすぐ伸びるのが特徴です。日本生まれの園芸品種で、日本の気候でも育てやすいですよ。

株の直径自体は50cm前後とそこまで大きくなりませんが、葉を重ねながらやや上に伸びていくので、まさに冠のような存在感を楽しめます。寒さにはあまり強くないので、冬は室内の窓際で育てるのがおすすめです。

アガベ・雷神

雷神はアガベの中でもかなりイカツイ見た目の部類で、ブルーグレイの葉に赤爪をつけ、先端だけ突出して長く爪を伸ばすのが特徴です。まさに稲妻のようなトゲトゲしいラインがかっこよく、人気も高いアガベですね。

最大で80cm前後ほどに大きくなる中型種で生育旺盛です。一般的に7号以上の大株になると数万の高値で取引されることも多いアガベですが、雷神は大株でもやや安価で手に入ります

アガベ イシスメンシス(雷帝)

イシスメンシスはブルーグリーンの葉を低くく伸ばしながら成長し、葉の先端の爪がうねうねとやや長く伸びるのが特徴のアガベです。雷神と似ていることから、雷帝の和名がつけられています。

生育旺盛ではありますが、大きくなっても30〜40cmの小型種なので初めてのアガベとしてもおすすめです。寒さはやや弱く、0度を下回ると弱るので冬は室内に取り込みましょう。

アガベ・笹の雪

アガベ・笹の雪Photo by uzuさん@GreenSnap

笹の雪は細めの葉に白いラインが入る、美しいアガベです。葉はまとまって伸び丸いシルエットを生み出すので、いかついアガベとは対照的にどこか優しさも感じる印象が人気を呼んでいます。

成長はゆっくりめ。-10度の寒さにも耐えられ、地植えにすれば70〜80cmにもなる中型種です。鉢植えで育てれば30cmほどとテーブルサイズのまま育てられます。

アガベ・白鯨

白鯨はチタノタから生まれた日本生まれの園芸品種で、肉厚でワイドな葉に白い爪が生えるのが特徴のアガベです。シエラ系チタノタと比べるとより葉の色がライムグリーンで、白い爪が長いという違いがありますが、現在では葉色がブルーグリーンよりでも爪が長ければ白鯨と名前で出回ることもあります。

成長はゆっくりめで、寒さにはやや弱いです。0度を下回ると弱る可能性があるので、冬は室内の日当たりのいい場所に飾るのがおすすめです。

アガベ・ブルーウェーブ

ブルーウェーブは幅広のブルーグリーンの葉と、黄色〜赤の爪が伸びるアガベです。大株になると葉が波打つようにねじれることから、ブルーウェーブの名前がつけられました。

成長はゆっくりめのため、大株は比較的高価で出回ります。大きくなっても50cm程度の中型種で-5度程度の寒さにしか耐えられないため、コンパクトに育てて冬は室内に取り込むのがおすすめです。

アガベ 氷山

アガベ・氷山Photo by ☆3829☆さん@GreenSnap

氷山は細めの葉に白いラインが入るアガベで、笹の葉にも似ていますが、白のラインがより直線的で、葉も放射状に広がっていくので、氷の結晶にも似た凛とした佇まいが楽しめます。

氷山はかなり流通数が少なく、小さな株でも数万するレア品種なのですが、なぜ高いかというと成長がアガベの中でもとくに遅いからのようです。大きくなっても20cmほどの小型種でテーブルサイズで扱いやすいため、見かけたらラッキーと思って購入してみるのもいいですね。

アガベ・クイックシルバー

クイックシルバーはアガベらしからぬスッキリとした薄めで長い葉を伸ばしていきます。葉には白い斑が大きく入り、全体もブルーシルバーでさわやかな雰囲気を楽しめます。長い葉はややカールするように伸びるので、動きのある軽やかさも魅力です。

大きくなると80cmほどにもなる中型種で、成長スピードも比較的早めです。寒さにはやや弱いので、冬は室内の日当たりのいい場所にしまって育てましょう。

地植えできる耐寒性の強いアガベの種類一覧

アガベ・パリー(吉祥天)

パリーはブルーグリーンの葉の先に、赤い長く真っ直ぐ爪を伸ばすのが特徴のアガベです。エッジに赤いラインがうっすらと入るので、葉の美しさがより際立ち、アガベの中でも人気の品種です。

寒さには-17度まで耐えられるので地植え向きの種類です。地植えにして大きくなると70〜80cmに育つ中型品種で、暑さにも寒さにも強いので初心者にもおすすめ

アガベ・スカポサ

スカポサは肉厚な葉を乱れるように伸ばし、ワイルドで株ごとの個性が際立つアガベです。葉には比較的小さな赤い爪が整列し、自然界で生きていく力強さを感じられます。 大株になるにつれ、葉は厚みを増して白っぽくなっていきます。

また、-12度まで耐えることができ、大きくなると1.5m以上にもなる生育旺盛さを持っているので、ドライガーデンのシンボルツリーにもおすすめです。

アガベ・アズーレア

アズーレアは肉厚でスタイリッシュな先細りの葉を伸ばすアガベです。2014年に登録されたばかりの新品種で流通も少ないですが、生育旺盛なので手頃なお値段で入手できますよ。

寒さには-1度ほどまで耐えるので、関東圏であれば地植えもできます。本来は1.5mほどまで伸びる大型品種なので、成長速度もやや早いです。大きくなると葉は青白くなっていくので、その変化もお楽しめます。

アガベ・パルメリー

パルメリーはやや細長い葉に、びっしりとついた爪が特徴的なアガベです。爪自体は大きくはありませんが、なんだか牙のようにも見えるフォルムは、独特な存在感を抱かせます。

寒さに強く、-12度まで耐えることがでみ、地植えにすれば1.5mほどにまで伸びる大型品種です。ドライガーデンのシンボルツリーにもなりますし、お庭の害獣対策や泥棒対策にもつながりそうですね。

アガベ・アメリカーナ

アガベ・アメリカーナ

アメリカーナはとくに生育旺盛で、グリーンの長く大きな葉を3〜4mにまで伸ばす大型のアガベです。直射日光をものともせずぐんぐんと成長するアメリカーナは、日本でも昔から植栽、庭植えできる「リュウゼツラン(アガベの和名)」として親しまれてきました。

ニュースで100年に一度しか咲かない花として取り上げられるアガベのほとんどは、このアメリカーナです。野太い花茎を5〜6mも伸ばして大きな花を咲かせるため、一度咲くと注目の的になりますね。

アガベの種類は奥深い!ぜひ、お気に入りをみつけてみて

アガベは種類豊富でとても奥深い多肉植物です。ただし、爪をもつ品種はペットや小さなお子様がいる家庭では少し危険なので、手の届かない場所に置いて育ててみてくださいね。

GreenSnapSTOREでは、数多くの人気の種類からレアな種類まで、数多くのアガベをとりそろえているので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。

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